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灯火 ネオン 引き返す 胸 手拍子 傍聴 生き地獄 (完結)

 彼女は僕の()()だった。

 僕が初めて彼女の存在を知ったのは半年前の夏だった。

 僕は持っていた百合の花をそっと電信柱の横に添えた。


 僕と同期で入社した横島と言う名前の通り大の女好きで、いつも若い娘がいると露骨に鼻の下を伸ばす奴がいる。


 退勤時間が近づくと横島が妙にそわそわとし始めたので、それとなく軽い口調で


「妙にそわそわしているけど、この後何かあんの?」


 そう話しかけるとニヤリと邪な笑顔を向けながら


「実はさぁ、俺がよく通ってる店で良い店があるんだけど、最近超超可愛い娘が入ってさぁ。

 俺もうドハマりしちゃってんだよね」


 そう言った。


「なんだ。

 またそういう話かよ。

 聞かなきゃよかったわ」


 こいつがそういう奴だっていう事を分かっていただけに驚きはしなかったものの、夜の店関係にはあまり興味がない僕は落胆を隠せず、つい溜め息が漏れたのであった。


「何だよ、本当なんだって!!

 良かったらお前も来いよ。

 この後どうせ暇なんだろ?」


「いや、いいよ。

 僕はそういう店別に好きじゃないし」


「いや、絶対お前もハマるって!

 騙されたと思って一緒に来いよ!」


「う〜ん…」


 横島の強引さにやや断りづらくなり始め、言い淀んでいると


「何だよ、付き合い悪いなぁ。

 同期なんだからさぁ、たまにはそのよしみって事で、今日くらい付き合えよ」


「わ…分かったよ」


 結局横島に押し切られてしまって、会社の帰りに横島が推してる娘とやらがいるshowクラブに行ったのだ。


 青や紫などの目がチカチカする如何にも夜を思わせる()()()がギラギラした看板には"show see watch!!"と書いてあった。

 凄い店名だな…。

 僕の右頬が思わずひくついたのを感じた。


 そしてその看板の下には地下へ続く階段があり、横島が


「ここ、ここ!

 どうせお前こういう店初めてなんだろう?

 入ったらびっくりするぜ」


 既に()()()()たくなっている僕の心中をよそに得意気な笑みを浮かべる横島。

 よくわからないマウンティングをされ、横島に続いて階段を降りて行く。


 入り口近くの会計カウンターを通り過ぎると赤や紫や青のエフェクトライトで照らされ、室内に入っただけで目がチカチカするような大きなホールへ出た。


 前方にはshowが行われるであろうステージと、その下には小さな丸テーブルと椅子が並べられている客席、そのサイドには小さな階段があり、それを上った先には少し大きめのゆとりのある四角いテーブルとソファーがある。


 見た事もない景色を目の当たりにして、漫画などでよく表現されている田舎者かのように、思わずキョロキョロしてしまった。


 そこへ


「あ!

 横島さんじゃないですかぁ!

 来てくださったんですネ。

 きゃ〜♡

 今日はご友人の方も一緒ですか?」


 慣れた媚び声でそう言って声をかけてきたのは、黒と紫のツートンの衣装を身に纏った娘だった。

 その衣装はビキニのような上下セパレートタイプのデザインで下のミニスカート部分のチュールが華やかさと艶やかさを演出していた。


「ははっ、まぁね!」


「わぁ〜、そぉなんですねぇ!

 今日もどうぞ楽しんで行って下さいね!!」


 彼女は金髪に近い色合いの茶髪で、パーマでクルクルしたセミロングの髪を揺らし、真ん丸の二重瞼の下の程よくぷっくりした涙袋をそっと緩ませながら軽くお辞儀をし、次のお客さんへの挨拶をしに向かった。


「へへっ、彼女はこのお店のNo.1の娘でさ。

 彼女目当てで来る客は俺らだけじゃないから、いつもすぐ行っちゃうんだ」


「へぇ〜、そうなんだ」


「俺ら」とか言ってサラリと僕まで巻き込まれたが、まぁ…そこは突っ込むまいね。

 そう思いながら僕はそう返事をし、案内された席に就いた。


 僕たちが席に着いた後からも、まだ他の観客がそれぞれの席に案内され、着席するのを見ながらshow開始までの時間を過ごす。


 椅子に座るなり、横島に先ほど声をかけてきたNo.1の娘とやらの店での人気っぷりや、横島が一方的に一目惚れをし、店に通い詰める事となったきっかけの事を横島は熱弁し始めた。


