第22話:アルフィとレアン
「ぐすんぐすん、ちーん。」
「おい、俺の服で鼻をかむな」
「うああああああああああああああ」
俺は困ったように胸で泣いているコロンを抱きしめず、泣き止むまで待つ事にした。
コロンが泣き終え、俺の胸から離れる。
「あははははは、私どうしたんだろう。」
涙を拭きながら、笑顔を俺に見せる。
俺はその笑顔を見た瞬間に、自分の胸に再度引き寄せる。
「な、なに!?」
「お前は弱い。・・・俺が護ってやる。」
「え・・・・。」
俺とコロンはそのまま無言で5分間くらい過ごす。
食堂内には俺達しかおらず、静かな時間が流れる。
・・・・その時、さきほどの2人が服を着て、食堂にやってきた。
「あっ、は、離して。」
「おう。」
コロンは、アルフィとレアンが入ってきたのを確認し、俺から離れる。
レアンという女性が近寄ってくる。160cmくらいで髪は黒髪でポニーテール。さきほど裸だった為、胸はそこそこ大きい方・・・だったと思う。肌は褐色色をしている。
アルフィという男性は、160cmくらいで髪は金髪でロングヘアー、目は青色でガタイが良く、イケメンと俺は思う。あそこは・・・まあ俺より大きいんではないかなぁ。
俺は、二人に視線を移すとその二人は俺達の方にやってきた。
「なんであんたらは戦わない・・。」
俺は二人が高レベル者だということは薄々気づいていた為、そう問いかける。
「「・・・・・。」」
「あんた達が戦えば、コロンがこんなしんどい目にあうことは少なかったんではないか。」
「ちょ、ちょっと。」
俺は近づいてくる二人に構わず問いかける。コロンは焦ったように俺の腕を引っ張る。
アルフィとレアンは俺達の3m付近で止まる。
「お前に何が分かる!此処に来て数年も立っていないんだろ。俺達はもう20年はここにいるんだぞ!」
「あ、アルフィ・・・。」
アルフィは俺の襟を掴み、レアンはその襟を掴んでいる腕を掴み、首を横にふる。
「確かに俺はきてまだ一年も立っていないが・・。」
「なに!?・・・・そ、その腕で一年もたっていないだと・・・。」
「え?・・・私より後輩なの?」
アルフィは俺が一年以内であることに驚き、コロンも同様の驚きを見せる。
「だが、俺は20年此処にいようが、お前のように護られる続ける存在になるものか!」
「ちぃ。」
アルフィは俺の襟を離し、背中を向ける。
「俺はお前のように長年ここにいながらも必死に戦い続けているものを見てきた!」
「「「・・・・・。」」」
「シズカもアズサもオルグも、精一杯時代に翻弄されながらもこの世界で戦い続けていた!お前と何が違う。」
「・・・・シズカ?・・・・アズサ・・・・・オルグも知ってるの?」
レアンはそういうと俺が訴えるために出した右手の握りこぶしを両手で包み込む。
「お、おう。三人ともにあったぞ。」
「フン。あの三人の噂を聞いただけだろ・・・適当なことをいいやがって。」
「アズサはとある食堂でNPCのような格好でこの世界を満喫して、シズカはつい先日まで一緒に旅をしていた。この近くの国に今でもいるんではないか。オルグも死闘を繰り広げてきたところだ。
「・・・・シズカと一緒に旅だと!アイツは俺のせいで男嫌いになったんだ、適当なことを言うな。」
「お前があの・・・。浮気癖のある・・・。」
俺がそういうとアルフィは顔を赤くし後退する。レアンはうんうんと言うかの如く、首を縦に振る。
「アイツ、余計なことをいいやがって・・・。どうやらシズカにあったのは間違いなさそうだな。」
「どうも、あの二人に気に入られてるみたいでな。羨ましいか?」
「・・・・・・。」
俺は無言のコロンにボディーブローを喰らう。な、なぜ・・・。
「でもあのオルグと死闘を繰り広げただとぉ~、適当なことをいいすぎたな。完敗だったんだろう。」
「俺の辛勝だ・・。」
「・・・・・凄い。」
レアンはそういうと握っている手に力をこめ、キラキラした目で俺を見てくる。
「レアンにまで手を出そうとしているのか・・・。その真偽俺が確認してやる!!外に出ろ!」
「いいだろ。」
アルフィは食堂の外に出て行く。俺も後を追おうとしたら、コロンに捕まれる。
「ちょっと待って。名前教えて、そしてYES/NOの表示が出るからYESを押して。」
「あ、なんのことだ。」
「私の能力に登録するから。」
「ああ、空 大地だ。」
死んだらこの村の教会に飛ばされるように設定するというコロンの言葉を聞き、名前を名乗る。
すると目の前にYES/NOの表示が出る。
俺はこの世界に来る時を思い出し、懐かしいなと思いながら、YESの文字をクリックする。登録完了と表示される。
俺は、食堂の外に出て、アルフィはやっときたかというかの如く、こっちを横目で見ている。
「ここでカッコよくこのはったり野郎を締めてやる。」
アルフィはレアンの方に向き、見ててくれよという視線を送る。
だが、レアンは俺の方を見ようとせず、あの坊主を見ている・・・。
「速攻かたづけてやる。」




