小さきハーブ達の事
世の中可笑しな考え方があるものです。それが意味の解らない事ばかり。皆、いい大人を過ぎている人々でした。小さきハーブ達は只、生きて行く事、子孫を残す事を願い、与えられた役目・・・人々を癒し、お薬になります。身近に居てお役に立てる時を待って居ます。
ようこそ我が家の畑へ。ここは古い団地内の一角で、目印になる建物も無くて探されたでしょう。お車で来られましたか？・・・良かった！それにこの頃はカーナビがあるから助かりますよね。徒歩では大変なんです。坂道・・。でも市内から近いので、若い方には良いようです。子供達は伸び伸びと育ちます。足腰は強くなるし、日当たりも良くて住みよい所です。このベンチで宜しかったら、どうぞ掛けて下さい。ベンチと言っても、これですけどね。すみませんお茶もありません。十月頃には、甘い無花果が実ります。十一月頃には、御所柿が熟れて来ます。赤く色付いてもなかなか甘くならなくて・・・近くの人は未だかな未だかなと言いながら通られます。熟したらとても甘いんです。楽しみにして居て下さい。足元にペパーミントを植えています。いい香りしますでしょ。後ろにはレモンタイムを植えています。続いてローマンカモマイルです。ままごとみたいに楽しいですよ。これらは多年草です・・・。
ここには、父が住んでいた家が在りました。若い頃私達も八年間住んでいました。でも転勤でこの家を出て、帰らなかった。今住んでいる家を建てました。この畑の主役はハーブなんです。近くの人は野菜しか目に留まらないようです。ジャガイモ、玉葱、大根等を一区画ずつに。八百屋さんの店先かのように見えるでしょ。新鮮そのもので、美味しい野菜が出来ます。ハーブと野菜の区別ははっきりは出来ません。私流ですが、主に体の栄養の素となり、そして美味しい植物を野菜としています。主に心を癒し、お薬の素となるものを多く含む植物をハーブとしています。隅の方にドクダミ草（十薬）続いて蓬が在るでしょう。植えて居るんですよ。人には草に見えるでしょうね、お薬なんですよ。（ ）内は生薬名。薬草の本を読んでいると、薬効ある植物は野のそこかしこに沢山あります。昔の人の知恵でしょうか。お薬が直ぐ手に入る訳では無かったのですから。村の長老が薬草書を読んで、その効能を広めたのでしょう。私は専ら入浴剤を作っています。入浴剤のベースに、ドクダミ草、蓬を使っています。「ハーブのお風呂」という名前にしました。皮膚からの吸収も大いにありという事ですよ。お茶は・・・。オシャレなお店で売っています。家でも直ぐに出来ます。生葉でもいいし、乾燥葉でもいいです。カモマイルティーはお休み前に如何でしょうか。良い眠りになりますよ。レモングラスをブレンドされてもいいです・・。大抵のハーブはこの畑の何処かにあります。多年草のハーブは隅にあります。大人しく出番を待って居ます。
春から夏、そして秋までは刈り取りと乾燥作業でとても忙しくしています。ちょっと??真っ黒黒になりました。種類別に刈り取り、そして洗浄して、その日の内にベランダで乾燥出来る準備迄して置くのです。次の日はラベンダーとレモングラスを刈り取って帰ります。ハーブもこちらの様子を見ているのでしょう。順番を待って居る様子です。来週はローズマリーを刈り取るからねと、約束して帰ります。「誰に？約束」ハーブ達にです。次々用事があります。
5月、6月、7月頃に掛けては、秋に種蒔きしたコリアンダー、ディル、キャラウェイ等の花が咲き、続いてシーズを採ります。コリアンダーの苗の時をパクチーといい、匂いに驚きます。でもその匂いに慣れると、病み付きになります。べトナム料理や中華料理に利用されています。ヨーロッパでは種を料理に利用しています。肉料理に最適です。肉の臭みも和らぎ、美味しくなります。（近頃広く利用されています）ディルも生葉は、サラダに‥。成長して、乾燥させたシーズはアイマスクやサシェ（香りの袋）に。ホットミルクとかにも良いです。キャラウェイもシーズはクッキーやパンに使って下さい。フローレンスフェンネルも生葉は料理に。茎のこぶの処はソテーにサラダに、スープに。また魚料理に似合うハーブです。沢山収穫出来ましたら、乾燥葉にして置いて下さい。袋に入れて、ハーブのお風呂は如何ですか。体が温まります。これらの種を採って頂き（割に簡単です）是非とも料理に使って頂きたいです。カレー屋さんで、食後口直しにフェンネルの種を出されるお店もあります。
