第14.5話:シズカとの雑談
「おはよぉ~!」
「!?」
鍵をかけて寝ていたはずだが、俺の横にいつのまにかシズカが・・・。
鍵が・・というかドアが壊れれていた・・・。
おいおい・・・。
「シズカ~、何故俺達は食堂にいるんだ。」
「そりゃあ、お茶してるからだよぉ。」
「いや、そうじゃなくて・・・北に急がなくていいのか?」
「年取らないんだし、急ぐ必要もないでしょう。」
「年は関係ないだろう。」
俺達は派閥争いがあった村の食堂で一杯やっている。お茶だが・・。
「ところで、気になったんだが。」
「私のこれ?」
「い、いや・・・。」
シズカは、金髪の先を手にとって見せてきたので、違うと否定する。
シズカは少し嬉しそうだったが、それを聞いたとき、頬が膨れた気がする。
「アズサがいってたんだが、昔ライバルと競ってたと・・・。そいつ等もシズカくらいのレベルなのか?」
「ああ~、もちろんそうよ。私より強い人が多いくらい。」
「そうか・・・・」
この世界にはまだバケモノがワンサカいるのか・・・。
そう思いつつ、俺は自分のステータスを確認する。
空 大地 レベル:42 専用武器:魔法剣 職業:超能力者
特殊能力:サイコキネシス 空間制御 透視 テレパシー
大分強くなったつもりだが、シズカ達は一体どれくらいのレベルなんだろうか・・・。
「ええっと上から92って何を言わせるのよぉ~。」
「!?」
俺は、それが本当か確かめようと『透視』を使おうとすると、ドスっと顔面にパンチを受ける。
「い、いつつ・・・。」
「もぉう~、こんな明るいとこで見ないでよ~恥ずかしいぃ。」
嬉しそうな顔をしてるが、拳はいつになく力が入っていた気がするが・・・。
「は、話を元に戻すが、そいつらの特徴を教えてくれないか?」
「浮気?」
「・・・・・・・。」
「そ、そんな目で見ないでよぉ~、いいわ。教えてあげる。 私によく絡んでくるのが・・・」
「絡んでくる?」
「赤髪の男で身長は大地より高く・・・」
「赤髪で身長が高い・・・・まさか・・・・あいつか?」
「重力を使い、もう力任せに叩きに来る・・・・あ、あいつあいつ。」
「シズカアアアアアアアア!その男はなにものだあああああああああああ!」
「もう煩いわね~、もう少し小さい声で怒鳴ってよ、オルグ。」
シズカが説明していた男が、食堂入り口で俺達に向かって吠えかける。
俺は・・・あの男・・・・防具屋で俺を殺した奴と再会することになる。
俺はニヤっとした顔をし、椅子から立ち上がる。
「おっさん!・・・・俺を覚えてるか?」
「あれ?知り合い?」
俺がそういったため、あれ?と驚いていたシズカだったが、
俺の心を読み取り、ウンウンなるほどなるほどと顔を縦に振っていた。