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下賤の冒険録  作者: 賀来裏 然
3/7

第1章 3話 公爵

「ドンドン」

 やたら強くたたかれた扉の音がしている。


「ドンドンドンドンドンドンッ」

 なにか緊急なことでもあったのだろうか。


「ぼくが行くよ。アリスは休んでで」

 おれはそういい、やたらに長い廊下を抜け玄関の扉を開

けた。すると、


「貴様、アリス殿はどこにいるか、言え」

(やたらと怒っているような....。)


「奥におります」

 イーバンは正直に教えた。これがのちのち悲劇を生むな

んてこの頃は誰も知らない。長い廊下を戻りあり一室に案

内した。そして扉を開けた。


「旦那様!寂しかったですわ!!」

 アリスは客人に気づかず、イーバンに抱き着いていき頬

をこすりつけていた。


「アリス、お客様の目の前ではちょっと....。」

アリスは、ようやく客がいることに気づいた。しかし、その客人を見た瞬間、凍り付いたような表情をした。


「ア、アリス殿、これはどういうことでしょう。私との婚

約は?」


(婚約!?うそ、してるの....?。そりゃ美人さんだもん

な。1人や2人居てもおかしくないか....。)

 イーバンは暗い表情をしていたことに、気づいたアリス

はイーバンの唇にに自分の唇をを近づけていった。


「ちょーー、んむぅ~~~!?」

 アリスはイーバンの唇を貪るようにキスをした。

 アリスは舌を何度も絡めてきて、はぁはぁ、と吐息を漏らしている。


「ぷはぁ、ど、どうしたの急に!?」

 おれは焦ってすぐに引きはがした。


「これが私の気持ちです。あなた一筋です!だからそんな顔をしないでください」

 アリスはその言葉を言い残し客人に向かった。


「わたしは、あなた様の求婚を何度も断っているはずですのに、婚約者だとか言いふらして迷惑です。帰ってください。旦那様との愛の結晶の場を汚さないでください」

 アリスは鬼のような顔をして客のことを睨んだ。


「下賤風情がこの公爵様よりもいいと!?この薄汚い下賤がちょうしにぃーー」

 公爵が言い終わる前にアリスが客の顔面を凄まじい威力で殴った。

 さすが剣姫と言われるだけある。部屋のは端から端まで公爵は飛ばされた。


「旦那様を薄汚いだと....コロス。コロスコロスコロス。」

アリスは怒りを露わにして、剣を抜いている


(まずい!早く止めなきゃ!!)


「ひぃ!」

公爵が怯えたような声をして逃げようとしている時に、

イーバンはアリスの前に立ち、唇を奪った。


「は~~~~~う...。旦那様///」

アリスは崩れおり目の奥にはハートマークが見える。


「落ち着いた?冷静になって」


「旦那様から...。これってそういうことよね?いいんだよ

ね?ふふふふふふふふふ.....」

 後半が聞こえなかったが何か企んでいるようだ。注意しておこう。


「公爵様、ぼくはアリス様と婚約しました。ですから、もしこれ以上ぼくの妻に求婚をするならタダじゃ済みませんよ?」

 イーバンは凄まじい殺気を放ち客を脅した。近くにいたアリスもその殺気を感じ冷や汗を流している。


「お、お、覚えていろよ!!公爵様にたてついたこと後悔させてやる」

 客は下の服を濡らしながら足早に出て行った。


「ふぅ、これでゆっくりできる...って何してるの!?」

 アリスは服を脱いでいた。


「もうダメ。我慢できない。いいですよね!?ね!?」

 アリスはそういうとイーバンに抱き着き、また貪るように舌を入れてきた。


「----ちょ、ちょっと、まってよ!こういうのぼくよくわからないし。だから、そのーー」


「大丈夫です。私が教えますので!」

笑顔でそう言い、再びキスをされた。


もうなすがままになれ.....。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー



「クそッ!!!!!!」

男は怒りを抑えきれずいた。


「下賤風情がなぜあんな力を...。」

 男もさすが公爵家なのだろうか。イーバンとの戦力差は身に染みてわかっている。だからこそ、どうにかしてイーバンを後悔させようと考えている。


その時、


『力が欲しいのか?』

どこからか声が聞こえる。


「だ、だれだ!?」

男を周囲を見渡し警戒している。


『ふふふふふ、そこまで警戒しなくてもよい。力が欲しいのかとそれだけを聞いている』

薄気味悪い笑い声とともに声の主は再び聞いてきた。


「----あぁ。あの下賤を殺せるくらいの力が欲しい!」


『わかった、まあ、楽しめよ。ふふふふふふふふ』

声の主がそう言い終わると、黒い煙が男を包みだした。


「な、なんだこれは!?痛いいたいイタイイタイ...。」

 男は壮絶な痛みと共に自分の身に何が起きているのかを理解していた。

(力がみなぎっているのがわかる。この力ならあの下賤を殺し、アリスを我が妻へと迎えることはできる!)


「フフフフフフフフフフフフフフ」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー



 イーバンはすでに1週間毎日のようにアリスに甘やかされている。


「はい、旦那様。あーーん」


「あ、あーーん」

 初めての営みの後から、さらにアリスはイーバンにデレデレになっていた。今では、家の中では、ずっと抱き合っている状況が普通になりつつある。


「アリス、少し離れよーよ。食べづらいよ」

 すこし苦笑いしながらイーバンは言うと、


「だーめ。食事も全部私が世話してあげる!」

 そういうと、アリスはイーバンにキスをした。

最近のアリスはもう歯止めが利かなくなっている。キスをしだすと、すぐにことを始めるため服を脱ぎだす。


最近はそのせいでイーバンはダメになっている。


(もう、今日はしないって決めたんだ!)

「アリス、今日はそういうことはしないって決めたんだ。

だから、やめよう」

イーバンはそういうとアリスは死んだような魚の目をしていた。


「旦那様がワタシを嫌い二....。」

アリスの目には大粒の涙。イーバンは焦って、


「アリスのことは大好きだよ!?でも今日はアリスのご両親が食事に来るっていってたじゃん。だから今日はやめよ?」

アリスの両親にはすでに挨拶をしており、最初は猛反対されたが、アリスがイーバンとの出会いの経緯などを言い、両親に猛説得したら婚約の了承を得られた。そして、今日がアリスの両親との初めての食事会なのである。


「私も旦那様のこと愛しています。だから、今日は我慢!!明日は今日の分もハッスルしましょうね」

アリスはイーバンに好きって言われたのがうれしかったのか、さっきまでとは段違いの笑みを浮かべていた。


「コンコン」


「入れ」

アリスはさっきまでのデレデレした雰囲気とは違い威厳のある態度で言った。


「アクエリアス様のご両親がお見えになられました」


「わかった、下がってよいぞ」

メイドは一礼をし、下がっていった。


アリスとイーバンはアリスの両親をむかえに行こうとした時、


「ドゴーーン」


 家のすぐ近くで、ものすごい音がした。

 

アリスとイーバンは急いで外に出てみるとそこには、怪物のような姿をした巨大な男が立っていた。










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