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Ⅱ.7. 仮想

 

 扉が重々しい音を立てて閉まると、中には真っ白な無の世界が広がっていた。床、壁、天井の境目さえも曖昧な、広大で圧倒的に空虚な空間。ここシミュレーションルームでは、いかなる戦場も再現できるという触れ込みのようだが、何も起動していない今はただの白い箱だった。ただ、前回使われて間も無いのか、中央に進むにつれて空中にはわずかな魔力の残滓が浮遊している。四人はシミュレーションルームの中央まできた後話し始めた。


「さて、早速始めるか」

 キオンが腕を組みながら言うと、アレンは小さく頷き、再びステータス画面を呼び出した。指先を虚空に走らせると、半透明の文字列が空中に浮かび上がる。キオンには共有魔法をして、アレンを囲むように、ニクスとダリオが画面を覗き込んだ。


「まずはこれか。魔剣を帯びし者……って、そもそも魔剣がないと意味ないんじゃ」

 ニクスが眉をひそめる。

「しかもグレイアウトしてますね。使えないってことすね」

 ダリオがため息をついた。

「まぁ、次行こうか」

 キオンが促す。


 アレンが別のスキル欄に目を移すと、次々と怪しげな名前が現れる。

「傲慢、怠慢、世間知らず、過眠、そして──『眠り姫』」

「なんかデバフばっかりじゃないですか?」

 ダリオが頭をかきながらぼやく。

「これじゃ戦闘どころか日常生活でも困ってたんじゃないですか」


「はは……どうかな」


 アレンは目の前のスキルリストに視線を落としながら、胸の奥に奇妙な引っかかりを覚えた。

(これは、僕が……壊れているから?)

 そんな考えが一瞬頭をよぎるが、彼女は慌ててかぶりを振る。ここで迷えば、仲間たちに疑念を抱かれる──アレンはやっぱり使えないというレッテル。そんな恐怖が彼女の喉元を締め付けた。


「お、この不屈ってのは」

 キオンが指さした。

「不屈……?これってただの精神論じゃないですか?」

 ニクスが呆れたように言ったが、キオンは首を横に振った。

「うーん、おそらく耐久系だろうな。ダメージを減らすか、HP系統だと思うがな」


「お、そうだ、HPで思い出した。話が逸れるが、HPゲージってのも八年の間に見つかったんだ。ただ、これは表示しない方がいいだろうな」

 キオンが画面を指差す。

「表示させると、他人からも見えるんですか?」

 アレンが尋ねると、キオンは頷いた。

「そうだ。敵に自分の体力が分かると、戦略的に不利になる。俺らも故意に非表示にしている。なにより攻撃を喰らうと表示されて目立つ。自分の体調くらいは感覚で分かるだろ?」

「……わかりました」


「ヒーラーも兼任する俺からしてみれば、味方のHP残量が分からないのは冷や汗もんですけどね」

 ニクスが笑顔を引き攣らせていう。


「で、お次は、創世者の寵愛……?」

 ニクスがその名前を口にした瞬間、室内の空気が微かに重くなったような気がした。ダリオが冗談めかして肩をすくめる。

「いやーどうなんすかね。今までの流れからすると期待しても、副隊長がしんどくなるだけかもしれないっすね」

「だが、それがもし……"神の恩寵"を意味しているとしたら?」

 キオンの低い声がダリオの軽口を遮る。その真剣な表情に、ニクスも息を呑んだ。アレンは判然としないスキル名をじっと見つめ、脳内を検索してみるも当然のように心当たりはなかった。


 キオンは二人の反応見て、目を細めた。

「ま、名前だけで判断するな。とんでもない力を秘めているかもしれない」

 そう言いながらも、キオンの声にはどこか疑念が混じっていた。


 アレンはそっとステータス画面を閉じた。自分のスキルが役に立たないもので埋め尽くされている現実が、彼女の心に重くのしかかる。だが、心の奥底で、何かが囁いていた。この奇妙なスキル群の中に、まだ誰も知らない秘密が隠されているのではないかと。


「おいおい、まだ閉じるのは早いぞ。他も見てみないと、それに検証してみないことには分からないだろう」

 キオンが静かに提案すると、アレンは深く息を吸い込んで頷いた。


 無機質な白い壁と床が広がる空間に、彼らの声だけが響く。模擬戦闘が始まる前のこの時間、シミュレーションルームはただの空虚な箱のようで、何も起こらない静寂が不安を掻き立てた。


