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特異能力犯罪課捜査ファイル  作者: 楓
第一章 出会いの春

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File.11 行方不明者

 打ち合わせを終えて事務所から出るとすっかり外は暗くなっていた。田丸と皐月はそれぞれこちらで把握している能力者達の所在確認に行くと言って出て行き、沙紀は、問題の一族の窓口役へ照会メールを作成すると課長と共に帰宅して行った。別れる時に少し、怒らせてしまったけれど。その時の事を思いだし、大祐は苦笑する。


 (意外なウィークポイントをついてしまった)



 「あぁ、明日からの移動はあなたが運転してね。今日は時間がなかったからこちらで手配したけど」


 「了解です」


 「沙紀君は、運転出来ないから頼んだよ」


 「はい。沙紀さんは免許持っていないんですね。意外です」


 「…………一応、免許は持っているわよ。ただ、運転を禁止されているだけで。別にいいでしょ!」


 大祐の言葉が気に障ったらしく、沙紀は課長を置いてスタスタと歩いていってしまった。


 「運転は下手なわけじゃないけど、何度か追跡中に荒っぽい運転をしたことがあって仕事中の運転は、上から禁止されたんだ。上の言い分としては、貴重な能力者を危険にさらすわけにはいかないって」


 「なるほど、それが沙紀さん的には不服なんですね」


 「そうなんだ。休みの日とかは私とか奥さんを乗せて出かけたりするけど、とっても上手だよ。ただ、追跡スイッチが入ると割と荒くなるんだ。じゃあ、また明日」


 そう言って課長は手を振ると沙紀さんの後をゆったりと歩いて追っていった。きっとしばらく行った先で課長のことを沙紀さんは待っているのだろうと思う。


 「さて、俺も帰るか。その前に買い物か」


 昨日、買い損ねたもの思い出し大祐は、近所のスーパーへと向かった。スーパーの入口が視認出来る距離まできたところで、ある光景が目に入ってきた。店の店員と数人の子供達が揉めていた。念の為に声をかけようかと思ったところで子供達を迎えにきたであろう男性が、店員に頭を下げて子供達を連れて去っていった。


 「こんばんは。警察のものですがどうかされましたか?」


 「警察の方ですか、大丈夫です。彼等が何かをしたとかという訳ではないので」


 「子供達が詰め寄っていたように見えたのですが」


 「あぁ、これです。この紙をもっと入口近くに貼ってくれと」


 「行方不明者を探すチラシですか。確か、お店の壁にも貼ってありましたよね」


 「最近、行方不明者が多いらしくて。彼等の住むホームのお友達も行方不明になってしまったと。迎えにきたのは近所の教会の方です。正直、あまり彼等には関わりたくないのが本音ですが。そうだ、警察の方ならぜひこの子を探してあげてください」


 店員は手に持っていたチラシを大祐に手渡すと足早に店内へと消えていった。店員の彼等には関わりたくないという言葉が気になったが、手渡されたチラシの写真の中で微笑む少女の顔を見て心が痛む。こんな幼い少女が行方不明になるなんて、本来なら率先して動かなければいけないだろうが自分には通常の捜査に加わる資格はない。


 (時間がある時に鈴木警部に話を通しておくか。まぁ、年齢的に家出のせんは薄いから既に担当区域の警察で調べが進んでるはずだ)


 

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