第39話:リュウガとの決着
「こいつは俺にやらしてくれ。」
俺は地面に手をつきながらゆっくりと立ち上がる。
「おいおい、さっきまでボロボロにやられていただろうが・・・。強がるなよ。」
アルフィは背中越しに俺を見ながら、話し掛ける。
「アイツは只者じゃないわ。私達で協力して・・。」
シズカは俺の隣で喋りだしたので、その唇に俺の左手の人差し指で口を閉ざす。
「お前を殺るのは俺だけだ。後、シズカに気安く触るな!」
オルグは大剣を地面に突き刺しながら、俺を威圧する。
「レアンはいざとなったら大地を救っちゃうから。」
レアンは二本の扇子を取り出す。
「フフフ、そこまでいうなら私は大地にかけようかしら。」
アズサは俺の背中に抱きつく。
「・・・・大地。」
コロンは少し離れた場所で、両手を組んで俺を心配していた。
コロン・・・。
「む、お前一人で俺に勝つきか?・・・・雑魚らしく徒党を組まない限り、俺には勝てないのがわからないのか?・・・まあ組んでも俺には勝てないがな。」
「ここから二回戦といこうじゃないか。」
俺は半身で2本の剣を構え、ソウルイーターを自分の前にする。
リュウガは弾き飛ばされた杖を自分の手に再召喚する。
「何が二回戦だあ!消え去れ!!ファイヤーボール」
リュウガは杖からファイヤーボールを放ち、凄まじいスピードで俺を襲う。
俺は回避なら間に合わないが・・・持っているソウルイーターで火の玉を突き刺す。
すると、火の玉がソウルイーターに吸収されていく。
少しチリチリと焼けるような痛みがあったが、俺は予想通りの展開を迎える。
ソウルイーターは斬った相手からMPも吸い取れるが、MPの塊も吸い取れるのではないかとうすうす思っていた。実際試す機会はなかったが、駄目もとで試してよかったと思う。
「なぁ!・・・これはどうかなぁ!!ウインドカッター!!」
リュウガは俺に向かって杖で空を斬った。見えない刃が俺を襲う。これは突くのは難しいだろうと思い、俺は空気の壁を三重ほど張り、壁に衝突した瞬間にその場所をソウルイーターで突き、消し去る。
俺は自分の中に力が戻ってくるのを感じる。MPが充填されているのだろう。
「ライトニング!!」
コロン・・・見ててくれ。
リュウガが放った雷が、俺を頭上から襲う。
光の速さで落ちてくる為、俺は通常回避では避けれないことを理解し、あれを使うことにした。
頭上から落ちてくる雷が、俺に当たる瞬間、俺はその場所から消えた。
「き、消えた!!」
「ここだ。」
俺は驚いているリュウガの真後ろにおり、ソウルイーターでリュウガの周りにある風の盾を切り刻む。
リュウガの周りの風の盾が消化し、リュウガは俺に向かってウォータースラッシャーを放つ。
俺は再度消え、それを回避し、リュウガの背後にまた現れる。
そして、魔法剣を実体剣から雷の剣に変化させ、リュウガの胴体を横一線に切る。
そう。俺は新たに取得していた『テレポート』を使用したのだ。
コロンは自分と同じ技を使う俺に驚きの声を上げていたが。
「ぐぅ~体が痺れて・・・」
「おっと、お前には俺の最大攻撃をお見舞いすると決めていたんだ。楽に死ねると思うなよ。」
俺は動きが止まったリュウガの右肩にソウルイーターを突き刺し、MPを強奪する。
そして、俺の右手にある雷の剣を炎の剣にかえ、リュウガの左肩に突き刺す。
「法炎天上天下!!!」
「ぐおおおおおお、何をぉ・・力が抜けていく、体が焼かれてぅ くあああああ。」
リュウガは苦しむように悶えているが、魔法耐久性が高い為か中々、倒れこまない。
俺は左肩に突き刺している炎の剣をリュウガの左肩から抜く。
そして、上段に持ち上げ、炎の剣から光の剣へと変化さす。
「ぐうううう、見えない・・・卑怯なああ!!!」
「閃光剣!!」
俺はソウルイーターを突き刺したまま、リュウガの頭部から真下へと両断する。
リュウガの体が綺麗に真っ二つに切り裂かれていく。
「な、何者だ・・・・お前は・・・。」
「俺は空大地。・・・・この世界最強の男だ。」
リュウガは光の粒子と少しずつなりながら
「俺に勝ったのだ。いい事を教えてやる。・・・レベルが100になれば、この世界を脱出できるらしい。」
「「「な、なに!」」」
俺だけでなく、他のみんなも驚いた顔になる。
「う、嘘じゃないぞ・・・。俺もこの目で見た。・・・・俺はそれを見た時から、何が何でもレベル100になることを望み、色んな手で上級者達を葬ってきた。・・・・まさか一対一で俺が負けるとは思わなかったがな。・・・この戦いでレベル100になる予定だったのにな。」
「お前を殺して・・・俺はレベル97になった・・。」
「そうか・・・、ならお前もすぐに・・・もう会うこともないが・・・先にいってるぞ。」
リュウガは光の粒子となり、俺たちの目の前から消えていった。
「アイツの周りはひどい奴が多かったみたいだが、アイツはそんなことなかったかもな。」
アルフィが俺の肩に手を置きながら、そう言った。
俺はうなずきながら、光の粒子がソウルイーターに吸われていくのを見る。




