ー十六夜咲夜ー
※これは、咲夜の過去編です。
※独自の設定があります。
外の世界のある国では、
「貴方が、この子をこんなふうに育てたんじゃない!!」
「俺は、知らないぞ!!俺は、育ててない!!お前が、育てたんだろ!!こんな、ゴミを食べる屑に育てたんだろ。」
「私じゃないわよ!!貴方が…」
「ごめ…んなさ…い…」
「貴女には、失望したわ…出ていきなさい!!」
「え…い…やだ」
「否定するのか!!」
そう言われ、彼女は出ていったのであった。ただ、この時の季節は、冬であり…しかも追い出された時間が夜と普通じゃ凍え死ぬ寒さを彼女は。
「うぅ…まだ寒いけど…少し温かい…」
と、ゴミ箱にあったダウンや、カイロ、毛布等で過ごしていた時に。
「あら?人間がどうしてここに…」
「え…やめ…て…」
「え?」
「殴らないで…刺さないで…引っ張らないで…」
「え?何言っているのこの人間は」
「さぁなんでしょうか?」
「え?私を殴らないんですか?」
「あら?貴女もしかしてそうゆう…」
「いいえ、親に殴られたり、カッターで刺されたりしたので…」
「は?親よね?」
「はい…」
「分かったわ。出来るだけ言えるのは、行ってちょうだい。」
そして、冬の夜に外に出された事や、親に部屋でバット等の物を使われ殴りた事やナイフやカッター等で刺された事を見知らぬ優しい人に言うであった。
「ありがとう…場所教えて。殺しに行くわ。」
「えぇぇ!お嬢様、落ち着いて下さい!」
「私は、落ち着いて居るわ。」
「そしたら、そんな行動しないと思います」
「だけど、この子が可哀想わ!!」
その言葉を聞いて咲夜は
「あぁ…可哀想…この私なんかが…生きていて良いのか分からない事をさせられた私なんかを心配してくれる人が居る…」
と言い彼女は、泣いてしまった。
「貴女…」
次の日の新聞に『何者かの犯行!!』と彼女の親がぐちゃぐちゃにされた写真が大々的に載ったのであった。
「良かったのですか?お嬢様。」
「良いの!それよりも貴女、名前は?」
「無い…」
「え?無いの?」
その問いに彼女は、コクリと頷いた。
「そうだなね〜。ならこれは、どう?今日は、十六夜の夜。として夜に咲く花ほど美しいものは、無いから十六夜咲夜って」
「え、あ、ありがとうございます!」
「いいのよ!」
「お嬢様…」
ー今ー
「咲夜…」
「…」
「さっきまで話せてたのに…さぁて…本気を出さないとね!」
とレミリア・スカーレットは、言うのであった。




