病院
『ルーミアとリーリアの過去編ーリーリアー』は、リーリアがルーミアと会うまでのお話です。
これは、リーリアが産まれて数日が経った頃のお話。
「この子、あまり泣かないわね」
「流石に、病院行こうか…」
0歳だったリーリアは、全然泣かなかった。それを心配して、リーリアの両親は病院へ向かったが
「異常は、ありません」
「じゃぁ、なんであまり泣いてないのですか?」
「それは…分かりません。ただ頭の成長スピードは、異常ですね。」
「そうですか…」
「今後とも、成長すると思いますから、このいろいろな本たちを貴方がたの家へ送ります。その娘が嫌がったら返却して貰っても構いません。それでは、またどうぞ。」
そして、リーリアの両親は永遠亭の2代目院長レイセン・優曇華院・因幡先生の担当病室を出て
「あ、三日月様〜」
「え?あ、はい」
「どうしましたか?」
「優曇華院院長が、貴方にこのお薬をと」
「え?なんですか?この薬は」
「そのお薬は、癌を治すためのお薬です。」
「え?」
リーリアのお父さんは、癌を治す為の薬と聞いて自分が癌があると驚いた。
「幸い、初期段階だった為、院長のお薬で治りますよ。一日3食後で。副作用は、軽いはずです。」
「はぁ…分かりました。」
そして、家へと戻って言ったのであった。
この時は、知らなかったリーリアに不幸が舞い降り続ける事が。