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それでも勇者は帰りたい  作者: かつお節EX
第1章 転移と魔導
4/19

side - - 国王

短めです

「そういえばあの勇者、名はなんと言うのだ。」


「はっ、終始こちらを警戒しておりまして私の名乗りに対して自分から名乗る様子はありませんでした。」


「ダイゴンよ、名前くらい何かのついでに聞いてみれば良いではないか。だがふむ、確かに警戒はされてるやもしれぬ。しかし、わざわざ我の依頼を断った場合を聞いてこようとは、肝が座っておるのか単なる馬鹿なのか。」


「少なくとも、あまり積極的な姿勢は見込めないかもしれません。」


「それはどうだろうな。いの一番に帰還方法を聞いたのだ、案外高位の魔の者狩りに精を出すやも知れぬぞ。スイロンには逐一報告を上げるよう伝えておけ。」


「御意に。薬は用いますか。」


「しばらくは様子を見よう。真面目なスイロン相手ならば色々と素直に言うことを聞くやもしれぬ。後はどのような力を有しておるか、それが問題となろうよ。」


「早ければ7日を待たずに分かるかと存じます。」


「急がずとも良い。かの魔物ごときでは100年経とうが我が国は滅びぬ。気長に待とうではないか。

して、エーゼル帝国に動きはあるか」


「表立った動きはまだありませんが、水面下ではオートランド帝国と複数回の接触があったようです。おそらくは魔物の軍勢への対応を建前に、オートランドへ軍を駐留させる為かと。」


「小癪な。あそこが尻尾を振るのも時間の問題だとは思っていたが、もう少し国の誇りというものは無いのか。」


「扇動活動は継続しておりますが、未だ世論の多くはエーゼルよりも我が国を警戒する傾向があります。」


「もう少し時間がかかるか。まずは次の人理会議まで、勇者の件が他国に漏れないよう万全を期すのが最優先だな。」


「その他の国については次の報告の際に報告書が出揃うかと存じます。」


「よい。焦る必要はない。が、やはり勇者の育成は当初予定を多少修正する必要があるやもしれぬ。戦略室に検討するよう伝えておけ。」


「はっ」


「そろそろ書類の山を片付けに行くとするか。」


簡易的な報告を済ませて、国王は執務室へと向かう。

はてさてこの国王の立ち位置どうしようか

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