さんじょう
不定期です。
東京 某工業大学キャンパス内
芝生の辺りが急に輝き出す!
キラーン!!
「トウ!!」
謎のポーズを決めた榊始がそこに居た。
…何ですか?それ。(?_?;
「おう、頭に直接……」
…直接話かけてくるなって、テレパシーか?
…モモンガでしゃべっていいならしゃべりますが?♪(´ε` )
…いや、しゃべらんでいいが、この直接話しているのはなんだ?
…脳波を同調させたダイレクトリンクです、会話限定ですので脳の負担は受け取り時だけの最低限に設定しています。(ΦωΦ)
…さらっと恐ろしい内容を含んでいた気がするがまあ良い、なんか光っていたのでな、ラ○ダーの変身ポーズをな!
…光っていたのは転送時の負の次元粒子の対消滅光で人体には影響はありません。♪(´ε` )平成ラ○ダーとはポーズが違うようですが(?_?;
…ん?スキャンしたとき記憶もコピーしたんじゃ無いの?これは初代ラ○ダーのポーズだ!!
…長期記憶は個人で暗号化されて保存されてますから、表層部のダイレクトにコピー出来た部分だけです、ちょっと脳に針を刺しても(・∀・)イイですかね。
…痛くしないでねって、いい訳あるか!怖いわ!!
…じゃあ転送するとき混ぜて起きますね(ΦωΦ)
…何を混ぜる気だ?
…んーGPSとか後はザ○リクできるようにパーソナルデータ収集用のナノマシンとか、許可していただければ生身?で身体ブーストできるように人体改造もできますが?(≧∇≦)b
…ザオ○クってなんでもありか。
…記憶が不充分な復活はイヤでしょう(・∀・)
…そうだな、記憶が不充分な復活はイヤだな、何があるか分からん世の中だしな、よし!許可する。
…じゃあ一時間ごとにセーブしておきますね。(・∀・)
…なんか言い方がイヤなんだが。
脳内の会話に夢中になっている榊が変身ポーズを解いたのは五分後であった。
◆◆◆
「先輩なにやってるんです?マグフラッシュを焚いてライダーごっこしてるアホがいると聞いて探しにきました、教授が就職しないならラボに顔をだせっていってましたよ。」
「安田君か、いろいろ言いたい事が有るんだが、腹が減ったので学食おごってくれ、一番安い奴でいい。」
「三百円も無いんですか、家までどうやって帰る気なんです?」
「失礼な五百円はあるぞ!ただこれを使うと帰りは歩きになるだけだ。」
「バイトしましょうよ、後輩におごってくれってプライドは無いんでしたね、わかりました一番安い奴ですよ、後教授のところに顔を出していって下さいね。」
…働きたくないでござる、と言ったらおごってくれないよな。よし、空気読んだ。
…情けない、お金ぐらいいくらで……
…却下ね、ニセ金、重罪。
…ええ(゜o゜;)働きたくないとか言っているひとが?(゜◇゜)ガーン
…働きたくないでゴザルが犯罪行為はNGでゴザル。
…そのこころは?(?_?;
…ご飯が美味しくなくなるでゴザル。
…後輩におごって貰うのはありなんですね(゜◇゜)
…いらないプライドは持たない主義でゴザル。
「では安田君のおごりで定食~五十円足して大盛り~。」
「どうして、この人が就職できなかったかアリアリと分かる、落として正解です採用担当者の方。」
「ところで、教授なんの用かな、ラボにお茶菓子あった?」
「何で今日の先輩がっついてるんですか?いつもはもっとグウタラしてるのに。」
「三日ほど飯を食いそびれてな、腹ペコなのよ。」
「何やってるんですか、ニートになって実家を追い出されたんですか?」
「失礼な追い出されてはいない、バイトをしろとは言われたが。」