秋、私は乾燥葉をグッズにします。入浴剤とサシェを得意としています。乾燥葉が沢山あるので、グッズにしてお世話になった方に差し上げました。とても喜ばれました。そしてとても嬉しかったのです。炎天下の作業の事は遠に忘れていました。それから沢山収穫出来ても、ハーブは一年位で香りと効能は半減するのです。実感しています。乾燥させたエキナセア（インディアンのハーブとよばれ、北米インディアンが万能薬的に使っていた。天然の抗生物質といわれ、免疫力を高めるという）をリビングに飾っていた処、一年を少し過ぎた頃の事でした。あれ程威勢よく、肩肘張っていたエキナセアがボロボロと崩れるのです・・衝撃でした。その事でハーブは薬効ある内に、一年以内に使い切らなくてはと思いました。そこでボランティアで差し上げようと思い立ちました。世の中のお役に立てることで、こんなにも元気を頂ける事かと気付きました。そして資格を持たなければと思い、ハーブの勉強をしました。ハーブに導いて貰った世界と言って良いと思います。そんな日々・・高級焼き菓子を頂きました。東京で行列の出来る、なかなか買えないお店のお菓子と言うのです。毎年のように筍を送って頂いています。土地柄と云うのでしょう。それがもう、コリコリしてとても美味しい筍なんです。名物のチャンポン、きりたんぽ鍋のセット、土地のお味噌・・・。全て送り主様のお心が籠って居て、格別に美味しいです。品物はお金で買えますが、お気持ちはお金では買えません。暗号でも買えません。長い間の信頼でした。私の場合、育てたハーブのお蔭でした。信頼して頂き、豊かな心の人と出会うことが出来たのでした。
この土地にも災難がありました。一昨年の八月の事、業者と組んでハーブに何かを掛ける人が居るんです。その年のタイムは殊の外青々としていました。半月すると、ユーカリの木が急に枯れたのでした。気が付くと、ペパーミントもマローも枯れていました。ハーブを目当てにしていました。普通の枯れ方ではありません。除草剤でも無いようです。土が何時までも（一年以上も）復活しませんでした。何の為にと思います。土地を安く売らせたいのでしょう。土地が売れると、業者に仕事が入るので加担したのでしょう。可笑しな考え方です。やっと自分達が使えるようになったと云うのに！今度は人の為に安く売らせたい訳？私の人生何ですか！もう最終章なんです。苦難ばかりでは割が合いません・・神仏に脅しを掛けてでも言いたいと思っていました。・・他人様との間には、法律で守って貰えるから、これ以上の被害はないでしょう・・。
しかし今あるは、その苦難を乗り越えて来たからでしょう。この世にもう一つあるという世界・・（没頭出来る世界）人それぞれにあると思いますが、私の場合ハーブの世界でした。お金で争わないで、身内の為に親の家を高く買い取り、ローンを組んだ。自分の家のローン、子供の学資と、よくもまあー払えたものです。指輪等決して似合わない手・・真っ黒黒に日焼けして迄ボランティア、器用に動く手・・。貴女には此処がいい。この世界にどうぞと、小さきハーブ達に導いて貰ったように思います。神仏のお導きと言うべきでしょうか。その世界から見るものですから・・・考え方、可笑しいでしょうか？それとも皆の方が可笑しいのでしょうか？元のご職業がら、答えは頂けない事は分かっています。すみません。
三年前の事・・我が家の隣で猫が喧嘩していました。それは・・ニャーニャー猫の鳴き声と共に、ペタペタ突っ掛けの足音が近づいて来たのでした。当分猫の鳴き声がしていました。ニャーニャーニャーニャーでも隣の家の事です。２～３０分してまた、ペタペタ突っ掛けの足音がして、ギャギャギャ、ギャギャ！と猫が喧嘩していました。暑い日でした、クーラー２台かけていました。西隣の家の事です。
二週間位後の事・・生け花にする花は無いかと、庭を一周した時の事です・・我が家のジャスミンが絡まった南天の木に、黒い猫が蔦に絡まって居て、異臭を放って居るのでした・・。目が飛び出た頭が転がって居ました。「ギャ！ど・・どうしょう！お父さん猫が死んでいるよ！」無残な姿でありました。何で家にあるん？隣の家での喧嘩じゃなかったん？まさか我が家で猫のリンチ！いくら考えても心当たりは無い。二週間くらい前と云うと、旅行から帰って、お土産を届けた日。その時、夫は一日娘の家に泊まり、帰らない事を言った。今日実行せよ！と決まったのであろうか。
