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ここって異世界ですか?  作者: 瑠紆
王都編
3/118

ここはどこですか?

今から3年前、絶大な人気を誇っていたゲームが終わりを迎えた。

タイトルは【ユグドラシル】、ありきたりな名前だが、今までのゲームとは一線を画した完全なる『仮想現実(バーチャル・リアリティ)』VRMMO。脳に直接信号を送ることで人間の五感全ての再現を可能にし、人々を魅了した。



かくいう私もその一人。

時間が過ぎるのも忘れ、のめり込み、レベル上げ、新しいエリアの攻略に勤しんだ。

その時のキャラクター『フィー』、現実の自分をベースに作った19歳人族、自分をベースにしたといっても、化粧をした自分を基準にしたので、目は自分よりも大きく、瞳は紫。まつ毛は長くなってる。ちなみにレベルはカンスト済みだ。


ゲーム時代はナンパや告白はしょっちゅうだった。

目を変えただけでここまで、反応が違うのかと、当時は物悲しくなったものだ。



つまり、美少女なのである。









「な、何でフィー?いや、確かにあれだけ歩いても全然疲れなかったし、良く見たら服も初期装備のにそっくりだし、あ、あの地図もユグドラシルのマップにそっくりだわ。はぁ、むしろ、なんで気付かなかったかな~」



「いや、それよりも、どこまでフィーなのか調べないと。とりあえずステータスオープン」




『フィー』人族

Age 19

Level 999


HP 2650/3000

MP 4000/4000



「うん、チートなことはわかった。」

レベルを見て、思わずステータスを閉じる。



「あ、装備はどぅなってんだろ」


装備 初心者の服


「やっぱり初心者の服だったか。たしかアイテムボックスに何か入ってた気がするんだよね」

ガサゴソガサゴソ


「あったあった!これにしよう」


アイテムボックスにしまってあった、キュロットと麻シャツに木のかげで着替え、腕輪をつける。

こんな服でもその辺の鎧には負けない、物理攻撃30%無効の自作品である。

腕輪に至っては、防御結界に状態異常無効、攻撃力5%付加の一品で、カンストレベルが付ければ、恐いものなしとまで言われた、課金ガチャのレアアイテムである。



「げ、剣がない?!あ、修理に出したままだったか。でも、まだユグドラシルかどうかはっきりしてないなら、どっちにしても武器は装備しないほうが、いいよね。日本なら銃刀法違反で捕まっちゃうよ。うん。何かあったら魔法で対応しよう。魔法使えるのかな。。。」



「よし、やってみよう、えっとまずはファイア」

ゴォッ


「ヤバいヤバい、ウォータ」

あわや山火事の危機だった。






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