「状態異常(魔剣)……魔剣への抵抗……か」

 キオンが画面に浮かぶスキル名を読み上げた後、しばらく眉をひそめる。

「この二つ、矛盾してないか? 状態異常を与えるのか、それとも抵抗するのか……どっちなんだ?」


「分からないですね。そもそも『魔剣』が何なのかはっきりしないと判断もできませんし」


 ニクスはため息をつきながら答えた。彼の声にはアレンのスキルが全て謎めいていることへの苛立ちがにじんでいる。


「これもまた謎っすね」

 ダリオが画面を指さした。

「エルフの血……退魔師……。なんだか普通のスキルが全く見当たらないっすね。『STR上昇【大】』とか、『火球の使い手』とか、そういうシンプルなのが一つもないや」

 彼は肩をすくめた。

「このリストを見ても、どうやって照合すればいいのかさっぱり分かんないっす」


「それに、これまで見てきたどれも、実際にどう作用するか不明ですね」

 ニクスが苦い顔をしながら、画面に目を落とした。

 アレンが全く心当たりのなさそうな顔をしているとキオンがアレンに笑いかける。

「お前、ここまで特殊なスキルばっかり持ってるのに、使い方が全然分からないってどういうことだよ」

 キオンの言葉は皮肉めいていたが、そこにはどこか恐怖じみたものが潜んでいるようだった。


 シミュレーションルームの空気が微妙に変わったのは、ダリオが次に表示したスキル名を口にした瞬間だった。


「水の狂戦士、水魔法強化【特大】、水の魔法使い、水耐性【特大】、液体への理解、水精霊の祝福……」

 ダリオが画面を覗き込みながら声に出す。その顔には、明らかな驚きが浮かんでいた。

「……これ、水系統が鬼強化されてますね」


「ただ、狂戦士化されるのは困るがな」

 キオンが軽く苦笑する。

「それで暴走したら、俺たちが止める羽目になる」


「まあまあ、ちょっと試しに水でも出してみます?」

 ニクスが軽い調子で提案し、ダリオに視線を向けた。


 ダリオは一瞬ためらったものの、意を決して手をかざす。「えいや」と呟いたその瞬間、彼の手から奔流が噴き出した。


「うわっ、ごめんなさい! 副隊長、大丈夫ですか!?」

 突然の水流に、アレンがずぶ濡れになりながら苦笑いを浮かべる。

「いや、大丈夫だよ、ダリオ。はは……。しかし──水の煌めきってなんでこう──はぁ……綺麗だ」

 額から滴る水を手で拭いながら、アレンは息を整える。


「なんだか副隊長、息荒くしてません?」

 ダリオが心配そうに尋ねる。


「いや、これは違くて……」

 アレンは言葉を濁すが、明らかに動揺している様子だ。


「でも、記憶をなくされてからも、ずっと観察してましたけど……アレンさん、水がお好きみたいですね」

 ニクスが思い出したように言う。

「お風呂も長いし、冷水も何杯もおかわりされてましたし」


「あ……そうなんだよ。昔から水は人一倍好き、かな?」

 アレンは困惑しつつも、何か思い当たる節があるように曖昧に返事をする。


「それが『水の狂戦士』ってことなのか? いや、むしろ強力な水魔法が使えるってことだろう」

 キオンがアレンの濡れた服を火の風の魔法で乾かしながら言った。


「一応、僕の水魔法は封印されてたみたいなんですけど……。その封印をしたのがエリオンの魔導師たちだけだったみたいで、もう全員──」

 アレンの言葉に、一同はしばらく沈黙した。


「封印って、それヤバいやつじゃねえか」

 ダリオが声を潜める。


「……まあ、とにかく撃ってみたらどうですか」

 ニクスが笑いながら言った。


「ええ……。いいんですかね?」

 アレンは戸惑った表情でキオンに視線を送る。


「ここはシミュレーターだ。安全だし、実際に何ができるのか見てみたい」

 キオンが軽く肩をすくめて答えた。


「じゃあ、仮想敵を設定してみるか。そうだな、ミノタウルスでどうだ?」

「ミノタウルス?あの?」アレンは驚いた顔をして直近の苦い思い出を浮かべた。ダリオはキオンの指示に従い操作パネルをイジっている。


「で、何が撃てるんだ?」

 キオンが問いかける。


「さあ……僕にもよく分からないんです。」

 アレンは曖昧に答え、指先をじっと見つめた。


「なんだよそりゃあ」

 キオンが呆れたように言い、しかし少し期待もしているような目でアレンを見つめた。


「まあいい、ほら準備はできてるぞ。やってみろ」

 キオンが仮想空間に生成されたミノタウルスを指し示した。白い無機質な空間に現れた敵は、今にも動き出しそうなほどリアルだった。


 アレンは緊張しながら手をかざし、静かに息を吸い込んだ。次の瞬間、白い空間が青い光に包まれ始めた──。


(やってみろ、と言われても)

