第33話:アルフィ決着
「左腕が動かないようですね。」
「おいおい、もう終わりかぁ。」
ハーガと鬼は並んでアルフィの前に立つ。
「はん、馬鹿いうなよ。面白くなるのはこれからだぜ。」
アルフィは短剣とナイフをしまい、ゆっくりと歩き出す。
「おいおい、気でも狂ったか?」
「フフフ、諦めでもついたのですか。」
「・・・。」
アルフィは無言で左腕をふらつかせながら、2人に向かっていく。
「粉々にしてやるよぉ!!!」
鬼は歩いて近づいてくるアルフィの顔面目掛けて、棍棒を振り下ろす。
アルフィはその棍棒を寸前で避け、鬼の後頭部に延髄蹴りをかます。
ハーガは延髄蹴りで空中で硬直状態にいるアルフィの背中を目掛けて、刀を振りかざす。
「もらいましたよぉ。」
「・・・・。」
アルフィは、自分の目の前に爆弾を設置し、ハーガの刀が爆弾に触れ、爆発する。
爆音とともに、ハーガとアルフィは数m跳ばされる。
「馬鹿な・・・自殺行為ですよ。」
「・・・・。」
アルフィはゆっくりと片手をつきながら、立ち上がる。
鬼も爆撃に巻き込まれたが、何事もなかったのようにその場で立っていた。
「その体で自爆とは粋なことをするやつだ!俺の必殺技で止めを刺してくれるわ!!」
鬼は力を右手一本に溜めていき、右手の筋肉が三倍にも膨れ上がる。
「いちげき・・・」
「重力プレス。」
鬼はアルフィに向け、力いっぱいに棍棒を振上げたところ、何者かの攻撃を受け、地面に張り付いてしまう。
「ぐおおおおおおおお、体がうごかねえ。」
「よお、アルフィ~。中々面白いことをしてるじゃないか。」
鬼と同じような体型の男が、建物の屋根の上に立っており、アルフィに声をかける。
「・・・・オルグか。」
「アルフィ、こんなやつらに左手やられたのかぁ~?サボりすぎだ、この馬鹿者が!」
「そうかもな、全盛期の俺なら・・・こんな奴らに。」
「オルグですか・・・。私の事を覚えていますか?」
「誰だ、お前。弱え奴は覚えてられるか。」
「わ、私がこのアルフィよりも弱いと?・・・面白くない冗談ですよ。」
ハーガは刀をオルグに向けるが、その射線上にアルフィが現れる。
「お前の相手は俺だ。」
「死にぞこないが・・・調子にのるなああああああああああああ。」
「じゃあお前の相手は俺がしてやろう。」
オルグは今も地面でもたついている鬼の上に着地する。
「ぐはああああ、お、お前・・・ゆるさんぞおおおおおおお。」
鬼はオルグに踏みつけられながら、立ち上がろうとするが、重力を付加されており、中々持ち上がらない。
「こんなものおおおおおおおおおおおおおおお。」
鬼は右手の筋肉を三倍にし、体を持ち上げようとするが、オルグはその鬼の首目掛けて、槍をつき下ろす。
「ランスプレス・・・。」
「ごばああああああ、ああ、・・・俺は負けたのかぁ、くぅハハハハ・・・そうか。」
鬼は五秒後、オルグの足元から光の粒子となり、消え去る。
「アルフィの分際で猪口才なんですよ。」
ハーガはアルフィ目掛けて、刀で何度も斬りつけようと振るが、アルフィは紙一重で避けていく。
「まだこんなにも動けますか・・・。なら私の必殺技で・・・」
「お前はもう此処までだ。」
「はあ?どっちが優勢か見たら歴然でしょうが。」
アルフィは、ハーガに右指を向け・・・
「捕らえた。
お前の360℃は俺の爆弾で埋め尽くされている。爆心地にようこそ。」
「な、そ、そんな馬鹿なことが・・・。」
「見えない爆弾だ。無闇に動くなよ。」
「そんなハッタリで・」
ハーガはアルフィに向かって一歩踏み出すと、爆発し、後ろに飛ばされ、さらにその後ろにも爆弾があり、飛ばされ、爆発しを繰り返す。そして、その爆弾は有爆していく。
30秒後、爆発が止み、ハーガはボロボロになりながら、倒れる。
「こ、この俺が・・・。」
「お前はよくやった方だ。 ただ、俺が強かっただけだ。」
アルフィの目の前からハーガは光の粒子となって、消えていった。