 正直どうでもいい。

 心の裡でそう思いながらも、僕は適当に相槌を打つ。


 やがて空席だった席も客で満たされ、観客それぞれが同席している仲間と雑談しながら、showまでの待機時間を過ごし始めているのが伺えた。


 数分後、部屋のエフェクトライトが部屋の前方にあるステージ上に集中し、BGMが鳴った。

 そろそろshowが始まるのだろう。


 ステージの端からひらひらとしたスカートに、派手な装飾が施されている衣装を着た若い娘たちが現れ、観客たちの()()()に見守られ、後に続いて横島の目当てのNo.1の娘も現れ、その娘を中央に娘たちはそれぞれ並んだ。


「皆さん今日は当店にお越し頂き、ありがとうございます。

 今日は心行くまで楽しんでいって下さいね!」


 中央の女の子はマイク越しにそう言った。

 ノリの良い重低音の効いた洋楽のリズムに合わせるように、娘たちがそれぞれ()()()、または軽い振り付けをする。


 そして進行役の男性がステージの上の女の子たちを一人ずつ紹介していく。

 トップバッターは横島も一推しのお店のNo.1の娘だ。


 司会の男性が女の子の源氏名を呼ぶと、その娘は観客席の方へ笑顔で手を振り、お辞儀をした。

 その後も次々と女の子が紹介されていく。


 最後の子の紹介が終わった後、次のBGMへと変わり、女の子たちのダンスタイムが始まった。


 女の子たちが足を振り上げる瞬間にひらひらと舞うスカートにどうしても目がいってしまう男の(さが)を感じながら、チラリと横目で横島の様子を伺うと、露骨に鼻の下を伸ばしながら口元も緩ませているのが伺えた。


 目線の先もどこを見ているのかが明らかな程にだらしがなく緩んでいる。

 露骨に頭を少し下げ気味にして、覗く気満々な横島を見て僕はようやく店名の意味を理解したのであった。


 show see watch!!

 見せる 見る 見る!!とはこういう事だったのか!

 だからといっていくらなんでも露骨に見過ぎだろう!!

 こいつの場合は見るを通り越して覗き込んでるもん。

 "見る"ではなく"凝視"だよな、こいつの場合。


 傍から見ていても恥ずかしくなる程の露骨さに、他人のふりをしたいと僕は密かに心の裡で思った。

 こうはなるまい、僕はそう思い思わず白眼視した。


 横で見ている僕が何を思っているかなんて微塵も気にする様子もなく、横島は熱心に目尻を下げ鼻の下を伸ばしている。

 ふと何気なく横島の頭部に目をやると、入社したての頃と比べて大分密度が低下している事に気付いた。


 傍で締まりのない表情をしている横島の姿を見る限りでは、適度にストレスの発散ができている様子が伺えるので、毛髪減少の原因がストレスという事はなさそうだと同期としてさり気なく安堵したのは言うまでもない。


 途中、チップタイムとやらが始まってステージ上にいた女の子たちが一斉に解散し、このお店の通貨らしき紙の束が山程入った(とう)の籠を持って、それぞれ馴染みの観客の所へ挨拶とおねだりに出掛けていった。


 僕らの所には横島が入れ込んでいるNo.1の娘が挨拶とおねだりにやって来た。


「横島さん、今日は本当にありがとうございます。

 今日はどうされますか?」


「そうだなぁ…う〜ん…。

 じゃあ今日は一万円だけ…」


 一瞬考えあぐねた後、少々申し訳なさそうに言う横島、一万円も払えば充分だろうに。

 こいつは一体何をそんなに謙遜しているのだろうか?


「わぁ〜♡

 今日もありがとうございますぅ♡」


 社交辞令であろう笑みを浮かべて、小さな籠の方を横島に渡す。

 傍でそれを見ながら小さな籠一杯は一万円なのであれば、女の子が手に下げている大きいほうの籠は大凡二〜三万円くらいだろうなと僕は察した。


「じゃあこれ全部魅蘭(みらん)ちゃんにあげる!」


 鼻の下を伸ばしながら魅蘭ちゃんとやらに籠ごと差し出す横島。

 そして


「きゃ〜♡

 もうホンット、いつもいつもありがとうございますぅ♡」


 そう言いながら満面の笑みを浮かべて彼女は籠を受け取った。


「そちらのご一緒の方はどうされますか?」


 魅蘭ちゃんとやらはちゃっかり僕にも営業スマイルを向けてくる。

 横島が一万円ものチップを渡している状況の中、僕だけが"いや僕は結構です"って断るのも気不味いものがある。


 かといってさして好きでもない女の子に大金を継ぎ込もうというのもどうにも心苦しい。

 本音を言うと適当に"じゃ、千円だけ…"って言いたい所だが、何となく僕の男としてのくだらないプライドがこんな瞬間に出てしまい、つい


「じゃ、い…一万円だけ…」


 僕の口は脳内で考えていた事を完全に無視するかのように勝手に動いたのである。


 NO!!

