クエスト 進行度①
草原を数キロあるいたところで門番にもらった紙が光った。
やけに古くボロボロだったので一瞬捨ててしまおうかとも思ったけれどこの世界には僕らの知らないがまだまだ沢山ある、なので一応もっていることにしたものだった。
「レンちゃん、これ外界の地図だ!!」
二人でびっくりして地図を覗き込んだ。
そこには街を囲むようにして六つの大きな大陸があることが分かったんだ。
「今、私達がいるのはグリーン草原ね」
地図には、グリーン大陸・レッド大陸・ブルー大陸・イエロー大陸・ブラウン大陸・ライトブルー大陸の六つに分かれており僕らが今いるのはグリーン大陸のグリーン草原だ。
もう少し下に行くとグリーン森林があることもわかる。
「僕たちが目指す場所はここだね」
「そうね、はやく行きましょ」
目的地もわかり僕たちの気持ちも上向になったんだ。まぁ途方もなく歩いたら疲れるしね・・・。
そして僕たちはグリーン森林を目指した。
グリーン森林についた僕とレンちゃんはまず最初に食料の確保に力を入れることにした。
一応非常食として最低限のものはあるがいついかなる時危険が迫るかわからない、なので生きていくために食料確保は急務なのだ。
「ねぇリンちゃん、あの木の実食べるわよね?」
レンちゃんが指さしたのは3mほど上空にある赤く熟した木の実
街ではリンゴとして売られており旬のころは甘くてみずみずしくとてもおいしい果実だ。
「うん、大丈夫だよ。」
そういうとレンちゃんが魔法で撃ち落とそうとしたのか詠唱を始める。
それを僕は慌てて止めた。
魔法の詠唱自体数秒とかからずできるからだ。
「レンちゃん、ストップ。
また草原みたいになっちゃうよ」
これは極々最近というか、レンちゃんとptを組むようになってからわかったことなのだが、どうやら彼女は魔力の量はすごく多いもののコントロールが点でだめということである。
まぁ本人は気づいていないのだけれども
「だってしょうがないじゃない、何か最近やけに魔法の規模が大きくなちゃって・・・」
レンちゃんは気づいていないと思ったのだが実際そうでもないらしい
「まぁ私が魔力コントロール下手なのは分かったわ」
これも実戦でやっていってお互いに初めて分かったことである。
街の中では気づかないこともこうして世界を見れば気づくこともあるということである。
「リンちゃんに負けないように私だって魔力のコントロール頑張るわよ、剣術はリンちゃんとpt組んだ時から頑張って練習しているけど追いつけそうにないし、魔法で負けたら私何もないもの」
ちょっと涙目になってレンちゃんが言っていた。
彼女は努力家なのですぐにでも出来そうなものだが僕は一言だけ
「あ・・・そう」
と返した。
ここで下手な慰めは同情は相手に対して失礼だと思ったからだ。
レンちゃんも
「見てなさいよ、すぐ。すぐコントロールして見せるんだからと張り切っていた」
結果から言ってリンゴは僕が木登りで実の近くまで行き、手でもぎ取った。
食べ盛りである僕とレンちゃんはおそらくリンゴだけでは満足しない。
そう思った僕は次に魚や肉などといったものをとることを思いついた。
確かクエストはイノシシの肉と皮あとスライムの欠片が10個・・・
なので食料ようのイノシシとクエスト用のイノシシを兼用し僕らはグリーン森林の奥へ奥へと進んだ。
途中には見たこともない虫や鳥時にはモンスターなども現れ対処してたらスライムの破片10個も集まった。
レンちゃんがスライム相手に遅れは取らなかったけど魔力の制御の練習かためか倒すのが若干遅かった。
まぁなめてかかっているのではなく動く標的に的確に細かな魔法弾をあてる練習をしていたのだった。
基本の武具だけでもスライムは対処できるぐらいのものなので攻撃せれても全然平気なのだ。
「ふぅ、ここまで来るの結構大変だったわね。」
「そうだね、お疲れ。水のむ?レンちゃん」
僕はさっき小川で汲んだ水をレンちゃんに渡す
のどが渇いていたのか飲み終えるとすごくリラックスした顔だった。
少々休憩してから僕とレンちゃんはイノシシを取るための罠を作る。
「本当にこんなので大丈夫なのリンちゃん」
「大丈夫だよ。それよりもっと早くしなきゃ夜になっちゃう」
落とし穴を作る。
できるだけ深く、広範囲のものを作るつもりだ。
手順は、まず穴を掘るそして風の魔法で木々をなぎ倒し網目状にならべていく。
このときめんどくさがらずきれいにやると後々きれいに仕上がる。
そして草草や落ち葉などを上にひき唯々待つ。
丁度作物がある手前に落とし穴を作ったのでうまくいけば掛かるはず、そんなことを思い僕とレンちゃんは腹ごしらえとして取ったリンゴと野生で生えてた作物などを食べイノシシがかかるのを待っていた。