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冒険者の教育学校。  作者: アン
ー  第一章 偽りの世界  —
6/7

真実!! クエスト 進行度③達成編

あれから一か月の月日が経ち僕の体調は回復したが、天候は雨ということもありジメジメとした日が続いた。

そんなある日のこと僕たちは衝撃の真実をユズハさんから聞くことになった。

「えぇぇぇぇ!?」

「そうなの母さん!?」

二人して驚いた。

それもその筈今までの考え自体がそもそもの間違いだと今日知ったのだから

ことの顛末はこうだ。

この街における勇者と魔王の制度それがそもそもの間違いだという。

魔王は農民、商民、などを含めた国民から財をうばい生活し、勇者は魔王の行いを阻むことを生業として生活をしているとあるが本来はそうではないらしく、魔力が高い子を見つけるのが魔王の役目・剣術に秀でた子を見つけるのが勇者の役目なのだという。

でも魔王の役目を果たさず持っている魔力で好き放題している輩がいつしか目立ち始めそれをいいことに勇者も役場や関所からお金を貰って護衛しているのだとか、まぁ両方とも本来の目的を果たさず好き勝手した結果が今の街の情勢らしい。

でもユズハさんとロウさんはちゃんと本来の言伝を守りそして僕達二人を見つけたのだという。

 世界の最悪

そう名付けられた何かと戦えるであろうものを教育するために。

そしてレンちゃんの魔法は街では天才扱いでもやはり外界ではまだまだらしい。

外界には魔名と呼ばれる精霊がおりそれを使役して戦うのだとか。

先日の巨大なイノシシあれは大気中の魔名を使役し戦っていたため段違いの火力が出て押し負けても当然と言われた。

 だからこそ教育する必要があると言われた。

元勇者、すなわち剣術に秀でているユズハさんが僕を

そして大魔王であるロウさんがレンちゃんを

こうして僕達の高等部は更に忙しいことになる。

なんせ何時もは皆と一緒にクエストをこなし空いている時間で修行もするのだから・・・

ってあれれそれって今までと同じじゃんとこの時の僕は思ったがその考え自体が甘かったと気づくのは後々のことである。


みんなよりだいぶ遅れて最初のクエストをこなす僕とレンちゃん、ユズハさんいわくグリーン草原手前で本来はすべて完了できるものだという。

あの地図も一種のふるい落としで魔力が高いほど広範囲に地図が展開されるのだとか。

そしてここグリーン草原はというと・・・

レンちゃんが消し飛ばしたとは思えないほどの速さで草草は成長していた。

これも魔名によるものなのだろう。

「レンちゃん、そっちにスライム2いった」

前進してくるスライムを切りつけたがあまりにも数がいたため取りこぼしをしてしまった。

「大丈夫よ」

普通の魔法詠唱は3秒とかからない、だが特別な詠唱は別だ。

「風の魔名よ、我に従い我に応えよ、貫け二人の精霊よ」

そういうと魔力弾は的確に敵を狙い飛んでいく。

ここはグリーン大陸のグリーン草原なので風の魔名があるのだとかレンちゃんは言っていた。

これもロンさんとの修行の成果なのかなと思った。

そして無事にスライムの欠片10個集まった。

余談ではあるがお守りに入ってたのは緊急用の移動手段だったため本人達以外のものを転送するのは不可でクエストは最初からやり直しになっている。

次にイノシシ、こちらもこの前見たような化け物じみた巨大なものではなくごくごく普通のもの。

一気に距離を詰めそして鼻先めがけて剣を振り下ろす

イノシシは断末魔を上げそして息絶えた。

こうして僕たちのクエスト初回は無事クリアとなった。

「それにしてもあっけなかったね」

「この前のあれが異常だったのよ」

そんな軽口をしながら僕達は帰路についた。

まぁこれが終わると苦しい修行の始まりだと思いながら・・・。




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