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■廃村から街へ

「このままじゃ足りない。」

神殿広場に腰を下ろした誠の隣で、アリシアが地面に紙を広げた。

彼女の手には王国の建築学、物流、街道整備、商取引の知識がぎっしり詰まったメモ。

リノアと夜遅くまでずっと議論していたようだ。


俺?俺は、、、、ごめんなさい、ミラに誘われて飲んで酔いつぶれてました・・・反省してます。


気を取りなおして


「村を村のままにしておく気?

ここを拠点にするなら、もう“街”にするべきだわ。」


「やろう。そうだな!みんなの力で、やれるだけやってみよう。」


その夜は3人で議論に明け暮れた。


ミラは(吞みながら)夜間の村の見張りを行っている。


翌朝


「〈空間再構築〉、発動。」

誠が手をかざすと、空気がざわめき、村のあちこちに点在していたボロ小屋が一斉に光を帯びる。

アリシアはその横で、巻物に書き記した新たな街区図を広げ、誠に指示を送る。



「まずは住居エリアを南の丘沿いに!

広場に面した通りは市場にする。道幅を馬車が通れるように、最低でも六メートル!」


「了解。」


光の箱が村中に生まれ、崩れかけの家や古井戸、壊れた柵までが空へと舞い上がる。


「次! 材料を再配置して再利用!

古材は倉庫に、石材は道路の舗装に!」


誠の手が空を切るたびに、不要な廃材が瞬時に仕分けされ、指定された場所へと飛んでいく。



「井戸を移動! 女神像の広場に給水路を繋ぐ!」


古い井戸の石組みが丸ごと切り離され、広場の一角に新たに埋め込まれる。


「次、リノアお願い!」


「了解!」


地下水脈を繋ぐための細かい調整は、

リノアの新たなスキルを使用し水脈を解析、再構築

《重奏の秩序(オーバーレイ・マトリクス)》!!



丸一日かけて作業を行ってみんなくたくただ。

夜はミラが仕留めてきた猪肉をワインで似てビーフシチュー風に仕上げた料理をみんなで食べたあとみんなぐっすりと眠ってしまった。



夜が明け、太陽が村を照らしたとき、

そこにはもう「廃村」と呼ばれた面影はなかった。



木造の新しい家々が区画ごとに並び、

中央広場には女神像と噴水、周囲を囲むように市が開かれる予定の屋台の骨組み。

石畳の通りは村の端から端まで一直線に伸び、街道と繋がるゲートの土台も完成していた。



「……これが、誠のスキルの真価だな。」

アリシアが目を細めて微笑む。


誠は肩で息をしながらも、街並みを見渡し、静かに答えた。

「いや……みんなの助けがあったからだ。」


「私も頑張りましたよ!」

そういってリノアは顔をぷくぅっと膨らませている。

二人は顔を見合わせて笑った。



「ここからだ、俺たちの理想の街は。」


誠の胸の紋様が青く光を放つ。

再構築された街並みは、かつての廃村に戻ることはもうない。

ここは新たな人が集い、守られ、暮らしが生まれる場所――


再配置と知恵が編んだ、未来の街の始まりだった。

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