そう簡単に人化はできない
前回のあらすじ:人間に追われて魔の森に迷い込んだ。魔の森で洞窟を仮住居にすることにした。洞窟にイノシシがいた。ステータス高かったけどあまりに馬鹿で勝てた。邪竜ファフニールを名乗るトカゲもいた。ファフニールに憧れてる中2病のトカゲかと思ったらまじでファフニールの生まれ変わりだった。
ステータスの確認だよっ!
ちなみに、私もアロエもイノシシ倒したのでレベルMaxになった。
昨日はちょっとイノシシ食べて盛り上がってて進化とスキルの話するのを忘れてた。
それで今朝進化して二度寝しちゃったよ……
反省反省。
進化前のステータスはこちら。
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種族:レッサーヴァンパイアバット
名前:リリー
LV :20/20
状態:通常
HP :55/55
MP : 77/77
SP :100
攻撃力:49
魔法力:78
防御力:46
素早さ:70
ランク:E
通常スキル:
《飛行》《夜目》《噛み付く》《引っかく》《鑑定》《隠密》《投擲》《念話》《吸血》《血操》
魔法スキル:
《魔力操作》《生命操作》《物質操作》《水魔法》《氷魔法》《火魔法》《炎魔法》《風魔法》《土魔法》《雷魔法》《光魔法》《闇魔法》《空間魔法》《重力魔法》《ヒール》《キュア》
耐性スキル:なし
特殊スキル:
《ステータス閲覧》《世界辞典》《スキル交換》《暴食》《ベルゼブブの魂》
称号:
《転生者》《目覚めし者》《魔導の達人》《暴食》《7つの大罪》《禁忌》
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最近レベル上がってもステータス変わらないことが増えてきている。
特にMPと魔法力が上がりにくい……ちょっと悲しい。
【スキル《暴食》:食べたものの魔力やエネルギーを吸収し、経験値、ステータスを得ることができる。食べられる量の限界を超えて食べることができ、余剰分のエネルギーはストックすることができる。7つの大罪スキル。称号をいくつか取得する。神に反逆し罪を負う者となり、大きな代償を払うことになるだろう。
称号《暴食》:7つの大罪の1つ。食物エネルギー吸収率が大幅に下がる。
《ベルゼブブの魂》:ベルゼブブの魂の欠片を宿している。多大なMPと引き換えに一時的に悪魔ベルゼブブに姿を変えることが出来る。もちろん身体能力もそれ相応に上がる。
《7つの大罪》:人の罪の源であり、人を罪へと導く。全ての人の罪を背負う。これを持つ者は人の道を大きく外れていくことになるだろう。世界に7つ存在する。
《禁忌》:禁忌を犯した者に送られる称号。人の道を踏み外し、悪の道を進む。もう後戻りはできない。
世界にこのスキルは10までしか存在できない。禁忌スキルは、同じスキルが2つ存在することはない。現在世界に存在する《禁忌》は10。周りの生物に強い嫌悪感、敵対意識を与える。】
と、こんな感じだ。禁忌スキル、私達が取ったので定員ぴったりだったようだ。
進化後は、
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種族:リトルヴァンパイアバット
名前:リリー
LV :1/50
状態:通常
HP :56/56
MP : 74/74
SP :600
攻撃力:50
魔法力:76
防御力:47
素早さ:71
ランク:D
通常スキル:
《飛行》《夜目》《噛み付く》《引っかく》《鑑定》《隠密》《投擲》《念話》《吸血》《血操》
《血液再生》《血変り》《血従魔》《毒血牙》
魔法スキル:
《魔力操作》《生命操作》《物質操作》《水魔法》《氷魔法》《火魔法》《炎魔法》《風魔法》《土魔法》《雷魔法》《光魔法》《闇魔法》《空間魔法》《重力魔法》《ヒール》《キュア》
耐性スキル:なし
特殊スキル:
《ステータス閲覧》《世界辞典》《スキル交換》《暴食》《ベルゼブブの魂》
称号:
《転生者》《目覚めし者》《魔導の達人》《暴食》《7つの大罪》《禁忌》
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あれれ?スキルは増えたけどステータスほぼ変わってない?
ていうか一部下がってない?レベル1になったせいかな?