 NO!!!

 僕は一体何を言っているんだ!!

 考えていた金額よりも0が一個多いではないか!!!

 わぁ〜!!!

 僕の馬鹿馬鹿馬鹿!!!


「え!?

 本当に良いんですか?

 うちの店はホント、全然強制とかもないから要らなかったら本当に要らないって断っちゃっても大丈夫なんですよ!」


 本当はそうしたい!

 今からでも"え?そうですか?じゃあやっぱりやめようかな"なんて言って引き返したい!!

 そんな心の裡の声をまたもや無視してしまい


「いや…本当に大丈夫。

 一万円分下さい」


 僕の口は勝手に動く。

 わぁ〜!!

 僕の馬鹿馬鹿馬鹿!!


 一万円もあれば前々から買うか、それとも値下がるまで待つか迷っていたゲームソフトを新品で買っても充分におつりが来るばかりか、そのおつりでいつも"一度は食べてみたいなぁ"なんて思いながらただ眺めて帰るだけになっている和牛の霜降り肉がスーパーで買えるのになぁ…。

 心の裡でみっともない愚痴をこぼしながら、財布を開く僕。


「ありがとうございますぅ、ホント。

 ホントこれ一束千円からあるので、全然ホントお気持ち程度で良かったのにありがとうございます」


 本当は内心"ラッキー♡カモ、カモ♡グァッグアッ (笑)"程度にしか思っていないであろう心を隠して社交辞令を述べる魅蘭ちゃんとやら。


「あ、じゃあこれ。

 横島さんから頂いた奴をそのまま渡すのも申し訳ないんですが、これ丁度一万円分のルビーが入ってるのでこれお渡しして良いですか?」


 横島と僕を交互に見つめ彼女はそう言った。


「うん、俺はもう全然良いよ!

 それ魅蘭ちゃんにあげたものだし」


「うん、僕も双方が良いなら全然それで良いです」


「あ、じゃあこれ。

 丁度一万円分のルビーが入ってるのでこれどうぞ」


 魅蘭ちゃんは横島から貰った籠を僕に差し出した。


「ありがとうございます。

 じゃあこれ」


 籠と引き換えに僕は彼女に一万円札を差し出した。


「は〜い♡

 ありがとうございますぅ♡」


 頭を下げ会釈をしたのち万券を受け取る彼女。


「この店初めてですか?」


「あぁ…はい、まぁ…そうですね」


「このルビー札は別に私じゃなくても誰でもいいからその辺にいる子誰か気に入った子とかがいたら、こうやって衣装のどこでも好きな所で良いのでお札を挟んであげて下さい。

 ホント、一枚ずつあげるのでもいいし一束でも籠ごとでもホント好きに使ってください」


「はい、分かりました。

 ありがとうございます」


「あ、じゃあどうしますか?

 挟んでみますか?

 ここ、この辺とか。

 あぁ〜あたしじゃなくても良いんですけどね」


 さり気なくおねだりが来た。

 こういう彼女のちゃっかりした所が売れてる感を感じさせる。

 ここで断るのも野暮ってものだろう。

 一束くらいは彼女に挟もう。

 僕は彼女のビキニっぽい衣装の()紐にルビーを挟んだ。


「アハハッ、ありがとうございますぅ!

 じゃあまだこの後もshowとかあるんで、今日は楽しんで行って下さいね!」


 営業スマイルを向ける彼女に


「ありがとう!

 魅蘭ちゃんも頑張って!!」


 ヘラヘラしながら横島が彼女に手を振る。

 僕も


「はい、ありがとうございます」


 そう言って頭を下げる。

 彼女が僕たちのテーブルから離れるのを見送った後


「おい三江張(みえはり)、本当に良かったのか?

 何も俺に合わせる事なかったんだぜ」


 やや小声で横島は言った。

 同期なりに若干の心配をする横島に


「そういうお前も結構景気良かったじゃん?」


 と返す僕。


「ヘヘッ…まぁ…。

 俺はほら…彼女のファンだからさ!

 彼女が喜んでくれるならいいのさ、ヘヘヘッ…」


 照れ臭そうに笑う横島。

 本当にどハマりしてるんだな、こいつ。

 本当に大丈夫なのか?

 こいつは僕の懐よりも自分の懐を心配した方が良さそうだと僕は心の裡でそう思った。


「それよかお前、その残りのルビー誰に渡すんだよ?

