宵闇の妖怪
ここは、魔理沙達の神社と別の博麗神社
「はぁ…流石に異変続きは、疲れるわね。」
第13代目博麗の巫女・博麗霊華は、沢山の異変で疲れていた。そこに
「よぉ!霊華、疲れてるな。」
「そうなの、魔菜…異変が続きすぎて…労基に訴えたらいけるかな?」
「ロウキってなんだ?」
「いや、外の世界の話」
「へぇ…そうなんだな」
と話している所に
「ねぇ、霊華ちゃんは居る?」
「は〜い!ここにいます。」
「いや、行けよ…」
「あ、霊華ちゃん。少しお話があって…」
「どうしたんですか?レミリアさん」
「いや、最近夜に人里の人が攫われる事件が発生しているらしいの。」
「え?そんな事件が起きてるの…疲れてるのに…ちなみにそれって連日?」
「そうね」
「分かったわ、今夜行くから咲ちゃん貸して?疲れたの…」
「分かったわ。」
そして、霊華は今夜の為に眠ったのであった。そして夜になった
「ごめんね、咲ちゃん」
「別に大丈夫ですよ!丁度仕事がなくなっちゃって」
「え?それってどうゆう事?」
「いや、お嬢様が館の掃除をしてしまったせいで…」
「そうなの?」
「はい!まぁ…少し楽には、なりますが…」
「ご飯、ありがと。」
「いえいえ、これくらい造作もないですよ」
「じゃ行ってくるね!」
「行ってらっしゃい!」
そして、人里
「今日は、宵闇月ね…こんな、12の少女を危ない所へ向かわせるなんて非道なんじゃないかな」
と言っていると
「こんばんわ」
「!?」
(誰?挨拶されるまで気配が無かった…歴代・気配に敏感な私さえよ?只者じゃない!)
「どうされましたか?こんな宵闇の刻に貴女のような少女がいらっしゃるんですか?」
「仕事ですので。」
(私のことを知らないってことは、里の人ではないわね。)
「貴方は、誰ですか?里の人ではないですよね?」
「そうですね〜…最近連日誘拐事件を知ってますでしょうか?」
「まぁ…仕事で知ってますね。」
(まさか…)
霊華は、彼がその犯人ではないか疑ったが
「私は、その事件を追って居るものですよ…」
「そうなんですか。」
(違った…)
「それじゃ、失礼しますね。」
「気をつけてくださいね。」
「はい。」
(大丈夫そうね。さて、私も見回らないと)
と彼に背中を向けた瞬間に
「あ…」
「油断したね、博麗の巫女・博麗霊華」
(どうして、私の名前…を…あれ…い…しきが…………)
「眠ったね…後は、試作品のこの薬を打てば」
そして、霊華は注射器を打たれた
「心配で来ちゃったわ、霊華?」
とレミリアがこっそりついてきていた
「え?」
そして、彼が霊華に注射器を打っている光景を見てしまった
「あんた!霊華に何をしてるの!」
「ちっ…まぁいい…何をしていたか?この注射器を打っていただけだ。この中には、試作品の妖怪化薬が入っている。どうなるんだろうね…人としての理性を保つのか、中まで妖怪になるのか」
「〔神槍 スピア・ザ・グングニル〕!!」
その槍が何処かにぶつかることもなく
「こんな程度の威力?笑えるな。それじゃまたね。」
と言いながら彼は、消えた。そして、レミリアは、霊華の側まで行った
「霊華!霊華!起きて!」
「うぅん…あれ?あの男は?」
「大丈夫だね…良かった。覚えてる?」
「え?うん…覚えてるけど、どうしたの?レミリア」
「少し背縮んだ?」
「え?嘘…140cmもあったのに」
「1回口開けて」
「え?分かった、あー」
と霊華は、言われた通りに口を開けた
「人間の様な歯じゃ無くなってる…」
「え?どうゆう…」
「あの男に霊華は、妖怪化薬ってのを打たれてて…」
「それで、私が妖怪になったってこと?」
「う、うん…」
「えぇ…あれ?私の能力が変わってる…これは、多分…闇?」
「何かしら、今は宵闇の刻で闇を操る妖怪…今の霊華の二つ名は、〝宵闇の妖怪〟かしら?」
「ねぇ、魔菜には、私が妖怪になった事を黙っといてくれない?」
「それは、どうして…あぁ…分かったわ」
「ごめんね…」
そして、霊華は森の中へ向かったのであった