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これが俺の恋姫†無双!

司馬懿との決戦が終わってから幾ばくか過ぎた…三国同盟は司馬懿との決戦が終わったら解散するものだと思っていたが…華琳、桃香、雪蓮の3人と各国の筆頭軍師達で何日も会議を重ね…三国同盟は正式に無期限の同盟となり、大陸には平和が訪れていた…そして大陸は漢王朝が復活し、皇帝には献帝が即位した。そんな大陸で孫呉はと言うと…雪蓮が王座を蓮華に譲り隠居したくらいか…。ん?俺?俺はと言うと…



「あー…もう!じっとしておいて下さい!」


「いや…しかしだなあ…」


「主様…手を上げてください…」


「あー…はいよー…」


「もう!今日は国をあげてのお祝いなんですからね?」


「分かってるっての…」


「そのお祝いの主役が…主様ですよ…?」


「分かってますー…。あー…タバコ吸いてぇ…」


「ダメです!今日くらい我慢して下さい!」


「俺のアイデンティティを奪おうと言うのか…」


「天の国の言葉は分かりません…」


「全く…2人とも…ちょっとは落ち着けよ…」


「十分落ち着いてます。三船様こそ落ち着いて下さい。」


「俺は落ち着いてるが…?」


「ならタバコくらい我慢して下さい。」


月詠にピシャリと言われてしまった…ううむ…


「誠…俺にタバコを…」


「ダメです…。」


誠もダメか…固っ苦しいのは苦手だ…俺には向いてないんだな…しかもこんな正装までして…

そう、俺は今、月詠と誠に着付けをされているのである。そこに…


「玄助ー?終わったー?」


「おお、梨晏。」


「わー…玄助似合ってるねー。」


「そ、そうか…?」


「うんうん。朱治と王異もご苦労様。」


「は、はい!」


「ありがとうございます…」


「それじゃ…玄助、行こう。」


「おう。」


そうして普段とは違い粛々と城内を歩き…向かうは玉座の間…そこで俺を待って居るのは…


「おお…」


「玄助…静かに。」


「うむ…」


梨晏に案内され俺を待つ人の元へと行く。ゆっくり、上品に、堂々と。そして…その人の隣りに立ち止まると…


「玄助…」


「よう。蓮華。」


「その…似合ってるわよ…」


「ありがとう。蓮華も綺麗だ。」


そして、この場を進行するのは…隠居したハズの雪蓮…


「これより、孫 仲謀と三船 玄助の婚礼の儀を行う。」


そして始まる俺と蓮華の結婚式…互いに誓いを立て、口付けをし…そして…民達へのお披露目。まさに国中がお祝いムードの中、俺は…婚礼の儀とお披露目が終わってすぐさま服を着替えていた。今度は、俺流の正装で、そうタキシードに着替えたのである。これから国賓や呉の主だった文武官達との食事である。ちなみに蓮華にはウエディングドレスを着てもらう予定である。


~披露宴~


「れ、蓮華…」


「えっと…玄助…おかしくは無いかしら…?」


「その…凄く似合ってる…うん…さっきの婚礼の儀での蓮華も綺麗だったけど…ウエディングドレスも似合ってる。凄く綺麗だ。」


「あ、ありがとう…」


ちなみに皆は飲めや歌えやの大宴会である。


「しかし…ここまで、色々とあったな…」


「そうね…でも、大陸が平和になったからこそ、こうして皆に祝ってもらえるのよね…」


「そうだな…この平和を1日でも長く続けないとな…」


「ふふ…そうね…だって…貴方は父親になるのだから…」


「は?」


「ここに…私達の子どもが居るのよ…」


そう言いながら蓮華は自分のお腹を撫でる…


「な、ななななななななな…えーっと…あわわ…」


「玄助?大丈夫?」


「れ、蓮華…本当なのか…?」


「ウソを言ってどうするのよ…」


はぁ…とため息を吐く蓮華…。俺はそんな蓮華を抱きしめ…


「蓮華…ありがとう…ありがとう…」


嬉しくて…泣いていた…俺が、この俺が大陸で生きる意味が、ここに居た証明が出来たのだ…一気に生きている実感が湧いてきた…失ったものもあるが…この感動はひとしおである。


「全く…喜んでくれるのは嬉しいけれど…この子が生まれた時に貴方がどんな顔をするのか楽しみになってきたわ。」


俺の涙を蓮華が指で拭いクスリと笑う。その笑顔を見て俺は決心した。


ガタリと立ち上がり…


「みんな纏めて俺が幸せにしてやるー!!!!」


そう叫び。拳を天に掲げ。心の中で神に告げる。


『平和を謳歌する』と…


これは『北郷一刀』の居ない外史…

そうこんな外史くらいあってもいい。

外史は人の数だけ存在する。

これは三船 玄助の存在証明。

三船 玄助の存在でこの外史は『救われた』



『ふふふ…三船君はこの外史を救ってくれた…次に会う時は三船君の願いを叶えてあげよう…我は気まぐれな神…。我の名は…イザナギノミコト也…』

完結!

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