 俺はてっきり魅蘭ちゃんに全部あげるもんだと思っていたぜ」


「う〜ん…そうだなぁ。

 特に誰って決まってる訳でもないんだけど、あの子にはお前みたいな客が他にも沢山いるだろうから潤ってるだろうし。

 どうせならちょっと困ってそうな娘に渡して応援してあげたいじゃん?」


「ふぅん…ご立派だね。

 こう言っちゃ水を差すようで悪いかもしれないけど、売れない娘なんて売れないなりの売れない理由があるもんだぜ。

 単純に売れないのはその娘の力不足。

 冷たいかもしれないけど、俺はそんな娘に恵んでやろうとは思わないね。

 売れる能力がある娘は放っといても勝手に売れていくもんだからな」


「まぁ…お前の意見は別に間違っちゃいないし、僕は別に否定はしないけど。

 僕としては何でも最初から上手くいく娘だっていないと思うんだ。

 だから…う〜ん…なんて言うかな…。

 別に売れない娘に寄付をしたいって事ではなくて、もっとこう…なんて言うかな、新人ぽいようなまだ染まってないような不慣れそうな感じの娘がいたら応援してあげたいな…って感じなんだよな。

 まぁいなかったらいなかったで、別に誰でもいいっていうか。

 それにもう買っちゃったし、これ残しといても仕方ないだろ?」


「あぁ…まぁ、まぁ、それはそう」


 とは言ったものの、実際女の子の方からこっちのテーブルに来てくれない事にはチップをあげるチャンスもないと言うもの。


 体良く色んな娘が来てくれれば良いけど、さっきの娘みたいに自分の客がいるような娘はそっちのテーブルを周るだけで手一杯だろう。

 こっちのテーブルには来ないかもしれない。

 そんな考えが脳裏をよぎり、時間を待たずして後悔の念が芽生えた。

 そこへ


「ドリンクは大丈夫ですか?

 何かお持ちしましょうか?」


 猫耳をつけた娘がさり気ない気遣いをしながら遠回しにチップを貰いに来た。


「あぁ、俺はもういい」


 横島そう言いながら手を横に振った。


「はい、かしこまりました。

 そちらの方もお飲み物大丈夫ですか?

 テヘッ」


 営業スマイルを向けてくる。

 彼女に


「僕も大丈夫。

 あ、良かったらこれ」


 僕はそう言ってルビーを差し出した。


「ありがとうございます♡

 テヘヘッ♡

 どこかに挟みますか?」


「う〜ん…いや、どっちでもいいや。

 このまま持ってってくれてもいいし」


「いいですか?

 すいません。

 じゃあ頂いていきますね。

 ありがとうございます♡」


 営業スマイルとお辞儀をしてその娘は別のテーブルへ行った。


「…あの娘、不慣れそうに見えた?」


 不思議なものでも見るような視線を向けながら横島は言った。


 いいや、見るからに(したた)かそうだったとも!

 僕は密かにそう心中で返事をした。

 突っ込みが鋭い横島に


「いや…そういう訳じゃないんだけど、考えてみたらこのチップタイムってある程度時間制限あるんだよなって考えたらさ…あんまり探してる時間もないかなって事に今気付いちゃってさ」


「だろ!?

 ほらな、だからさ、妙な正義感出さないで俺みたく魅蘭ちゃんに全部渡しとけば良かったのに」


 それ見た事かと言わんばかりに鼻で笑う横島。

 まぁ、それもまた今更行った所で後の祭りと言うもの。


「まぁ…それを言出だしたら身も蓋もないから、誰か来た娘たちに適当に一束ずつでも配る事にでもするよ。

 最悪あんまり人来なくて余ったら、帰り際に適当にその辺にいる娘にでも全部渡せばいいだろって感じで」


 適当に横島と雑談しながら過ごしていると


「あの…何かお飲み物お持ちしましょうか?」


 先程の娘たちのキャピキャピした感じの声とは違った、しっとりとした感じの声がした方を向くと、この派手でギラギラした部屋には、不似合いな程の無垢な顔立ちをしている黒髪の美少女がこちらを見ていた。


 僕は一瞬、雷にでも打たれたかのような衝撃を覚えた。

 コーラルピンクのパレオに身を包んだ少女は、店の雰囲気とは不つり合いな程の無垢な容姿を隠すかのように真っ赤な口紅を塗っていたものの、その他のパーツのメイクはナチュラルメイクのような嫌味のない薄化粧で、まだ夜の世界に染まりきっていない新人の香りがした。


「あ…じ…じゃあ…う…烏龍茶一つ!!」


 緊張のあまり僕の声は震えていた。


「はい、烏龍茶ですね。

 ありがとうございます!

 そちらの方はおかわりは要りませんか?」


「あぁ、俺はもういい、大丈夫」


 隣で横島が横に手を振る。


「かしこまりました。

 烏龍茶だけ今お持ちしますね」


「あ…」


 チップを渡しそびれた僕は、呼び戻す事すらも出来ずに、胸の裡で"後で良いよな?別に今じゃなくても飲み物を持ってきた時にでも渡せばいいじゃないか"そう言い訳をした。


「お前どうしたの?

