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玄助の1人時間?

休みだと言ってるのに…

「んー…ふわぁ…朝かー…」


今日は店休日でお役目やお手伝いは休みだ。俺が過労で倒れてから、みんな俺に休みを取らせようとする。さて、今日はどうしようか…いつも働いてるので、休みはどうも手持ち無沙汰になってしまう…。まずは、寝起きのコーヒーと一服だな。うん。ちなみに今まで缶コーヒーだったが、ゴミの処理に困ったため紙を使うドリップコーヒーに切り替えた。部屋に置いてあるカセットコンロでお湯を沸かし、コーヒーの準備をする。うん、いい香りだ。今日は微糖の気分なので砂糖を少し入れて…机にマグカップを置き灰皿をこちらに寄せてコーヒーを楽しみながら、タバコに火を付ける


「すぅー…ふぅー…やっぱり寝起きのタバコとコーヒーか欠かせないな…。コク…」


KAMIZONはやはり便利だ。そして恋姫ショップも…恋姫ショップはKAMIZONの上位互換と言ったところか…電力の発売、その電力を使うための装置、そして配線、これら全て恋姫ショップで完結するのだ。今はお試しで自室に空調を付けているが、コレが便利すぎる。比較的温暖な孫呉の土地で空調が使えるのはデカい…いつか、雷火さんや冥琳の執務室にも空調を付けてあげよう。空調設備があるだけで仕事の効率が上がりそうだ。


「さてと…読書でもするか…」


俺は基本的に休日は自室で過ごすことにしている。それは急に仕事が入ったりした時に自室に居たほうがなにかと便利だからである。こちらの世界に来てどれくらい経っただろう…でも今は読み書きにこまることは無くなった、亞莎との勉強会のおかげだな…。


「ふむ…穏からおすすめされた本だけど…戦術書の類かと思ってたら、現代で言う異世界モノとは…馴染があるから面白い…」


そうして読書をしていると城は賑やかになってくる。そろそろ朝食の時間だ。


「食堂行くかー…」


軽く伸びをして席を立つ。そしていつも通りに食堂へ行き、美味いメシを食べてまた自室に戻る。ふむ…やることも無いしKAMIZONでPCとコピー機を買って恋姫ショップで配線して使ってみるか…KAMIZONで取り扱っているモノはご都合主義と言うか…ネット環境が無くても使えるらしいからな。流石にサブスクなどは使えないが…今俺のスマホに入っている音楽アプリは使えるのはどういう原理なんだろう…まあ気にしても仕方ない。とりあえずはPCとPCと接続するコピー機だな。購入っと…しまった、特に使い道もないのに無駄に高スペックなPCを買ってしまった…。しかし、買ったモノは仕方ない、出来るだけ活用しよう。これで手書きだった書類などはPCで作業が出来る。ソレだけで楽になるってモンだ。


「コレで良しっと…ううむ…つい調子に乗ってPCデスクなども買ってしまった…しかし、これで俺の作業効率が上がるんだ良しとしよう。あ、そうだ、PCとスマホ繋いで音楽流しながら作業出来るじゃん。コレでもっと俺の仕事へのモチベも上がるな。」


色々揃って仕事へのモチベが上がってしまった…ううむ…早速仕事がしたいが…コレを人に言ったら、休めと怒られるんだろうなあ…。そう思っていると外から声を掛けられる。


「三船、居るか?」


「冥琳かどうぞー」


「失礼する。」


「どうしたの冥琳。」


「本来、休みであるお前に頼むのはどうかと思っていたのだが…」


「うんうん。」


「実は、仕事の竹簡が相当溜まっていてな、それを竹簡よりかさばらない紙にしたいのだが…竹簡から紙に書き直す人材が不足していてな…」


お、これはご都合主義満載のPCの出番では?


「要は文字起こしでしょ?丁度いいモノがあるんだ。ソレを使って紙に文字起こしするよ。もし修正点などがあれば教えて欲しいから冥琳にはいちいち確認してもらうことになるけど…」


「ふむ…では三船、この部屋を借りていいか?こちらで仕事をしながらお前の作業を見よう。」


「それは大丈夫だけど…仕事関係の竹簡やら書類は執務室でしょ?」


「運んでもらうさ。文官にも少し身体を動かしてもらわなければな。」


「うわ、冥琳悪どい…」


「少しくらいは私のわがままも聞いてもらえるだろう。」


「まあ…あれだけ仕事してたら文句なんて言えないよね…」


「と、言うわけでこちらで仕事をする。」


「了解。俺は早速文字起こしの作業をするよ。」


そして俺はPCに向かい竹簡を広げPCに文字を打ち込んでいく。冥琳も人を呼んでコッチに仕事関連のモノを運んで貰うようだ。やはりPCでの作業は捗る。こちらで日本語を打ち込むと勝手にこちらの世界の文字に変換してくれるのも助かる。なんてご都合主義なんだ。でもソレで楽に作業が出来る。そしてカタカタ、サラサラとキーボードのタイピング音と筆を走らせる音が部屋に響く。そうして作業をして数刻…


「冥琳。そろそろ休憩しよう。」


「ああ、私も丁度切りの良いところで終わったぞ。」


「そりゃ、重畳。なにか飲む?」


「いただこう。」


確か冥琳はリンゴジュースが好きだったな…


「はい。おまたせ。」


「うむ。すまん。」


「さて、コッチはもうそろそろ終わるよ?冥琳は?」


「私もそろそろ終わるな…。」


「んじゃ、最後の一踏ん張り頑張りますかねー。」


「そうだな。」


そして俺は休日返上で働くのであった。

美人の頼みには弱い!

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