区役所に電話すると「段ボール箱に入れて置いて下さい。11時頃貰いに行きますので」との事だった。それから、南天の木から猫を下ろさなければならない。脳梗塞二度目の夫は震えて居るのだろう。声のトーンは低かった。「見るなよ、見るなよ」私に言いながら蔦を切って、やっとの事で段ボール箱に入れたのでした。「可哀そうな事よね。何で？家で死んで居るん？不織布か何か掛けて上げよう」11時前、区役所の担当者さんに優しく引き取られて行った。それがせめてもの慰めであろうか。
そういえば、旅行先に電話が掛かって来た。「如何してるん？何処に居るん？」「今？主人の里よ、花火大会を見に来てね。明後日は家に帰るつもりよ」「今度の日曜日の事でね、教室で日帰りバス旅行があるけど・・・」「今回はパスします。疲れているから」お習字教室のグループ長、Sさんからであった。以前から、私の行動を抑えて居て、行く先々に噂か何かを流しているのは、この人かなと思った。何の為に？と思う。ゆく先々で、仲間の愚痴を零させない為か？
猫のリンチ事件から少し後の事・・。この様に此処に止めていた車の中に、猫が押し込まれてブルブル震えて居ました。作業中は窓を開けている。道具を取り出したり、収穫した野菜を入れたりする為である。車の中には、肉や魚など匂いのするものは無かった。（肥料は入っていたかな？）その猫は、窓から飛び出る力は無いのであろうか、震えていた。シートのヘッドにバリバリ爪を立てて、しがみついていた。ドアを開けてやると一目散に飛び出て行った。窓の外に猫の爪跡も無い事を確認した。本当に気持ち悪かった！黒い野良猫とリンチされた黒い猫。何でだろう？何の為にするのだろうか？只・・この事も黙っていた。誰かに話して居たら、作業が遅れるからである。早く帰って昼食を作らなくてはならない。夫正樹が待って居るから。
数日後、近くの人が来て「この辺猫が多くてね。家でも窓の外から狙って居るんよ。こうして見とるよ」手で顎を支える仕草である。「あぁそうですか。でもあの猫、ブルブル震えて居ましたよ」また誤魔化しに来たのかな。私は何も言っていない。強い絆の仲間の為にか。面倒くさい！仕事をしなさい。人に迷惑な事をしなければ良いだけの事である。暗号、引っ掛け、誤魔化し、庇い合い。作業や仕事を一心にして居ると面倒くさい！怒りたくもなります。自分達の愚かさを語って居るだけの事である。それに私に語って貰っても困りますよね。閻魔様でも無ければ（冥界に入る時、閻魔様の前で生前の行為を語るとか）仏様でも無いのですから・・。只の人間です。如何こうする力もありません。
お茶のお稽古でも、可笑しな行動をする人に出会った。Tさんである。普段夫は何をしているのかと聞くのである。公園ゴルフをして居ると言った。お稽古が済んだ後、夫の悪口を面白おかしく、皆で喋るのであるが・・。皆で言うので、普通それで終わりである筈。「内の夫は何もせんよ。朝起きてカーテンも開けない」・・それが公園ゴルフ仲間のKさんを通して、夫に伝わるのである。（グループの名簿があるのかな）そのTさんに、二人きりの時に言った。「施設の花壇で、夜盗虫を入れる人が居てね。中のボランティアグループの誰かだと思うんよ」「中のね・・」Tさんは口を真一文字に締めていた。それからであった。我が家の南側の鉢に（道路側では無い）被害があり出すのである。（中の人）夫正樹が、公園ゴルフ仲間のKさんに丸め込まれたのである。それからは近所の人と組んで、奥さん（私）を騙す？（夜盗虫を入れる。種蒔きしたトレイに猫かと思う被害がある。家に盗聴器か？と思う程、人に伝わる。等々）近所の人と同じ様な笑い方をしながら、始末していた。「何が可笑しい！馬鹿な事を！内はいいけど、絶対に！他所の家には、絶対したらいけんよ！」と言った。夫は脳梗塞二度目の後である。「Kさんグループとは遠ざかって下さい。私もお茶のお稽古辞めるからね」意味と目的の解らない事ばかりでありました。
