男
夜になった
「はぁ…おはようじゃなくて、こんばんわ?…一人で何してるんだろ(苦笑)」
「こん…ばんわ」
その時、少女の声が聞こえた
「え?何よ…そのボロボロな身体、服は…」
「殺…して…くださ…い」
「そんな事言わないで!」
「え?」
「貴女に何があったか分からないけど…『殺して』『死にたい』なんて…簡単に言うものじゃないの!」
そう言われた少女は、膝が地に落ちて…
「ごめんなさい…お母さんとお父さんが…居なくて…里の人たちは、私を殴ってきて…」
「はぁ?殴った人達を教えて」
「え?何をするんですか?」
「一発殴るだけ…」
「いいですよ…妖怪さんなのに私を食べないんですね…」
「幻想郷の掟の『人間が妖怪になったら殺される』ってやつ…」
「は、はい」
「私はね、本当はちょっと前までは、人間だったの…ただ、ある人が私を妖怪にしちゃって…」
「そう、なんですね…」
「君、名前は?」
「ありません…」
「そうなの、なら…」
と霊華が少女の名前を決めようとした時
「あれ?人間の少女が居るじゃん」
「おまえ…」
「あれれ?怒ってる?まぁ…そうだよね〜、だって…博麗の巫女が妖怪になるって前代未聞だもんね」
「ちっ…君、博麗神社に逃げてそうしたら紫髪の幼女がいるはずだから!その子に助けてって言ってここに連れて来て!」
そして、少女は博麗神社に向かったのであった
「う〜む、人間の意識がある…面白いなぁ…早く早く!戦おうよ…そして、君が負けて実験体に…ハハハ!」
「いや、私が勝つわ!」
「そうかい、教えてあげよう!私の名前は、A-93よろしく!」
「男でしょ!」
そして、戦いが始まったのであった。
2.5章のキャラ紹介と小ネタ
・十六夜咲 紅魔館のメイド長
実は、十六夜家の血を引く子
・レミリア・スカーレット 紅魔館の主
霊華の事を実の子みたいに可愛がってる