(水魔法なんて扱ったこともないし、詠唱だって知らない)


 ただ、キオンの言葉が耳に残る。ここはシミュレーションルームだ、何をしても害はない──その保証が背中を押した。


 アレンは目を閉じた。心を静め、無数の感覚を研ぎ澄ますようにイメージを描く。


「まだかあ?」

 キオンの声が遠くから聞こえた。


 アレンの手元から溢れ出した青い光は、瞬く間に空間全体を染め上げた。


 その輝きは美しさと同時に不気味さを孕み、仲間たちも言葉を失う。


  輝きの中に、あの日夕立がアレンを引き摺り込むように地面を抉っていった怖さを垣間見た気がした。


「これが……僕の力?」

 

 彼女の手から放たれた水流がミノタウルスに絡みつき、やがてその巨体を押し潰すように螺旋を描いた。


 苦しげな咆哮を上げながら、ミノタウルスは崩れ落ちる。


 ニクスと、ダリオが茫然自失にアレンの魔法の残滓を眺めていた。


 アレンは震える手を見つめた。心臓の鼓動が耳元で鳴り響く。


(狂戦士って、楽しい!!ッこれが……僕の中に眠っていたもの……なのか?)


「まだだぞ!」


 キオンが前方を指差す。そこには先ほどまであった水は一滴たりとも残っていなかった。


 感情の谷がアレンを襲う。


「やっぱり、僕は、ダ──」


 アレンが諦めかけたその瞬間、ミノタウルスの動きがぎこちなくなる。


 巨体を揺らし、苦しげにもがき始めた。口元からは泡がこぼれ、鼻孔からは水が流れ出す。


「おいおい、どうなってる」


 ミノタウルスは膝を折り、そのまま崩れるように前のめりに倒れた。シミュレーターは動作を停止する。


「なにをやったんすか」


 ダリオが息を飲むようにして尋ねた。


「良かったぁ。どんだけ図体がでかくても、溺れるだろうなって。肺胞全てを冷水で満たすイメージをしてみただけです」


 一瞬、全員が黙り込む。その静けさを破ったのはニクスの低い声だった。


「えっぐ……」


 キオンは半ば呆れたように笑った。


「いや、普通そんなもんイメージだけでできねえぞ。まさかお前、天才か?」


 アレンは肩をすくめた。自分でも何が起こったのかはっきりしない。ただ、胸の奥にざわつく感覚があった。


「どうだ?水魔法を使ってみて、なにか感じることはあるか?」


「いえ、特には。ただ──」


 アレンはふと口ごもる。自分でも驚くほどの衝動を覚えていた。


「もっと、打ちたい気分です」


 キオンが眉を上げた。

「ほう……なら、もっと試してみろ」


 新たなミノタウルスがシミュレーターに現れる。


「ウォーターカッターとかどうっすか?」

 ニクスが軽い口調で提案する。


「一番初級じゃねえか。ミノタウルスに百発ぶち込んだって──」


「貫け!《ウォーターカッター》!」


 アレンの声と同時に、ミノタウルスの胸を鋭い何かが貫いた。その巨体がどさりと倒れる。


「……え? 今、不発じゃなかったっすか?」

 ダリオが目を丸くする。


「わからんのか。超高密度に圧縮して、貫通力を高めたんだろう。なあアレン?」

 キオンが冷静に分析を始める。


「いや、なんとなく……」


 その言葉に、キオンが再び笑う。

「頭抜けた才能だな。もしや──」


「もしや、なんです?」


「いや、気にするな。俺の考えすぎだろう」


 キオンは首を振りながらも、アレンを見る目には警戒と期待が入り混じっていた。


 ニクスが腕を組んでうなるように言った。

「水魔法の適性が高すぎません?」


「アレン、武器が見つかってよかったな」

 キオンが静かに言った。その声にはどこかしら安堵と興奮が混じっていた。


「ただし……」

 キオンはアレンのステータス画面をちらりと見て肩をすくめる。

「お前、ステータスが低すぎるな。このままじゃ宝の持ち腐れだ。レベリングに行くぞ」


「レベリング……ですか?」

 アレンは不安そうに聞き返したが、キオンは満足げに笑うだけだった。

 それは新たな戦いの始まりを告げる笑顔に思えた。


「キオン隊長、僕は飼い慣らした魔物を狩りたくないです。かわいそうです」

 アレンの言葉には、揺るぎない意志が込められていた。その響きに、一瞬だけ場の空気が凍る。キオンは苦笑いを浮かべ、肩をすくめた。


