お疲れですか??
亞莎と?
「ぐぅ…すー…」
「玄助さま…余程お疲れなんですね…」
俺は亞莎との勉強会で居眠りをしていた。
「んあ…いかん…寝てた…」
「玄助さま、最近ちゃんと眠れてますか?」
「ん?んー…最近は…夜遅くまで、店の売り上げの計算やら、孤児院の運営計画やら…」
「要するに寝不足なのですね?」
「あはは…」
「だめですよ…玄助さまは、孫呉にとって大事なお方なのですから、しっかりお休みを取って頂かないと…」
「いや、でもほら、俺は元気だし…」
「ダメです。」
うぅむ…いつも弱気な亞莎からピシャリと言われてしまったら言い返せない…
「今日は早く休んでください。」
「いやぁ…それがねー…今、俺の部屋、多分飲み会に使われてる。」
「え?どうしてですか?」
「俺の部屋は壁が厚いからね…少しくらい騒いでも、迷惑にならないから、それで飲み会…」
「と、言うことは…」
「俺の寝る所が無いワケで…」
「えぇ!?そ、それはダメですよ。」
「だよねぇ…。そりゃ、眠れるなら寝てるよー…」
ふわぁ…っと欠伸をする。
「げ、玄助さま、その…」
「ん?」
「宜しければ私の寝台で、その…お休みを…」
「いやいや、そうなったら亞莎は何処で寝るのさ…」
「私は椅子で…」
「ダメだよ。俺の方が椅子で寝た方が…」
そうして、いや俺が。いえ私が。と堂々巡りで何も解決せず…
「ええいこうなりゃヤケだ!」
「椅子で寝かせる訳にはいきません!」
そのまま亞莎の寝台に向かい、両手を亞莎に向けて広げる
「亞莎も一緒に寝よう。」
「え?えぇ!?」
「お互い譲らないんだから仕方ない…折衷案だ。」
「で、ですが…」
「一番悪いのは俺が居ないことをいい事に俺の部屋を我が物顔で使ってる飲んべえ達に言ってくれ。」
「わ、分かりました…では、失礼します…」
亞莎なら真っ赤になって断るだろうと思っていたが…うむ、コレは想定外…。寝台に入ってきてしまった…。
「ううむ…」
「これが折衷案なのですよね?」
「あー…うん。」
いかん、自分から言っておいてなんだが…亞莎と一緒の布団に入っているとドキドキしてきた。こりゃ心臓に悪い。
「さぁ、玄助さま、寝てください。」
「いや、亞莎も寝て良いんだよ?」
「私は玄助さまが寝たのを確認してから寝ます。」
「いや、それは…」
「じー…」
「う…。仕方ない…」
そう言って目を瞑る。亞莎の息遣い、温もり、匂い、身体中、亞莎に包まれてるみたいだ…。そして…
「すぅ…んん…ぐぅ…」
「玄助さま…?」
「くぅ…すー…」
「ふふ、お休みなさい。玄助さま。」
そして、ぐっすり寝てしまった俺は…
「ん?んんー…。よく寝た…ってうお!」
目の前に亞莎の寝顔があった。
「ん…すぅ…」
「い、いかん…これでは抜け出すことも出来ん…」
「玄助さま…すぅ…」
「寝言ですら、俺なのかよ…。どんな夢を見てるんだ?亞莎は…。」
そんな亞莎のことをとてつもなく、愛おしく思ってしまうのは俺だけでは無いだろう…
「お慕い…して…おります…すぅ…」
「ん?はぁ?」
お慕いしておりますって言ったよな?え?誰を?この流れなら俺!?えぇ!?マジで?
「ふふ、亞莎…俺も好きだよ。」
それがとてつもなく嬉しくて、寝ている亞莎のおデコに優しくキスをして、もう一度目を瞑る。今度は亞莎を優しく抱きしめて眠りにつく。そして…
「っっ!」
目を覚ました亞莎は真っ赤になっていた。
「げ、玄助さまのお、お顔が…こんなに近く…あぅ…」
「ん?んん…?あ、おはよー…亞莎…」
まだ寝起きで半分以下しか働いてない頭で亞莎に挨拶する。
「お、おはようございます…」
「んんー…よく眠れたー…。亞莎もぐっすりだったね?」
「は、はいぃ…。げ、玄助さま、お水をお持ちしますね。」
真っ赤になった亞莎は寝台からそそくさと降りて、水を取りに行ってしまった。
「んー…タバコ…。っていかん。ここは亞莎の部屋だ。」
廊下に出て吸おうかなとも思ったが、ここは我慢しよう。そうして寝台の上で亞莎の微かな温もりと匂いを感じながら、水を持ってくるだろう亞莎を待つのであった。
コレは…手を出したウチに入るんですかね?