えーっと、スキルは、
【《血液再生》:自身の血液が減っても再生することができる。自動発動型スキル。
《血変わり》:生きたまま1匹の生物から血を1ℓ吸った場合、その生物に変身することができる。ただし、ステータスに変化はない。
《血従魔》:血で従魔を作ることができる。作った従魔に意思はないが簡単な命令ならできる。生物ではないため、好きな時に出し好きな時に消すことが可能。
《毒血牙》:牙から吸収したことのある毒を、自分の血液を毒に変えて注入できる。麻痺毒、麻酔、血清、神経毒、などいろいろ注入可能。】
へー。毒牙って、毒吸ったら私死ぬんだけど、、、
【吸うのではなく、牙で吸収するのです。牙の先から吸収するイメージです。】
なるほど。試してみる価値あるね。毒使えたらいいね。
血液再生があれば自分の血液を使うことができるね。便利かも。
血従魔も便利そう。ベルゼブブの魂は、暴食取ったからかな?
それから、血変わりは……
『っ!!?ねえねえアロエちゃん!!アロエ!!大変!』
『なぁに……?どうしたのそんな叫んで……』
『あのね、私人化できるようになったかも!!人間にっ!』
血変わりを使えば人化も可能だ!やっと!人間にっ!なれそう!
『血変わりってスキルでねっ!!』
『分かった。落ち着いて。リリーのスキルは鑑定で見たから。』
おう。そうだね。人間に戻れる気がして興奮してしまった。うん。落ち着こう。
うむ。
『あのね、リリーちゃん。』
『うんっ!』
『あのさ……。』
『おうっ!』
『ーー人間って、1ℓ血吸っても生きてるんだっけ?1ℓ生きたままは、無理じゃない?』
っ!!?な、な、な、な、な、
なんだって!?!?
そんなぁ……私はまだ魔物として生きていかないといけないみたいだよ。
なんかいいスキルないの?変身とか。
【スキルポイントを500消費して《変身》を習得しますか?】
え!!?あるの!!?取ります!YES!
【スキルポイントを500消費してスキル《変身》を習得しました。】
やった!
【スキル《変身》:自分が過去なったことのある姿になれる。例えば、過去着た服に一瞬で着替えられる、過去進化してきた姿に戻れる、など。若返っても寿命は伸びない。ステータスに変化はない。若返りができるためみんな欲しがるが、超激レアスキルである。】
これ人化できないやつじゃん。え?なんでこれ渡したの世界辞典さん?
私が欲しかったの人化できるやつだよ?
【スキル《人化》を習得するにはスキルポイントが足りません。】
うるさいっ!!!!!このやろーーーーー!!!!!
まぁいいや。人化したいとは言ったけど、よく考えたら人生でいい思い出そんなないし。
コウモリ生を楽しもうと思う。うん。
ただスキルポイント無駄にしたの悲しい。
コウモリに若返りとかいらん。
いつまでも若々しいコウモリ。
『えーんポイント無駄にしたぁー!!!』
『よくわからんがどんまいなのじゃ。』
ファフニール……
それから、アロエ進化後ステータス
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種族:リトルファイアーバード
名前:アロエ
LV :1/50
状態:通常
HP :57/57
MP :68/68
SP :100
攻撃力:68
魔法力:70
防御力:49
素早さ:77
ランク:D
通常スキル:
《飛行》《引っかく》《突っつく》《隠密》《不意打ち》《炎纏》《石化》《鑑定》《念話》《火の鳥》
《火獄》《変身》
魔法スキル:
《魔力操作》《水魔法》《氷魔法》《火魔法》《炎魔法》《風魔法》《土魔法》《雷魔法》《光魔法》《ヒール》《キュア》
耐性スキル:
《火耐性》《暑さ耐性》《毒耐性》
特殊スキル:
《スキル交換》《四聖獣の加護》《朱雀の加護》《ステータス閲覧》《生殺与奪》
称号:
《朱雀の娘》《生殺与奪》《7つの大罪》《禁忌》
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『いや、なんで変身あるの?』
『リリーが取ったからいいのだと思ってとっちゃった!!』
……私のせい?
