屋敷兼店舗を購入!
玄助の買った屋敷は、元々は豪族の別荘と言う設定です。
「と、言うワケであの屋敷を購入しようと思うんだけど…」
「なるほどな、定期的に維持費を払うより買い上げてしまって好きに改装しようと。」
「それに買ってしまえば俺のモノになるから、責任者と持ち主は俺になる。ソレに給仕を雇うつもりで居るから住み込みで働いて貰おうかと。」
「なるほどな…。しかし、住み込みの給仕など、宛はあるのか?」
「いや、全く無い。」
「はぁ…宛も無いのに考えているのか…」
「そうなれば良いなぁー…ってだけだよ。」
「ふむ…。分かった屋敷の購入を許可しよう。お前の好きにすれば良い。ただし、問題は起こすなよ?」
「大丈夫だって、大工さん達に頼んでしっかり改築してもらうから。」
「それは問題無いが…お前のことだ、どうせ風変わりなモノになるのだろうな…。」
「失礼な…お客さんのことを考えての結果だと思って貰いたいね。」
「はぁ…。屋敷の件については雷火殿に話を通しておこう。購入費は雷火殿に支払ってくれ。」
「了解。んじゃ、早速、大工さんに話を通して改築しますか。」
そうして、冥琳が手配してくれた大工さんの元を訪れる。
「ごめんください。三船です。」
「こりゃ御使い様。ようこそ。して、何か御用で?」
「ああ、冥琳、周瑜から聞いてないかな?俺の新しい店となる屋敷の改築と改装の話。」
「ああ、そのお話しでしたか。確かに伺っております。」
「なら、話しは早い。早速工事に取り掛かってくれないか?図面も金もある」
「えぇ、今からですかい?」
「ああ、早い方が良いからな。早くそして丁寧に仕上げるのがそちらの流儀だろ?」
「確かに、あっしらはそうですが…。図面はあるんですね?」
「ああ、ここで見るか?それとも現場で見るか?」
「では、早速向かいましょう。図面は現場で見ます。おい、お前ら行くぞ!」
そうして数名の大工たちと共に屋敷へ向かう。
「よし、着いたな。コレが図面だ。」
「ふむふむ…なるほど。分かりました。」
「期間はどれくらいかかる?早い方が助かるが…」
「そうですねぇ…これだけ大きな屋敷ですし、早くても半月からひと月かと…」
「そうか。分かった。図面通りにしてくれれば良いからあとはそちらで頼む。」
「承知しました。ではすぐさま作業に入ります。」
そうして続々と大工たちが各々道具を持って屋敷へ入って行く。よし、これで改築と改装は任せられる。俺は雷火さんに屋敷の代金の支払いついでに税も納めよう。俺の部屋には一応金庫を置いてるが、いくら金庫に保管しているからと言っても大金が自分のそばにあるのは落ち着かない。早いとこ、払ってしまおう。しかし、今更ながら、なんで俺は店からの収入があるのに、炎蓮さんから給金を貰ってるんだ…?いや、貰えるのは有難いし、戦などで働きはしてるが…基本俺は城に居ないし、それなら完全出来高制にした方が良いのではないだろうか…。ソコも雷火さんに相談してみよう。
「さて、大工さんの手配も済んだし、城へ戻って諸々の支払いと提案を雷火さんにしよう。」
そうして、俺は急いで城へ帰るのであった。店番するより、こうして、あっちこっちに動いてる方が大変かも知れないな…。案外、店番は人を雇ってしまえば楽になるのでは無かろうか…。早く良い人材を見付けないとな…。
うーん…お店の本格始動までに何話かかるのやら…。出来るだけ早く仕上げます。ご都合主義全開になるかと思いますがご容赦くださいm(*_ _)m