「するんですか!先輩が?」
「失礼な奴だな、バイト経験は豊富だよ長続きしないだけで。」
「根気ないですからね。じゃあ券売機で定食買ってきますから食べたら教授のところに顔出して下さいよ、俺が怒られますから。」
「ほーい!」
…なんで、券売機までついてきたんでしょう三百円渡せば済むのに(?_?;
…ああ、ウチの学食の券売機、カードが使えるからポイント貯まるし。
…なるほど、グウタラ先輩は反面教師なんですね。(・∀・)
…よせよ、照れるだろう。
…褒めてないってヾ(・ω・`)
◆◆◆
「教授!呼ばれたのできた!何かおごって下さい!」
「相変わらず最低な挨拶じゃな、ワシのラボから就職できなかったのは御主だけじゃぞ。」
「いやあ、そんなに褒められると照れますな。」
「褒めとらん褒めとらん、どうせヒマしとるんじゃろ研究員の空きが出来たら推薦してやるからワシの手伝いでもせんか?」
「うーん、教授の手伝いってアレですよね。」
「うむ、コロンビアで天体観測じゃ、交代要員その一よ!」
「バイト料は?旅費は大学持ちとしてもバイト料は払ってくれるんでしょ。」
「一日三千ペソでどうだ?」
「フィリピンORメキシコ?」
「フ、フィリピン。」
「却下で、コロンビアなんだからメキシコペソでいいじゃん」
「一日二万を払うバイトがあるか!七千円で我慢せい大学持ちなんだからそんなもんじゃ。」
「じゃあそれでいいんで、食い放題に連れて行って下さい。」
「フム、四千五百メートルから上は雪の世界だから冬用の装備を忘れんようにな、熱帯地方でも凍死するぞ。」
◆◆◆
「しかし、良く喰うのう安い食い放題でよかったわい。」
「ふぁふなふぁふふあいで。」
「あーしゃべらんでいい喰っとれ。」
「しかし、今日のオーロラは凄かった、カナダのケベック大停電以来かのう、太陽観測関係からフレアバースト注意報が出てなかったから油断してたわい、奇跡的に死者はでなかったものの、計器の故障やら航空機の遅れやらでいくらの損害がでたのやら。」
「プーゲホッゲホッ。」
「どうした、肉は逃げんから落ち着いて喰え。」
…ポチ!今の話しは本当か?
…うーん、重力震の影響でしょうか?そんな原始的な計器を使ってるとはヾ(・ω・`;)ノぁゎゎ
…よし!聞かなかった事にしよ。
「なんか、月の裏から大量の磁気嵐が吹いたとか言っている研究員が多くてのう。あの方向で影響のある距離にスーパーノヴァやブラックホールは無いはずじゃがのう。」
「ブー、ゲホッゲホッ。」
「じゃから、落ち着いて喰えって、一部の研究機関の連中が月が二重に見えたって報告を上げとるらしい、月と地球の間にレンズのような?二重にみえる重力かなにかがあったのかのう。」
「グッホッ、ゲホッゲホッ。」
…月の裏ってそこまで見られてたのか、桑原桑原。
「できれば宇宙望遠鏡や観測衛星のデータをみたかったんじゃが、どれもその時間帯は磁気嵐で観測や通信ができなかったらしいからのう、電波望遠鏡の少ない弱点じゃからのう光学観測で月を向いていた望遠鏡はそんなに無かったからどれだけデータがあるのか全く勿体ない。」
「焼き切れた電波望遠鏡とかは無かったんでふか。」
「じゃから、大人しく喰っとれ、昔は焼き切れた衛星もあったが、今の衛星はフレアバーストの中でも影響を受けないようにコーティングされとるわい、数分間はシャットダウンしていたようだがのう。」
「ふぉへは、よはふぁっでふ。」
「衛星一個、うん千万からうん億、日本の衛星ならうん百億だからのう故障しとったら国を揺るがす大問題じゃったのう。」
「ふひー。」
◆◆◆