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◆第4章  小さな成功と、次なる試練

依頼の帰り道、誠はイノシシ型の魔獣の群れに襲われる。が、

このスキルの有用性に気付いたことで


誠は

「対象を目の前のイノシシすべてに」

一括で骨格の〈再配置〉


わけもわからずうめき声をあげる魔物の群れ


「うご……ごぎあああああああッッ!!」


触られてもいないのに突然体中の骨が痛むのだから魔物からしてみれば悪魔の所業だ・・・。


スキルは使い方次第だ

誠は確信する。


レベルがあがりました。

レベルがあがりました。

レベルがあがりました。

レベルがあがりました。

〈スキル対象のエリアが拡大します〉

【新スキル派生が発生します】

【以下のスキルが解放されました】

〈???〉〈???〉



「え・・・」誠は思った。


再配置ってすごいスキルなんじゃないか?


ベイナス村から戻った誠はさっそくセイラン村の村長に出来事を伝え、


この村にも効率的な建物の配置を提案。


承諾され、念のため村人は一度村の外へ


「何が起こるんだ?」



「離れていてくださいね」


「〈再配置〉発動!対象をセイラン村!」


村全体が青い光で包まれた。


建物がすべて宙に浮かび上がり、その場で静止 


その間、広い広場を作り、整地


碁盤のように建物をきれいに配置、道もまっすぐに配置。


さらに村の周囲一周の土に〈再配置〉を発動して深い溝を作る。



村人は目の前の光景に開いた口がふさがらないとはこういう事なんだというような状態で固まっていた。



さてここからは皆さんの協力が必要です。


「この辺りの木を切ってもらえますか?」


「村の周辺をすべて丸太で囲って魔物が侵入しないようにします!」


「木の移動は任せてください。」


村人総出で丸太を大量に用意、それを


〈再配置〉発動!


村の周りに強固な木があっという間に刺さっていく。


「これで魔物がぶつかってきても簡単には村への侵入はないでしょう!」


「さすが誠ね!毎日驚かされてばかりだわ!」

「まあ、私は誠がすごいってことは初めから解かってたけどね!」


どうよ!と

なぜかアリシアが鼻をならしている。


アリシアは誠に会った当時の記憶を忘れてしまったようだ。

まあいいけどさ!!


誠の言葉に村人は口々に感謝を述べた。


「ありがとうございます!」「こんなすごい村に住めるなんて幸せですよ」

「こんな木に囲まれた村なんて普通ないですよ。」

「いつかこの村が発展したら誠様の名前を拝借しよう」

「そうしよう」「それがいい」


_________________________________________________________________________________________________________________




のちにこの村の名前が「セイラン村」から大きく発展し



「誠[セイ]林[リン]街」になったとかならなかったとか。


_________________________________________________________________________________________________________________



小さな依頼を華麗にこなしつつ、レベルも20を超えた頃に

ギルドマスターからの伝言が届く。


「近隣の廃村を再建したい。君に改革を任せたい」


次なる舞台は、完全に人がいなくなった村。


それは「村を再生させる」という異例の依頼だった。

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