多分であるが、仲間に不利な事を言うと、すぐに対処できるよう、情報網を張って居ると思った。最終的に責任は家の中に持って来るのである。この時の指揮者（中心になって指導）はTさんである。
猫が我が家で、リンチされた時の指揮者はSさんである。猫の準備はしたけれど、留守の様だと連絡が入り・・・何処に居るのか、いつ帰るのかを電話で聞いて来ている。
「何でじゃろう。子供さんが小さい時、あんなに良くしてあげたのに・・・この頃の人は、人を利用しようとするんじゃろう。思い通りにならんから、こうするん？あんまり良くしてあげると、安い人間に思うん？可笑しな世の中になるね。何でじゃろう、我が家で猫のリンチ出来るかね。不思議・・・」夫正樹は「うぅ？何？猫は蔦に絡まって自然に死んでいたじゃろ・・」「何を言うんね！リンチされて首が離れて、目が飛び出ていたでしょうが！区役所に自分で電話したでしょうが！」何とも可笑しな事を言う夫である。「私、見たんよ！リンチした人。何でそんな事を言う！」Kさんに胡麻化せと丸め込まれたのであろう。それこそ出来る？毎日私の作る食事で生きて居るのに・・大丈夫？・脳梗塞二度目のせいかな・・。
その後の事である、あの家のお祖母さんが変装して我が家の前を通り、正樹と立ち話をしていた。何時までも・・。「この忙しいのに花壇に水ぐらい撒いて下さいや！」怒ってやりました。二人とも何時もの、あの可笑しな笑い方をしていた。夫正樹が指揮して見間違いと思わせる為であろう。
「いい大人が馬鹿な事を・・。近所の人に忖度したらいけんよ！お父さんが脳梗塞をしてから、家の手伝い迄も出来なくなった。しなくなったと言うべきか！その上探し物、落とし物、通院に付き添いしているんよ。息子の仕事の電話番、それに畑の力仕事も・・。貴方の分まで仕事して居るのに。食事の支度も手抜きしていないよ。昔、紅族というグループがあったけど。その紅の字ではなく、呉れない族！知っている？お父さんのような考え方をする人よ。して上げても、して上げても、まだ頂戴まだ頂戴、と言う人達よ。そしてKさんグループの人達」「その考え方可笑しいですよと言えないかね。誤魔化したり、庇うから不審に思う。悪い事をしなければ良いだけの事。まぁ、丸め込まれたら分からなくなる？」
私はハーブを育てて思う事があるんです。それは、小さきハーブ達は何時も凛として、力強く生きています。困難な時、苦しい時（叩かれたり、揉まれたり）それぞれ特有の香りを出します。ラベンダーはラベンダーの香り・・。ローズマリーはローズマリーの香りを出します。その香りで、人々は癒されています。ハーブは苦しい時、本当の自分を語るのでしょう。香り、薬効、癒し、与えるばかりの運命です。だから、有難うと言う気持ちで育てています。除草剤とか熱湯を掛けるなんて、もっての外の事です！
太古の昔、ハーブと宗教と医学は一体であったと学習しています。医学薬学は、ハーブからお薬を研究されました。宗教は心の癒しを追求・・。小さきハーブ達は極身近に居て、お役に立ちたいと、利用して頂く時を待って居ます。
例えば
カモマイル（ジャーマン・一年草。ローマン・多年草共に）花を健康茶に・駆風剤・感冒・発汗など。茎や葉を浴湯料に。
セージ ソーセージの語源となる。防腐や香りづけ。咽喉炎のうがい薬。胃腸炎に内服。
ラベンダー 最も代表的なハーブの一つ。全草利用の香原料。神経を鎮静化・・・
まだまだ調べるとキリがありません。楽しみながら調べて、使って見て下さい。ベランダのキッチン近くに鉢植えハーブがあると重宝します。又は、コップにバジル、クレソンなどを是非に・・。
すみません。話が長くなりました。近くにお越しの折には、またどうぞ・・・。ディルが少しありますので・・。秋に来て頂くと何か有ります、無花果かキュウイ・・御所柿とか。大根もあると思います。また是非にお越しください。その坂を下へ下へと降りて下さい。どうぞお気を付けてお帰り下さい。
以上
役目に没頭して居ると・・可笑しな考え方があるものよと思いました。人を利用したいのか？只、黙って居ました・・この私に自分達を語って貰っても困りますよね。閻魔様でもなく、仏様でもありません。只の人生最終章の人間です。植物の健気な姿に触れて頂きたいと思います。少しでも世の中良くなればと思います。
