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ここって異世界ですか?  作者: 瑠紆
対決編
112/118

終戦


『ライトニングアクス!』

『業火炎!』


姐御とユースケがエフェクトに包まれ、光を帯びた斧と、名の通り業火の炎がミナミに襲いかかる。


それを避けきれず、左半身に受けたミナミは苦痛の表情を浮かべていた。


「ぐっ…まだよ!」


ボロボロになりながらも戦意を失わず、しかもカンストレベルが放ったスキル攻撃に反応を示し、避けきれていないまでも体を動かせるミナミの様子に、全員に驚きが走る。


「そう簡単には勝たしてくれねぇか…」


「当たり前です。相手は防御に長けてる狂人化した魔族ですよ」


「そうだね。リリス、カイル行ける?」


「ああ『二刀流!』」


「ええ、『ダークシャドウ!』」


カイルとリリスの体をエフェクトが包み、スキルが発動した。

青白い光と赤い光の残像を残しながら攻撃をするカイルの剣を受け止めるべく大鎌で防御するミナミ。

だが、リリスに対し、注意が疎かになってしまったことで勝敗は決した。


「っっ!!」


いつの間にか影を伝いミナミの背後へと回り込んでいたリリスの鉄扇が首へと当てられ…そのまま引かれる。

首からおびただしい量の血を流し、倒れたミナミ。

それでもまだ息はあるようで、苦しげに胸が上下している。


そんなミナミへと私は近付き…‥…胸を剣で刺した。

最後まで大きな腹部を手で庇い、息絶えたミナミの姿に、無意識に涙がこぼれた。







「終わった…のか?」


「うん。」


カイルの言葉に一言だけ返事をし、私は目を閉じ上を見上げる。

言葉にならない感情が体の中に渦巻くなか、意を決して、皆に声をかけた。


「ねぇ…….」



私の提案に皆は笑顔でうなずいてくれた。










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