旬を過ぎた現代風俗嬢がパラレルワールドの江戸後期の色街「吉原」で花魁目指して人生やり直す件
初心者なので誤字脱字多いかもしれませんが暖かく読んで頂けると嬉しいです・・・(泣)
地方都市のとある風俗街。とあるソープランド。
今日も与えられた個室部屋で待機している風俗嬢がいた。
名前は『凛音』
彼女は今日もベッドで寝転がって趣味のライトノベルを読んでいた。
18歳からこの業界に入ってピンク系の業種はほぼ網羅したといっていい。
ある時期は予約完売の人気嬢の時もあった。
若いだけでなく、売れっ子になる為に努力もしていた。だけど若さ故の過ち。せっかく稼いだお金を泡銭の様に使ってしまい、貯金なんかしなかったからダラダラとこの業界を辞めることが出来ずに、今や35歳・・・。
こんな歳でも、売れてる人はいる。
あたしが駄目だったのは売れてる時に慢心したから。当日欠勤もよくしてたし、接客もどんどんと疎かになってしまい指名客もどんどん減っていった。
そんな「存在理由」をなくしても、あたしはこの世界にしがみついている。
『あーあ。この異世界転生小説みたいに、人生やり直せたらよかったのに。』
最新のJPOPの有線が流れている部屋のベッドに寝転がったまま呟いてみる。
有線は人気のバンドの希望に満ちた歌詞が流れている。
分かっている。今からでも遅くないって。
最後の最後にもう1回頑張ってみればいいって。
でも、この世界は旬を過ぎた女には厳しい。
体型だって、ナイスバディならともかく今のあたしは・・・。
せめて、過去に戻れたなら。
いや、若くなれたなら。
こんな想いしたくないからもう二度と自堕落なんてしないって誓えるのに。
『虚しくなってきた。ちょっと寝よ・・・。』
それがあたしのこの時代での最後の言葉だった。