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前半戦

皆さんがSNSで「またチートかよwww」とか「太郎系www」とか「異世界転生とかきっしょwww」とか言うので、皆さんの発言を集約して、皆さんが言いたいことはこいうことかな?と思い、書きました。

ちなみに僕はなろうチートだぁいすきでーす。


更新ペースはゆっくりでいいじゃないですかぁ?

近年、能力者の育成により国力を高めまた、国々の協力をすることにより、技術支援及び各国の優劣をなくす、いわゆる横並びにする働きや協定が結ばれることが盛んになってきた。


近年、という引っ掛かりを付けるワードにしたのはここ数十年で、世界の従来あった地脈に大幅な変動が起きたためである。原因は不明だが、その変動により能力という異質で本来人が備わっていない、歪な存在が装備された。


当初科学の力でそれを排除しようとしたが、どうやら生と密接している。生きることを糧としているのか、はたまた養分として吸われているのか。まだ分からない部分があるが、把握しているのは現状維持をして、いつか科学の力でなくす!ということで、未来に託した。


時間がたつにつれ、排除よりも信頼が芽生え始めた。

それは当たり前のことで、科学でできなかった、できにくかったことをいとも簡単に異能が何とかしてくれるし、対能力者部隊までも編成されている。


そんなこんなで、この世界には能力者が増えていった。法整備も段々ではあるが整い、保有者あるなし関係なく、人々の暮らしやすくなっていった。

秘密裏に物事を起こしたり、もし表沙汰になったら罪人扱いなんてものは常日頃からある。

それも含め、他国との連携を前書きとした、ハリボテがある。国同士の競争及び技術の進歩をお互いに利益のために分かち合うために、結び目を繋ぐ。そうした、ゲスい大人たちの腹黒を具現化したものの一つが能力者育成公共機関協会というわけだ。


能力者育成公共機関協会、まるで馬鹿の一つ覚えで小学生卒業までの過程で習う漢字を恥ずかしいと微塵も思っていない並びにした、アホな組織をスマートに説明すると、全国に設置されている学舎の総称である。

当初、各学校ごとに規則を決めていたが、思春期の力に抗うことができなかった。

サスマタで捕らえても万力のごとく軽々と折る。ならば、刃物で応戦だ。だめだ、能力で錆びてしまう。火器で脅しても目にも止まらぬ早さで弾倉を抜いてくる。

手のだしようがない。これが全国で頻発しているのだから手もつけられない。

それを抑制するための、協会である。正しい考え、正しい言葉、正しい行動をさせるためだ。学校ごとに学力の優劣はあるが、基本的な基盤は一緒だ。

そして、霞ヶ丘高校もそれに属している。

霞ヶ丘駅から徒歩5分、バス停留所名霞ヶ丘高校前から徒歩30秒。大半の生徒は電車かバスで登校するのだが、事前に申し出があれば空路で水路で来ることができる。なお、能力行使の登校は罰則の対象となる。



桜がちらちらと舞う季節。別れの次は出会い。友と出会い、笑い、喧嘩し、友情を育む。そして、異性との特別な関係。今までそんなこと想ったことが、あれ?こいつこんなにかわいかったっけ?という、恋愛にまで発展してしまう。

全てのスタート、原始である。春というものは。

竹葉優は、小学校からの友人、黒羽千影と並んで霞ヶ丘高校へと向かっていた。一方は春の暖かさにうつらうつらしながら、一方は右に結った髪をぴょこぴょこ上下に動かしながら。

ズボンのポケットに手を入れかったるそうに、桜を見ながら一言。


「かったりぃなぁ」

「ほら!そんなこと言ってないで」

「あぁ?うっせぇなぁ、どうせ明るい学校生活が始まるんだよだとか友達出来るだとか言うんだろ?あー、だっるだる。頭がお花畑じゃねぇのか」

「もう!そんなこと言ってるとおば様に言っちゃうわよ!」


優のいつものことに、千影はため息をつく。おば様、というのは優の母親で、霞ヶ丘高校の学園長である。

優は無理やり、霞ヶ丘高校へ進学させられた。理由は最中ではないが、どうやら能力が他の生徒よりずば抜けているからだと千影は推測する。


「おい、あれ見てみろよ」

「竹葉じゃね?マジかよ」

「きゃあああ!竹葉くんじゃん!ラッキー!声かけてみよっかな!?」

「えぇ!でもあれ彼女さんじゃない!?可愛いねぇ!」  


「可愛いだってさ」

「だりぃなぁ、そんでうっさい」

「もう!」


バンッと優の肩に何かがぶつかった。優はちらりとそちらを見る。いかにもヤンキーです、という男が3人ほどいた。一人が肩を抑えながらしゃがみ込んでいた。


「おぉ!いてぇよいてぇよ!」

「やまちゃん!大丈夫かよ!うっわ!マジで腫れてんじゃん。これ医者じゃん!」

「てめぇよぉ!?やまちゃんになにしてくれちゃってるわけ?」


一つの出来事にいちゃもんをつけるために効率の良い、流れいちゃもんを見て、思わず優は鼻で笑った。


「芸人かよ」

「お!?てめぇさぁ?立場わかってるわけ?やまちゃんの肩腫れちゃってるんですけど!?」

「慰謝料払えよ!?ばーーーか!」


ヤンキーの一人が優の胸ぐらを掴んだ。瞬間、ヤンキーは吹き飛ばされた。

それを見たヤンキーの一人がポケットから刃物を取り出した。殺してやる!と叫んでから、優に突っ込む。だりぃ、優はそう呟くとヤンキーを後方へ吹き飛ばした。


「ひぃ!」

「んで、やまちゃん。まだやる?」

「すみませんでしたぁ!」


仲間二人を置いて、やまちゃんは逃げていった。 

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