あるバイト
「いらっしゃいませ!レギュラーですかハイオクですか。」
「……軽油で、給油カードね。」
ご主人様ダンプにガソリンはさすがにないかと( ̄。 ̄;)
良い感じでリンクしてるね、更衣室位なら離れてても大丈夫なんだな。
「軽油満タンはいります!」
和やかになるかなと。
真面目に働きましょうよ、またクビになりますよ(。>ω<。)
うむ、さっきのドライバーが店長になんか言ってるな、まあお試し期間だ辞めるのもいいさ。
ニート気質なんですかね人の下で働くのに向いてないのかもしれませんね(´・ω・`)
「榊君、ちょっと話が。」
◆◆◆
「あの位の冗談で、クビを勧告するとは器の小さい店長だな。」
いえ、この三日程我慢を重ねたと思いますが(;¬_¬)
「あの会社のダンプ毎日給油に来るんだよな。」
韜晦しないでください、重量物を積むトラックは燃費が悪いですからね(・∀・)
「毎日二十万円位あの会社で軽油をつめていくんだよな、ええと重量が空車状態なら最少トルクの回転数でギヤチェンジして……半分は空荷で空車状態……」
「空車で走り続けると一日約五万円お得か。」
金関連の計算は速いんですね、ですが有り得ないシチュエーションかと思いますが(?_?;
「重力操作で車重を半分にしたら、十トントラックはだいたい総重量二十トンだから空車状態で十トンの半分の五トン、さっきの計算で最少トルクのまま走り続けるから更に燃費は良くなるよな。」
まあ、重量を半分にしても燃費は半分にはなりませんが運転しだいでは三十パーセント位は燃費が向上しますね(ΦωΦ)
「いい商売になると思わない?」
はい?(?_?;
「トラックを重力操作して軽くするお仕事。」
◆◆◆
結論から先に言うと、可能です(ΦωΦ)
「よし!でどうすればいいんだ?」
取りあえずトラックが移動してもわかるようにマーカーをつけるのが一番手っ取り早いかと。
「マーカー?発信機か……本体に届くとなると出力はどの位要るんだろ。」
電波ではタイムラグがあり過ぎますね、時空震動波を利用した時空間交差で位置を特定しましょう。(ΦωΦ)
「あー空間の歪みを利用したGPSみたいなものね。」
子機が二基完成してますから、えーと20兆台位ならなんとかコントロール出来ますがそれ以上は流石に今の私の能力では(。>ω<。)
「いや、地球上にそんなにトラック走ってないから。」
そうでしたか、いえいえ私の能力なら楽勝ですよ♪(´ε` ) 大船に乗ったつもりでお任せ下さい(^∇^)
「……そんじゃまあマーカーはどうしようか、ポチに生産して貰うとして動力源はどこから取るんだ?内蔵型か?」
24Vのシガーソケットからにしましょうか水晶振動に似た様な物ですから少量の電力で充分ですよ(ΦωΦ)
「シガーソケットって、カーアクセサリーみたいだな。」
コレだけでは寂しいのでバッテリーチェック機能もつけますか、あとはオゾンを発生させてと(ΦωΦ)
「レンタルにするか、一日五千円位かな効果をかんがえれば」
月十五万は高すぎませんか、キリのいいところで十万でどうでしょう(・∀・)
「よし、試作品ができたら運送会社に持って行ってみるか。」
もう完成しました、転送可能なトイレにでも行って下さい(・∀・)
「よし!運が向いてきたぜ!」
◆◆◆
「売れないな……」
売れませんね、一週間無料サービスだって言ってるのに(´`:)
「やっぱ胡散臭い商品だからかな?効果は抜群なんだが。」
さっきの会社で三十件目です、トラック会社の多い流通団地の中とはいえそろそろ打ち止めですよ(´・ω・`)
「あと一件回ったらいったん帰ろうか、せっかく契約書とか判子とか造ったんたから契約してみたいじゃないか。」
そうですね、角を曲がったところに小さな運送会社が有ります(・∀・)
「よし!飛び込み営業再開だな。」
◆◆◆
「言いたい事はわかるけど、高すぎるようちは長距離を深夜に走って燃費を上げてギリギリなんだから、本当だとしても一台十万円なんて何かの冗談にしか聞こえないよ。」
ご主人様、この人まともに話を聞いてくれてます、たたみかけましょう。(・∀・)
「わかりました、使って貰わないと効果見せる事ができません、一ヶ月無料サービスと一台につき三カ月で一万円、年四万円でいかがでしょう。」
「ウーン、本当に燃費が良くなるなら……本当に車体に影響は無いんだね。」
「ハイ、かえってブレーキ性能は向上しますから。」
「慣性とかも効果あるの?」
「カーブなど運転全般に効果あります。まあお試し下さい。」
「わかった一週間使ってみよう効果があったら契約する、それでどう。」
「ありがとうございます!それで何台分お使いになりますか?」
「うちは三台しかトラックが無いんだ三つでいいよ。」
「ありがとうございます。」
◆◆◆