 さっきは要らないって言ってた癖に」


 僕をからかうように口元を緩ませながら横島は言った。


「まぁ、まぁ、いいじゃない!

 烏龍茶の一つくらい頼んだって!

 気分的にさ…」


 特に上手い言い訳も思いつかず曖昧に答える僕に


「ふ〜ん…へぇ〜。

 お前ああいうしょんべん臭いのが良いんだ?」


 ニヤつく横島に


「し…しょんべん臭くなどない!

 か…可愛いじゃないか!!

 確かに他の娘たちのような華やかさは無いかもしれないけど、僕はああいうひっそりと野原に咲いているような素朴な感じの娘の方が…」


「ふ〜ん…お前も地味だねぇ。

 俺はどっちかって言うとテレビに出てくる女優さんみたいな、全てを兼ね備えているようなthe美人みたいな感じの娘の方が好きなんだけどね」


「まぁ…多くの人はそうなんだろうな。

 だから別にお前の好みを僕は否定はしないよ。

 人の好みなんて千差万別だからな」


「まぁ…そりゃそう…。

 ただお前の好み今初めて知ったからちょっと意外だっただけさ」


「僕はPCでもゲーム機でも女の子でも何でもそうだけど、小っちゃくて可愛いロリ顔の娘が好みなんだ!!」


「あぁ…いるね、そういう奴。

 お前そっち路線だったんだ」


「まぁね。

 だからアニメとかでも美人キャラとかよりも小っちゃくて丸い感じのゆるふわ系キャラが好きなんだよね、僕。

 言っておくけど、小っちゃくて丸いって所がポイントだから!!

 僕でっかい娘とか化粧濃い娘とか、あんまりガリガリな娘とか嫌いだから!!

 小っちゃくて丸いロリ顔の娘が良いんだ!!」


 つい熱く語ってしまった僕を冷めた目で見ながら


「あ…あぁ…そう…」


 と若干引き気味に目を逸らして横島は言った。

 すっかり話し込んでいる間に先程注文した烏龍茶が運ばれて来た。

 だがしかし、運んできた娘はさっきのゆるふわ少女ではなかった。


 お前じゃない!!!

 僕は心の裡で叫んだ。

 僕の頭上に大きい鉛の魂でも落ちてきたかのような重い気分になった。


「お飲み物お持ちしました。

 烏龍茶です」


 金髪のセミロングの娘はコースターの上にグラスを置いた。


「あ…どうも…」


 僕は軽く頭を下げた。


「ごゆっくりどうぞ」


 烏龍茶を運んできた金髪の娘はそう言って立ち去った。


「さっきの娘じゃなかったみたいだな。

 それいつ渡すの?

 僕の予想だと多分もうこのテーブルには来ないんじゃない?」


「僕もそう思う。

 仕方ない、帰る時にでも見かけたらその時にあげる事にするよ」


「ふぅん」


 横島は"ほら、言わんこっちゃない"とでも言いたげな表情で鼻を鳴らした。


 その後数人の娘たちがテーブルへやってくる事はあったが、あの黒髪の少女が来る事はなかった。

 やがて室内を派手に照らしているライトも明るい暖色系と変化し、ステージを目紛しくクルクルと照らした。

 そしてそれはチップタイムの終わりを告げていた。


 それぞれのテーブルに足を運んでいた娘たちも皆ステージ上へと戻っていく。

 最近流行の曲なのだろうか?

 ノリの良いJ-Pop系の曲が流れ、ステージの女の子たちは曲に合わせてパラパラを踊る。

 そしてその後もポールダンスやサンバなどの踊りを披露した。


 そして最後のフィナーレの後、観客たちは次々と席を立ち、出口へと向かう。

 僕と横島も席を立ち、お会計カウンター前の列の後ろに加わった。


「とうとうお前渡さなかったな、ソレ」


 横島が僕の左手に下げている籠を指差す。


「そうだな。

 ずっとあの娘探してたんだけどさぁ、見当たらないんだよな」


「もう誰でもいいから渡しちゃえば?

 持って帰れないしさぁ、ソレ」


「うん…だな。

 結局誰にも渡せずあそこのカウンターでレジ打ってる蝶ネクタイの野郎に渡すよりは適当な女の子にでも渡した方がまだマシってもんだ」


「だな」


 横島と話しつつ誰か女の子はいないかと見回していると、テーブルのグラスを片付けている黒髪の少女を発見し、つい


「あっ!!」


 と声が漏れてしまった。


「ん?

 何?