【《炎獄》: 炎で出来た地獄の檻へと対象を落とす。この炎は消えることなく対象を燃やし続けるだろう。】
よくわからん。どういう技だろう……
【スキル《生殺与奪》: 精神耐久が弱い者からエネルギーを吸収し、吸収したエネルギーを使うことで限界を超え、ステータス以上の力を出すことができる。エネルギーはHP、MPに変換も可能。エネルギーはストックしておくことができる。禁忌スキル。称号をいくつか取得する。神に反逆する者となり、大きな代償を払うことになるだろう。】
進化したしレベルを上げないと。
どうしようか。昨日のイノシシみたいなやつがいればいいんだけどな……
さすがにあんな馬鹿そうそういないよね。
頑張って弱そうなCランクと戦っていくしかないかな……
『あ、ファフニールも一緒にレベリング行く?』
『ぬ、もう戦いに行くのか?我は行かないで見守ってるのじゃ。と、その前に我が戦いかたを教えてやるぞ?お主ら、その実力では危ないじゃろ』
『うーん、どうしよっかアロエ。』
『えーっと、僕はまずちょっとレベル上げてから教えて欲しいな。いくら戦いかた教えてもらってる最中に魔物とあったら嫌だし……ファフニールも僕たちを守りながらじゃきついでしょ?』
『む、それはそうじゃが、危ないのじゃ。』
『大丈夫。僕、危なくなってもすぐ逃げられるように《ワープ》習得しといたから。』
ワープ!そんなスキルがあるんだー!私も習得しよ!
【スキルポイントを500消費してスキル《ワープ》を習得しますか?】
YES!
【スキルポイントを500消費してスキル《ワープ》を習得しました。】
【《ワープ》: 依り代となる魔力を多く含む物質2つに《ワープ》を発動し、マーキングする。依り代のうち1つはワープしたい場所に、もう1つは自分で持ち、マーキングした物質と周りの場所を念じながら《ワープ》を発動し手持ちの依り代に魔力を流すともう1つの依り代の側へ瞬間移動できる。】
『リリーちゃん、まさかスキル交換でワープ習得とかしてないよね。』
『え?したけど、まずかった?』
『リリー空間魔法使えるじゃん。あれでワープぐらいできると思うけど……』
しらん。そんなことできん。
私は首をかしげる。
『はぁ……まさか空間ちょっと歪めるしかできないとか……?』
『え、うん。空間収納とか考えたけどめんどくさくなってやめた。』
『はぁぁぁぁぁぁぁぁ……………』
すごい盛大にため息つかれた。
だってめんどくさかったもん。考えるのが。
空間とかを歪めて別の空間と繋いで……っていう感じのことは前世から考えてたんだよね……
前世ちょっといろいろうまくいってなかったから1人で部屋こもって勉強したりいろいろ研究したりしてて、空間については特に得意分野で、いろいろと成果をあげたりもした。ノーベル賞もとれるかもしれないって話だった。
その研究をもとに空間を曲げることを意識して魔法を使ったら空間魔法を習得して、空間を曲げられた。
前世の研究は間違っていなかった。ちゃんと空間を曲げることができた!
って喜んだんだけど、これ以上考えるのがめんどくさくなって放置していた。
だって前世であれだけ考えたんだもん。疲れた。私の脳ミソ灰になるわ。
『お主、空間魔法を使えるのか!あれは便利じゃぞ。ワープも空間収納もみんなできるのじゃ。羨ましいのじゃ。』
へー。さいですか。めんどくさい。
でもそんな便利なら空間魔法研究しよっかなぁ……ちょっとだけ。
『はぁ、わかった。今度練習しておくよ。とりあえず今は行こ。』
『うん!』
私達は昨日のイノシシの牙を依り代にして洞窟を出た。
魔物の素材には魔力が多く含まれているそうだ。
気配を殺して隠れながら弱そうなやつを簡易鑑定で探していく。
あ、ちなみに簡易鑑定はアロエが思いついた技で、相手の大まかな強さとランクとHPMPしかわからないかわりに同時にたくさん鑑定できる。さらにこれなら少ししか調べないため鑑定結果が頭の中に流れ込んできて邪魔、ということも少ない。アロエマジ天才。鑑定に使うエネルギーを減らして鑑定するイメージでできる。
『あ、Dランクの蜘蛛発見!!たぶん生まれたばかりで大して強くないはず!!』
Dランク!?いるんだ。っていうか生まれたばかりでDランクなんだ……
簡易鑑定。
ーー種族:ベビーブラックポイズンタラテクト(ランクD)
名前:なし 状態:通常 LV:41/50
HP :89/89 MP:82/82
ステータスは平均的、毒攻撃注意 ーー
よっしゃ!!戦うぞっ!!!
真正面から突撃!!
とかはせずに私達は上空ヘ飛んだ。
上空から一方的に殴ってやろう。
ふふふふふ。
ブックマーク、評価、感想ありがとうございます!(=^x^=)
嬉しいし、励みになります(*^^*)
改善点、誤字脱字あったら教えてください!(^人^)
☆☆☆☆☆→★★★★★ 壁|・・)チラチラ