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しばしの休息

チュンチュン…


「ん…?朝か…」


俺は華琳の元から孫呉へ戻り、少しの休みをもらっていた。


「ノド乾いたな…よいしょっと…」


寝台から降り冷蔵庫へ…さて、何を飲むか…久しぶりにコーラでも飲もう。缶コーラを取り出しグラスに氷を入れ、コーラを注ぐと、シュワシュワとコーラの炭酸が鳴く


「ング…ゴク…ぷはあ…やっぱりコーラもいいなあ…」


いつもはコーヒーだがたまには気分を変えるのもいい。あとそう言えばと思って身につけてなかったが、軍用の時計をつけることにした。これで正確な時間がわかるので凄く便利だ。今までは体感でしか時間の把握が出来なかったが時計があることによって正確に休憩時間や仕事の時間が分かる。スマホの時計はどうしたのかって?それはコチラの世界に来てから電波が無くなったからか狂っていたのだ。見るからに夜なのに午前とか表示されてたし…ちなみにこの時計は時間に厳しそうな冥琳と雷火さんにもプレゼントした。2人とも最初は混乱していたが今ではすっかり使いこなしている。


「ん?無くなったか…やっぱり350mlじゃ足りなかったかな…まさか気分転換で飲んだコーラがここまで美味いとは…」


そうしてタバコを咥え、火をつける。


「すぅー…はー…しかし…コイツどうするかなぁ…」


チラリと寝台の横に立てかけてある89式小銃を見る、そういつか冥琳たちに見せたアレである…


「ううむ…せっかく買ったし弾もあるし…戦で使うか?いや…ソレはこの世界のバランスの崩壊に繋がりそうだな…しかし、使わないのもコイツに失礼だし…ソレにゾンビにも有効だろうし…」


ゲームや映画ではゾンビと銃はセットで出てくるし…そうしてウンウンと唸っていると…外から声をかけられる。


「玄助さま?いらっしゃいますか?」


「ん?亞莎?居るよー。」


「失礼します…」


「うん。んで何か用?」


「はい…その玄助さまはお食事は済みましたか?」


「いや、まだだけど…」


「でしたら、その…私と一緒に…た、食べませんか?」


「え?いいの?」


「はい!」


「んじゃ、行こうか…」


そうして亞莎とともに城下を歩く。


「それにしても亞莎から誘ってくるなんて珍しいね?」


「玄助さまが魏に行ってからお会いできて居なかったのでそれで…」


顔を真っ赤にしながらそう言う亞莎…可愛いなあ…会えなくて寂しかったのか…


「嬉しいよ。そう言ってくれて。」


「あう…玄助さまは本当に眩しいお方です…」


「あはは。そっか。」


いつもの日常に戻れた気がして嬉しいな…この感覚、懐かしさも覚える…


「俺が魏に行ってからなにか変わった?」


「えーっと…やはり皆さん寂しそうでした…」


「そっか…寂しい思いさせちゃってたか…」


「でも皆さんお元気でしたよ?」


「それは良いことだ。」


「でも…私は寂しかったです…」


「ごめんな…亞莎…」


そんなに暗い顔をされたら抱きしめたくなるじゃないか…ううむ…亞莎もだけど…みんな積極的になってないか?そう感じるのは俺だけだろうか…そうしていると店に着いた。なんでも亞莎のオススメの店らしい


「いらっしゃいませー!」


「おお、威勢がいいな…」


「ご飯も物凄く美味しいんですよ?」


「へえ…それは楽しみだな…」


席に案内され注文を済ませる。俺は青椒肉絲に白米と酒を頼み、亞莎は炒飯だ。


「お、酒の提供が早いな…」


「このお店は元々が酒家ですから…」


「へー…そうなんだ?」


手酌で酒を注ぎ一口…


「うん。酒も美味い。」


「それは良かったです。でもお昼からお酒だなんて珍しいですね?」


「まあ…俺は休みだし…いいかなって。酔うまで飲まないから安心して?」


「はい。玄助さまがそこまでお飲みになるとは思ってませんから。」


「さすが亞莎。俺のこと分かってるねえ…」


「それは…玄助さまはお酒を飲んでも酔ってる姿をお見せにならないので…」


「そりゃね。酔ってだらしない姿は見せられないよ。」


「玄助さまらしいです。」


クスクスと亞莎が笑う。その笑顔でドキっとしてしまう…


「さて料理も来たし食べよう。」


誤魔化すように食事を進める


「はい!アム…モクモク」


「ハグ…モグモグ…美味い!」


「はい。美味しいですね。」


そうして食事を楽しみ店を出る


「すみません玄助さま…私がお誘いしたのに出して頂いて…」


「いいよこれくらい。それとも俺、そんなに頼りないかな?」


「いえ!そんなことはありません!」


「ならいいじゃない?俺は亞莎とご飯行けて楽しかったし…」


「そう言って頂けると嬉しいです。」


さて、これからどうしようか…


「亞莎はこの後どうする?まだお仕事ある?」


「いえ、今日の分は終わってます。」


「ならぶらぶらしようか。」


「はい!」


そうして俺達はそのままデートに向かうのであった。手を繋いだ時の亞莎の反応は可愛かったな…

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