 何かあった?」


 横島が首を伸ばして僕の視線の先を見回した。


「ごめん、ちょっと並んでて。

 僕ちょっと渡してくる」


 そう言って僕は横島を列に残してまるで今から告白でもせんばかりの気分で少女の元へ急いだ。


「あ…あの、すみません」


 僕がそう話しかけると


「え?

 あ…はい、どうされましたか?」


 驚いた形相で振り返り少女はそう言った。


「これ…よ…良かったらどうぞ」


 僕は手に下げていた籠を差し出した。


「え!?

 本当によろしいんですか?」


 どんぐり眼を大きく見開いて少女は言った。


「は…はい!!

 の…残り…そんなにないけど、良かったら…」


「えー!!

 ありがとうございます!!」


 少女は笑みを浮かべた。

 喜んでもらえてよかった。

 心中で僕はそう返事した。


「が…頑張って下さい」


「はい!

 ありがとうございます!」


 少女は籠を両手に笑顔を浮かべてそう言った。


「じゃ、友人待たせてるから…」


 列に戻る僕に


「はい!

 ぜひまたご来店下さい!

 ありがとうございました!!」


 少女の声を背に僕は列の横島と合流した。


「良かったな」


 茶化すように言う横島に


「あぁ…まぁ」


 甘酸っぱい気分で僕は返した。

 それ以来僕は柄にもなくshow see watch!!へ通うようになった。


 口下手な僕は特に面白みのあるような会話や台詞を言える事もなく、いつも当たり障りない会話しかできないが、彼女はいつもと変わらない営業スマイルを向けながら


「いつもありがとうございます」


 そう言ってくれる。

 社交辞令で良い。

 良いんだ。

 彼女はこのお店の店員で僕はただのお客であり、ただのファンでしかない。

 だがそれでもいい。


 彼女が喜んでくれるのならば僕は店にも通うし、毎回少ない金額だけどチップだって渡すさ。

 それで彼女が毎日頑張れるって言うのなら、僕はいつだって陰ながら応援してる。

 そう思いながら僕は定期的に通い続けた。


 店に行く度に偶然横島とばったり鉢合わせたりしないだろうか?などと若干の気恥ずかしさを感じ、店内をついキョロキョロと見回してしまう。


 以前は散々、こういう店には興味がないなどと否定していただけに、今じゃ一人の少女にすっかり夢中になってしまって、挙句の果てには今まで貯金に回していたお金さえチップに回し始めただなんて、いくら横島が親しい友人とはいえ恥ずかしくて言えそうもない。


 僕の脳内に横島の邪な笑顔が浮かんだ。

 きっとあんな顔しながら"興味ないとか何とかって言っちゃいながら、結局お前もハマっちゃった口?"なんて言うんだろうな。

 僕は心中で溜め息を吐いた。


 最近会社帰りにshow see watch!!に来る事がすっかり習慣になってしまい、今日もまた有栖(アリス)ちゃんに会いに来ている。

 店に通い始めてからそろそろ4ヶ月になる。


 いつものように二言三言程度の挨拶を交わしてチップを渡す。

 幼い顔立ちから溢れる笑顔。

 毎週僕の心にほんのり温かい火を灯しくれるのだ。


 そんな風に思いながら生温かい気分でレジで会計を済ませていると後方から


「すみません、そういうのは困りますのでやめてください!」


「そんな態度なくない?

 散々僕からプレゼント受け取っといてさぁ。

 君だって多少なりとも僕の事を意識してるから、今まで受け取ってくれてたんだろ?」


「違います!!

 それにプレゼントだって何度もお断りしていたじゃないですか!

 どうしてもと仰るのでこちらも断りきれなくて受け取っていただけです!」


「本ッ当、素直じゃないなぁ…。

 ねぇ…ピアスをプレゼントする意味知ってる?

 あれはもっと君の側にいたいっていう意味なんだ。

 それにさ、魔よけの意味もあるんだよ。

 僕以外の男が君に近づかないようにって。

 僕が君を護ってあげる。

 ずっと永遠に…」


「…!!!」


 ストーカーらしき男の発言に絶句し、口を半開きにしたまま彼女の顔は恐怖に引きつっていた。


 こいつに近づかれている時点で魔除けの効果など全く発揮されていない事が今証明されたのである。

 風水なんて所詮その程度のものよ。

 僕は胸中で鼻を鳴らした。


 男は細いつり目に太い眉毛、そして頬骨が突き出た顔で日本人らしくない如何にも外国人チックな顔立ちをしていた。


 つり目の男は更に話を続けた。


「前に真珠のネックレスもプレゼントしたろ?

 あれだってちゃんと意味はあるんだ。

 真珠のネックレスにはね、君を永遠に離したくないって言う意味があるんだ。

 僕の思いは凄く本気だよ?

