表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
特異能力犯罪課捜査ファイル  作者: 楓
第二章 嵐は突然に

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

120/165

File16. 捜査会議

 左京から貰った情報を元に捜査を進めること一週間。噂という確証のない情報が段々と事件の形になり始めた。それぞれが持ち寄った情報と証拠を会議で確認を行い取捨選択をしていく。地味だが大切な手順である。


 「救急から取り寄せた情報を元に調べたところ、この十年間でけっこうな件数がありました。その中から他の事件に関わるもの、また個人的事情によるものを排除した結果、件数としては二十五件までに絞り込めました。ただ、被害者の多くは十代後半から二十代前半の若者です」


 大祐の報告に沙紀は首を傾げる。


 「被害者達が若すぎる。今回のターゲットとは違う?」


 「そうでもないわ。私と田丸の方で掴んだ情報と情報屋さんからの話とも合う」


 「薬物捜査班から聞いた情報だと都内の若者の間で爆発的に流行っている新種の薬物があるって話だった。主にネットやクラブでの売買されているらしい。ただ、物的証拠が手に入れられていないからあくまで噂。そのせいで、捜査にも着手出来ないってさ」


 「売買されているという噂のクラブを摘発したらしいんだけど、他の薬物は出てきてもその噂の新種とやらは出てこなかったらしいのよ」


 「物的証拠がないってことは、薬の形状も分からないと。厄介ですね」


 大祐の言葉に皐月と田丸は大きく頷いた。どの捜査でもだが物的証拠がなければ捜査は難しい。薬物となると摘発には使用した形跡と薬物そのものの押収は必須だ。


 「そうなのよ。誰も噂の薬を目にしたことはないし、そもそも売買ルートが随時変化するから追いつけないらしいわ」


 「使用者への取調べから何か出ないの?」


 沙紀の疑問は最もで目覚めた使用者がいるならその本人に聞いたら直ぐに分かるだろう。薬も入手ルートも。


 「それがね、薬自体は被害者達が摂取済みで残っていないし、彼等が話す形態もバラバラ。お菓子のラムネ、飲み物、クッキーとかね」


 「その上、聴取が取れる段階では既にその売買ルートは消えてんだ」


 田丸はお手上げとばかりに両手を上げる。


 「でも、睡眠薬なんて買ってどうするんですかね?」


 正直、大祐が学生の頃は部活やバイトに夢中で簡単に眠れていた。まぁ、自分が単純な性格だからだと思うが薬に手を出す心理が理解出来ていなかった。


 「今のところ使用しているのは本人みたい。多分、興味本位で手を出す子が多いんでしょ。でも、このままだといつ犯罪に使われてもおかしくないわ。特に性犯罪にね」


 「もう使われてるだろうな。噂だと無味無臭らしいし? イテッ!!」


 田丸の言葉に皐月は、思い切り足を蹴り飛ばす。


 「軽軽しくそんなこと言うんじゃないよ! ええ?」


 「………………すみません」


 皐月の殺気のこもった睨みに田丸は頭を下げた。


 「どうやったら接触できるかしら?」


 沙紀の一言に3人は、顔を見合わせる。


 「一番は、噂のあるクラブで情報を集めるとか?」


 「あとは、薬物系のサイトをあたるとかかしら」


 「えーっと、今集まっている情報を元に改めて左京さんから情報を買うとかは駄目ですか?」


 3人の答えに沙紀は頷くとそれぞれに指示を出した。


 「じゃあ、田丸はクラブでの情報収集、皐月ちゃんは薬物売買系のサイトでの情報収集。タロは左京の所に行ってきて」


 「おっ、俺がですか?」


 「そうよ、私は当分あんな格好するのはまっぴらごめんよ。じゃあ、頑張って」


 沙紀は、そう言い残して会議室を出て行った。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