蓮華からのお誘い?
蓮華ルートです
ポチ…
「あ…だあああ!せっかく入力したデータがああ!」
PCで文字起こしをしていた俺は間違って今作業していたデータを間違って削除してしまった。
「玄助?入るわよ?」
「あぁ…蓮華か…いいよー…」
「何?そんなに虚無感の漂う表情は…」
「間違って今やってた仕事がパァになったところ…」
「それはご愁傷さまね…」
「まぁ、起こったモンは仕方ない。んで、蓮華は何の用?」
「えーと…その…」
「ん?なに?」
少し蓮華の顔が赤い
「お、お茶でもどうかしら?」
「お茶?いいけど、淹れようか?」
「あ、そうではなくて…貴方最近は部屋でもお店でも仕事しているでしょう?」
「あー…うん。」
「だから、たまには休息のために私とお茶でも…と思って…」
「ありがとう、蓮華。いいよ、なら城下のお茶屋さんでも行こうか。」
「ええ。」
そうして蓮華と城下を歩き、良さそうな茶屋を見つける
「ここなんてどうかな?」
「ええ、良さそうね。」
「んじゃ、入ろうか。」
そうして店に入ると見た目は現代で言うところのオープンカフェだ。外の席に案内される。
「へぇ…色々あるなぁ…」
「玄助は何にする?」
「んー…俺はお茶だけでいいかな。蓮華は?」
「私はお茶、お菓子を少し頂こうかしら。」
「了解。すみませーん。」
店員さんを呼んで注文をする
「しかし、蓮華からお茶に誘われるなんて意外だったなー。」
「あら、私だってお茶くらい誘うわよ?」
「いや、蓮華いつもお城ではキリっとしてるから…」
「それは上に立つ者として…良い手本であろうと思って…」
「口調も違うもんね?俺たちには少し柔らかい口調になるけど、他の文武官たちには結構厳しい口調だよね?」
「えぇ、そうね少し変えているわ。」
「それでもちゃんと皆から信頼されてるんだから蓮華の人の良さに皆気付いてるんだなぁ…」
「もう、そんなこと言わないで。口が上手いんだから」
「本音だよ。蓮華は優しい女の子だ。」
「もう、やめて…照れてしまうわ…」
「そういうところが可愛いんだよなぁ…」
「玄助、からかってるでしょ?」
「ンなワケ。ちゃんと本気でそう思ってるよ。」
「そ、そう…」
運ばれてきたお茶を飲みながら蓮華は顔を真っ赤にしている。
「しかし、たまにはこうやってデートするのも良いなぁ…」
「でぇと?なに?」
「あーごめん…えーとデートってのは…逢い引きかな?」
「な!?わ、私と逢い引きのつもりだったの?」
「え?うん。」
「そ、そんな…ず、ズルいわそんなこと言われたら…意識してしまうじゃない…」
「だって、炎蓮さんの決めたこととは言え、蓮華たちは将来の俺の奥さんだろ?ちゃんと良いところは良いって言わないと伝わらないからなぁ…」
「貴方…自分で言ってて恥ずかしくないの?」
「緊張するし、恥ずかしいよ?でも伝えられる時に伝えないと…特に今のご時世だったら…ね?」
「確かにそうかもしれないけど、貴方は真っ直ぐ過ぎるわ…」
「変に誤魔化したりするよりいいでしょ?」
「それはそうだけど…」
「前も言ったけど蓮華は美人なんだからもっと自信持っても良いと思うけど…」
「うぅ…玄助は意地悪ね…照れる私を見て楽しんでるでしょ?」
「可愛いからね。つい。」
「全くもう…」
「まぁ俺も帰る術は無いし、ここで生きるって決めたから…みんなのために努力するよ。」
「貴方はいつも頑張ってるじゃない。」
「みんなの隣りに立てるくらいには頑張らないと俺の中では頑張ってるって感じにはならないんだよ。」
「もう。充分よ…前、貴方が倒れてるの見た時は肝が冷えたわ。」
「あー…ごめん…」
「倒れるまで頑張ったのよ?貴方はもう少し自分を労ることもするべきよ。」
「んー…そうだなぁ…」
「貴方はなんでも熱中するから…目を離せないわ。」
「あはは…まぁ雷火さんからはその集中力を維持するようにって言われたけど…」
「まぁ、雷火はお役目が第一だもの。」
「だよね。」
そうして、蓮華とのお喋りとお茶を楽しみ、精一杯このデートを楽しもうとするのであった
蓮華は玄助が倒れてるのを見てるので心配なんでしょうね




