『救ってほしいんだ』
「出てくるのも時間の問題か…」
霊華は、小さな黒い球体を見ながら呟いた。闇地獄では、
「空気の流れがあるな…俺からして右斜方面…」
そう言って、歩み始めた。しばらくすると。
「眩し…ここに今あるだけの妖力を!」
「え?」
レミリアとリーリアは、急にひび割れた様な音がして驚いた。
「流石に…駄目だったかな?まぁ、体力はある程度回復できるくらいには時間は稼げたし…」
と言っていると、クミが出てきた。
「よくも…やってくれたな?」
「何が?」
「あそこでは、水中にいるみたいな感覚がして、歩きにくかったよ」
「へぇ…そう。なら良いけど」
と霊華が煽るように言うと、
「仕返ししてあげるよ!〔8ミ・6χ〕」
「え…」
(何、この感覚…物凄いスピードで何かが迫ってる?逃げないと行けないのに…足が動か…)
「出来るかな…〔ひかり〕」
その瞬間、目の前が真っ白になった。そして、次目の前が見えるようになった時には…
「あいつが居ない?」
「大丈夫?」
「え、大丈夫…だけど、あれは何?」
「…最恐な災」
「そう、なんだね…」
そして、数週間が経過した。
「れいちゃん!」
「一応、義理ではあるけど姉妹なんだよ?」
「なら、お義姉ちゃん?」
「いや、別に人の前ではお姉ちゃんで呼んでって事…」
「なら、そうとスパッて言えば良いのに」
とリーリアと霊華が話していると目の前に門が現れた
「何これ…」
そこに、一人の男の子が現れた
「この先の人達を救ってほしいんだ」
「ど、どうゆう…」
「分かった!」
「ちょ…リーリア!?」
「ありがとう…それじゃあ、この中に入ってくれ」
そして、リーリアが入って行った。それを追いかけるように霊華が入ろうとした時に…
「霊華!」
「!?魔菜…」
「どこ行くんだよ!私に何もかも、黙って行っちゃうし…私のことが嫌いなのかよ!」
魔菜がそう言ったが、その後すぐに霊華が振り返って今すぐにも涙が流れそうな顔で
「ごめんね」
と言って門に入って行ったのであった。
「最期にあげたかったな〜…この〝霧雨・博麗異変記録書〟を…」
「じゃ、渡してくるよ。」
と謎の男の子が取った。
「お前は、誰なんだ?」
「僕は…ーーーだよ」
そして、現在
「って感じかな?」
「そうなんだな…」
「おいひぃ〜」
「ええと…リーリア?流石に10回おかわりは、多いよ?」
「え?そうかな?」
これにて、二.五章終わりです!