 わかってる?」


 超怖ぇぇぇぇぇぇ!!!!!

 端で聞いているだけの僕でさえ徐々に鳥肌が立ってきたのを感じた程だ。

 店員はこんなのも一々相手にしなきゃいけないのか?

 大変だな…。

 有栖ちゃんは言葉を発する事もなく、ただただ恐怖に引きつった表情のまま震えている。


「この間、キーケースもプレゼントしたよね?

 開けてみた?

 キーケースにはね、君とお揃いの鍵を持ちたいっていう意味があるんだよ。

 それと君の心の鍵を開けたいって言う意味もね。

 だからこれからは同じ空間で同じ時間を共有しよう!」


 超超超怖ぇぇぇぇぇ!!!!!

 超絶恐怖!!!!!

 恐怖以外の何者でもない!!!

 つか店の野郎ども早く助けてやれよ。


 そ…それとも僕が助けるべきなのか?

 そ…そうだ!!

 も…もしも…もしも、ここで僕が助けに入ったら


 "ありがとうございます!見江張さん"


 "いや、いいんだ。

 君が無事で良かったよ。

 いつでも応援してるから…"


 "はい!

 ありがとうございます!

 見江張さんて勇気あって素敵ですね"


 "いやぁ〜…そんなことないよ。

 今回はたまたま近くにいたからさ…"


 そんなシーンを妄想し脳内で花を咲かせている間に、ガタイの良い黒服の男たちが三人やってきて


「おい、うちの店はそういうの禁止ですからやめてもらっていいですか」


 黒服を着た金髪のツーブロックヘアー男がつり目男にそっと寄り、圧をかける。

 煙草の煙と癖の強い外国製の香水が混じったような不快な香りが漂ってくる。


「あ…いや…僕は彼女とただの喧嘩をしてただけでして…。

 ただちょっと仲直りがしたかっただけなんですよ」


「だからそれが駄目だっつってんですよ。

 日本語通じます?

 うちの店は客とそういう関係になんのも、店内にプライベートなもんを持ち込んでくんのも全部禁止なんですわ。

 うちの店利用したいんだったらちゃんと店のルール守って下さいよ。

 本当こういうの迷惑ですから」


 煽るように口を半開きにしながら凄む黒服。

 こっちはストレートな意味合いで怖い。


「……」


「とっとと帰れや!!

 これ以上しつこくするとテメェ次回から出禁にすんぞコラッ!」


 さらに巻き舌で煽るモヒカン男。


「…ッ!!!」


 殺意に満ちた面持ちで彼女を睨みつけた後、つり目男は出口の方向へ方向転換した。

 両サイドを黒服に囲まれながらレジの前方に割り込むものの割り込まれても誰一人文句を言うことも無かった。

 恐怖心の方が何よりも勝るせいだろう。

 つり目男が会計を済ませて階段を上がろうとした時


「お前、次おんなじ事やったら出禁にすっからな。

 覚えとけよ」


 ツーブロック男は色眼鏡の中央を人差し指で押し上げながらそう言った。

 つり目男は特に何か返事をする事もなく黙って階段を上がって行った。

 スキンヘッドの黒服はその光景をただ黙って後方から眺めていた。


 今日の事で店に来るのが怖くなって辞めてしまったりしなければいいが。

 この時僕はその程度にしか考えていなかった。

 まさかあんな事件が起こるだなんて。

 この時は微塵も考えていなかったのだった。


 翌週、僕はいつものようにshow see watch!!へ行った。

 彼女は元気にしているだろうか?

 入り口を通過した後テーブルに就き、いつものように彼女が挨拶をしに顔を出すのを待っていたが、彼女は来なかった。


 今日は何か忙しいのだろうか?

 それとも体調不良とかで休みなんだろうか?

 チップの時間になっても彼女は現れなかったので、たまたまこちらのテーブルに足を運んだ女の子に彼女の事を聞いてみた。


「有栖さんは今日は休みですか?」


「え?

 あぁ…まぁ…。

 どうかされましたか?」


 そこはかとなく目を泳がせながら歯切れの悪い返事をする女の子。


「いえ、特に用と言う訳でもないんですけど、これ渡そうと思ったんですが今日見かけなかったので…」


 そう言って僕は渡しそびれたルビーを見せた。


「あぁ…まぁ、休みっていうか、その…亡くなったというか…。

 あぁー…言って良い範囲の話だったかどうかちょっと分かんないんで、あんまり人に言ったりとかしないで下さい。

 まぁ、もしかしたらもうNSSとかMe Tubeとかでもうニュースになってたりするかもしれんないんですけど、一応…。

 この件に関して店側からは一切口外するなって言われてますから」


「え!!?

