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わからない人間(2)

「わからない、って顔してるな。悪いことじゃないが、事務所で働くときは少しだけ覚えておいて欲しい感覚だな…。例えば、だ。父さんの大事にしていたモノを壊してしまったとしよう。すぐに謝らなければいけない、が。今日に限って父さんの機嫌が悪かった、根本はそれと同じなんだ。」


「な、なるほど…結構わかりやすいです…。」


簡単な説明で妙に納得できる点があったが、同時に注意もされたので素直に喜べない。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「今日も…やりたいことが見つからなくて…動かなくちゃ始まらないって思ってたら、ここに来てました。」


「そうですか…何か、変わったこととかはありませんか?」


傍から見たらカウンセラーか何かのように見えただろう。だがあくまで私立探偵、行うべきことは心のケアではない。自殺の根となる理由を知りそれを解決しなければいけない。


「変わったこと…特には…ないですね。」


変化なし、良くも悪くも状況は変わらず…か。いや、この場合は悪い。自殺というゴールが最初に見えてる以上変化なしは一歩ずつゴールに近づいているのと同じである。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「…全く状況が進まなかったか。」


そもそもなんでやりたいことが見つからないのか、やりたいことが見つからなくなったのはいつ頃か、その時に何か身の回りで起こったことがあったか…。聞けそうなことはほとんど聞いただろうか、だが核心に迫ることはできなかった…。

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