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特異能力犯罪課捜査ファイル  作者: 楓
第二章 嵐は突然に

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File.17 作戦開始

 沙紀と別れた三人は、侵入ポイントである銀行の裏手側の歩道近くで待機していた。裏口から少し離れたこの場所の壁際が監視カメラの死角になっている。事前に銀行の周囲二キロ圏内の住人の避難誘導は住んでいる為、人の気配はない。


 『九重刑事と要求された身代金の準備が完了。今から移動を開始します』


 「了解」


 装備したインカムから後方支援班からの報告が現場の状況が報告されてくる。そろそろ自分達も準備が必要だろう。三人は目を合わせると頷くとすぐに事前に準備した侵入ポイントへ視線を向ける。


 「それにしても良かったんですかね、あれ」


 「あぁ? 大丈夫だよ。あんな穴の一つや二つ後方支援班が後から直してくれるよ」


 大祐が心配しているのは、銀行の周囲を囲んでいる金網に出現した穴の存在だ。侵入ポイントとして設定すると後方支援班がバーナーで焼ききってしまった。


 「大丈夫よ。うちの後方支援班は原状回復に関しては超優秀だから。それに銀行側にも許可を取っているもの」


 「それより今回はお前の鼻にかかっているんだからな」


 「鼻って…………。不安です」


 「大丈夫よ。私達でフォローするし、大祐君は何か嫌だなと思ったら報告してくれれば」


 「了解です」


 (この人達、いや特異課に関わる面々から犬扱いされている気がしてならない)


 大祐は溜息をつくと項垂れた。しかし、沙紀から今回は自分の能力が作戦の柱の一つだと言われているので両頬を手のひらで軽く叩いて気合いを入れる。そんな大祐の様子を見て田丸と皐月は思わず笑みがこぼれる。


 (それなりに事件をこなしているはずなんだけど、初出動の警察犬みたいだなんて言えない)


 『三人とも準備は出来た?』


 「こっちはいつでも行けるわよ。さっちゃんはどう?」


 『こっちも準備完了。あとは向こうの結界が解かれ次第、作戦スタート』


 いつもと変わらない沙紀の落ち着いた報告に大祐も落ち着きを取り戻した。


 『大熊?』


 「はい!」


 『あなたも刑事として少しは場数を踏んできているんだから、落ち着けば大丈夫。とにかく迷わないこと。直感を信じるの』


 「迷わず、直感を信じる。了解です」


 (作戦前にバディのフォローするなんて。ふふっ、さっちゃんも成長中かしらね)


 二人の微笑ましいやり取りに心が和む皐月達だった。大祐と沙紀のバディを決めた課長の判断は流石だ。優秀な彼女の情緒面での成長に繋がっている。


 『犯人から返答がありました。今から結界を解除するそうです』


 『了解しました。じゃあ、作戦スタートってことでよろしく」


 「「「了解」」」


 

 


 

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