 亡くなった!!?

 何かあったんですか!?」


「う〜ん…まぁ…ちょっと事件ていうか…。

 ごめんなさい、ちょっと立場上私はこれ以上話せないんで多分NSSとかヤホーニュースとか調べれば情報載ってると思うので知りたかったら自分で調べてもらっていいですか?

 私はこれ以上はちょっともう話せないんで、すいません」


「あ、ごめん。

 そこまで聞ければOKです。

 本当にありがとうございます、充分です。

 それと良かったらこれどうぞ」


 僕はルビー一万円分が入った籠を差し出した。


「え!?

 良いんですか?」


「はい。

 有栖さんに渡すつもりで買ったんだけど、もうこれ持ってても仕方ないし。

 情報量と思ってもらって下さい」


「えー良いんですかぁ?

 ありがとうございますぅ♪」


 女の子は籠を受け取って


「じゃ、すいません。

 あたしはこれで失礼します」


 そう言って軽いお辞儀をしてテーブルを後にした。


 彼女が亡くなっただなんて信じたくない。

 何かの間違いであって欲しい。

 願った所で叶うはずもない願いを心中で祈りながら店を出た後、僕は夢中になってスマホを操作した。


 ヤホーで"show see watch!! 事件"と検索すると"show see watch!! 女性店員が刃物で襲われる!!ストーカーファンの逆恨みか!?"と言う見出しが出てきた。

 見出しをタップすると簡単な事件概要が表示された。


 "×月◯△日の午前2時頃、show see watch!!から数メートル離れた先で、show see watch!!の女性定員の長内(おさない)華緒(かお)さん(21)を刃物で刺すなどし、殺害したとして東京都足立区に住むアルバイトの男、付間(つきま)問男(といお)(35)が殺人の容疑で逮捕されました。


 警察の調べによりますと、付間容疑者は毎日のように来店しては長内さんに対しつきまとい行為を繰り返しており、その間に何度かプレゼントを渡していたこともあったとの事です。


 先週には過去に渡したプレゼントを巡る件で店内で揉め、店側から注意喚起をされておりましたがその後も付き纏い行為を止めなかったとして、数日前には入店禁止を言い渡されていたとの事です。


 事件当日の午前2時頃、長内さんは勤務を終えて店外へ出た所、待ち伏せをしていた付間容疑者に襲われ渡り25cmのサバイバルナイフで滅多刺しにされ、病院に運ばれましたが既に亡くなっていたとの事です。

 尚、遺体の刺し傷から刺された回数は数十回にも及ぶものだったという事が警察の調査で分かっております。


 付間容疑者は長内さんの悲鳴を聞いて駆けつけたshow see watch!!の店員によって取り抑えられ、警察に引き渡されました。


 なお、警察の調べに対して付間容疑者は容疑を認めているとの事で、警察が詳しい動機を調べています。"

 そう記載されていた。


 言葉も何も出ず思考さえ前停止してしまう程に僕の心は空虚感で埋め尽くされた。

 彼女を知ってからまだたった4ヶ月程だ。

 だが、それでも彼女は僕の心の唯一の灯火だった。


 それから僕はshow see watch!!に行く事はなかった。

 心にぽっかり空いた穴は今も冷たい風が吹き荒んでいる。

 いつかこの穴が埋まる日は来るのだろうか?


 僕は彼女がいなくなって以来、ずっと骸になった気分で毎日を過ごしている。

 義務のように仕事へ行き、味のしない飯を食い、家に帰れば何をするのでもなくただベッドに横たわる。

 僕は何のために生きているのだろうか…?

 彼女のいない人生などまるで()()()()だ。


 ある日、そんな僕を見かねた横島が裁判の()()に行かないかと声をかけてくれた。

 僕はあの犯人の男を一生許せないだろう。

 彼女の事件の事を思い出す度に胃から酸っぱい物がこみ上げてくる程に僕は毎日苦しんでいる。


 彼女が殺されたその夜の事を想像すると僕は気が狂いそうになるのだ。

 これ以上何かを知ることが怖い。

 知れば知るほど僕はもっと壊れてしまうかもしれない。

 だがしかしこうも考えてしまう。


 彼女はあの日の晩、どんな気持ちだったのだろうか?

 怖かっただろう。

 助けてくれる人もいなくて一人で心細かっただろう。

 数十回も突き刺されて痛かっただろう。

 苦しかっただろう。

 まだ生きていたかっただろう。


 僕は何もしてあげられなかった。

 もしも今、僕が何か出来る事があるとすればきちんと真実を知って受け止めて、彼女に献花する事くらいだろうか…?

 僕は真実を知るべく、裁判の傍聴へ行くことを決意した。


 ―FIN―

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