「ああ、まあ、甘ちゃんのお前はそう言うと思ったぞ。だが進むべき道は茨だ。命を削るかもしれない。それでも行くのか?」

「望むところです」

 アレンの目が真っ直ぐにキオンを見据えた。その瞳に宿る覚悟に、キオンは小さく頷いた。


「いいパッシブもあるしな。ニクスはモンクでもあるし、ヒーラーとタンクのどちらもこなせる。それなら我々四人で高レベルモンスターを狩りに行くぞ」

「いまからですか?」

 ニクスが楽しげに眉を上げた。

「そおうだ。ダリオ」


「はーい!任されました!早速ファイアゴーレムの討伐任務を受注しましたよ!セキハオ4頭の申請はもう済ませてます!」

 ダリオが朗らかに声を上げた。その笑顔がシミュレーターの中で妙に浮いて見える。


「ファイアゴーレムか……なるほど、今夜の雨で弱体化している可能性が高いな」

 キオンがそう言うと、ダリオが頷きながら地図を画面上に展開する。

「ただし、あいつらの体内には溶岩が流れているらしいっすよ。どれだけ冷やしても、完全に無力化するのは難しいかも……」

「なら、俺が接近戦で引きつける。ニクスは回復と補助魔法に専念してくれ。アレンが自由に動けるようにな」

 キオンが指示を出すと、ニクスは軽く頷いた。アレンはそんな彼らを見ながら、自分に何ができるのかを必死に考えていた。

「……僕もできること、やれることを全力で探します!」

「おう、期待してるぞ」

 キオンの笑みが、どこか挑発的に見えた。




 セキハオに乗り続けて数時間。アレンたちは岩が剥き出しになっている岩峡に到着した。


 雨が岩肌を濡らすように降りしきる中、アレンは静かに空を見上げた。肌に触れる雨粒が、彼女の心の奥底にある何かを揺さぶっているように感じた。彼女の中に眠っていた力が、目を覚まそうとしている。

 ニクスが不意に崖の下を指を指し、声を張り上げた。

「ほおら副隊長!水が弱点そうな敵、ですよ!あれらが、ファイアゴーレムです!雨降ってるし、うってつけっすよ!」

 岩壁の迫り出した部分を屋根に、煉瓦造りの小屋と見間違う大きさのゴーレムたちが一箇所に固まっていた。

その巨躯の節々から炎が噴き出ている。


依頼者によると、最近頻繁に山火事があり、その原因になっているようだ。


「なんか一番強そうな範囲魔法を打ってみてくださいよ!」

「だからわかんないんだって!」


 アレンは肩をすくめながらも、じっと敵を見据えた。


彼女の体から放たれる力が、雨と同化していく感覚があった。


「肌感覚で打てるんじゃないすか?アレンさん」


 ニクスが冗談交じりに言うが、その目はアレンの行動を見逃すまいとしている。




 アレンが深く息を吸い込むと、雨がぴたりと止んだ。


「なにしてんすか?うわっ、うえ!上!」


 ダリオが声を上げる。雨水が空間に集まり始めていた。


それはただの雨ではない。


意思を持つように動き出し、巨大な蛇のようにうねりながらファイアゴーレム向かっていく。


「アハッ!!」


 アレンが嬌声を張り上げた瞬間、大量の雨水が塊となる。


まるで空から降る津波のようにゴーレムを襲った。


その威力は、圧倒的だった。


 雨とは思えない水量が、あたりの岩を海に沈む岩礁のようにしてしまう。


 アレンのポップアップ画面にはレベルアップの通知が幾度となく下から表示されては、上に消えていく。


 雨が再び降り始めた。


 ゴーレムたちは、もはや岩礁の一つとなってしまっている。


「アレン、やりすぎだぞ」


 キオンが低い声で呟いた。


 しかし、アレンはその声に応えることなく、自分の手をじっと見つめていた。


 高揚感が全身を包み込んでいる。


 涙が滲んできた。これは感激の涙なのか、それとも。


「もっと──、もっとだ──」


 その一言に、キオンたちは目を見張った。


 雨足が再び強くなり、空気が緊張に満ちていく。


 アレンの狂気に満ちた表情を雨が隠し、彼女の指揮によって雨音は狂気のプレリュードを奏でようとしていた。


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