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次元航行艦ポチ その三

不定期更新です。

◆◆◆


何というか、アンバランスな部屋がそこにあった。


見た目には豪華なのだが、手触りは粗悪品……いや俺の持っている物からすれば高級品なんだがね。


だがこの運転席の座席シート、これは高級品のような気がする。


「なあ?このシートだけ本物のような気がするんだが?」


「ええっと、データではベ○ツの最高級車のシートを元にしてますね(ΦωΦ)」


「あ!試乗会で乗った奴か、そうか四千万のシートは伊達じゃないんだな。」


「四千万は車の値段ですけどね(・∀・)」


「と言う事は買わなくても展示会にいって体験してくれば良いのか。」


「別に展示会に行かなくても、実物をスキャンできればコピーできますよ。(ΦωΦ)」


「なる程便利だね。」


「ではそろそろ席に付いて下さい、潜航するだけのエネルギーがそろそろ貯まります。(´・ω・`)」


「おう、コレで良いか。」


「エネルギー充填率十五パーセントを超えました(ΦωΦ)」


「メインエンジンフルドライブ!粒子放出量最大!!(ΦωΦ)」


次元ゴミ捨て場が光で満たされていく。


「次元潜航を開始します。(ΦωΦ)」


光の海の中にユックリと大地が沈んでいく。


トプン………


次元のゴミ捨て場はまた閉ざされ何も無い世界がそこにあった。


◆◆◆


その瞬間、地球上のあらゆる場所で異常が検知された。


重力場の異常から、電磁波が月の裏側から太陽フレアなみの波動を起こして地球に叩きつけられ、昼間でも見える濃いオーロラを発生させていた。


強力な磁気嵐により全ての人工衛星が一時的に機能不全を起こし数十秒から数日の間使えなくなってしまった。(奇跡的に完全故障はゼロ)


世界中の人々の目が突然起きたオーロラに集中していたため、月の裏側の宇宙空間にユックリと月とほぼ同じ質量の物体が海から浮上してくるがごとく現れたのを観測できた研究機関は極々僅かであった。


「次元潜航に成功しました、通称月の裏の宇宙空間を現在航行中です。(≧∇≦)b」


「おおお!!!戻ってきたって月の裏?どうやって帰るの?」


「今の潜航でエネルギーが三十パーセントほど充填されてますので、地球上の何処にでもテレポートできますよ(ΦωΦ)」


「うん?潜航するとエネルギーが充填されるの?」


「ハイ!同位の世界(次元)を潜航することはできませんが、少しでもズレた世界に潜航するとエネルギーが充填されます。(ΦωΦ)」


「そうか、帰れるなら何でもいいや。じゃあ東京の大学キャンパス辺りに着陸するか?」


「うーん、それだと地上のほほ全ての生命が壊滅しますが?(^∇^)」


「ちょっと待て!お前の大きさはどの位だ!」


「直径は3500キロの球体です、これは粒子精製加速器が最低でも直径3000キロは必要なためで内部はマイクロブラックホールを閉じこめた縮退炉が二基あるだけでほぼ自動メンテナンスマシンの生産工場と物資になっております。、最大質量は太陽のおよそ三億倍程度になるかと(^∇^)」


「あれ、いや落ち着けるか、月の大きさが………」


「3474キロです、少し離れてますのでちょっと見えてますね(^∇^)」


「いかん隠れろって、隠れられる場所が無い!!」


「大学キャンパスに着陸とか言ってた人のセリフとは思えませんな。( ̄。 ̄;)」


「ここまでデカいと何所に駐車場を借りればいいんだ。」


「車じゃ無いんですから大丈夫ですよ、同位ではなく一枚位薄皮程度に潜航して隠れてますから。(ΦωΦ)」


「そ、そうか任せる。」


「では、潜航しまーす。(゜∀゜ゞ)」


再び光で月の裏側が溢れて、奇妙な天体現象が観測される。


「ここは、定番のビッグバンが起こらなかった世界ですから、見つかる心配は有りません。場所も月の裏で固定してますから………後少し待って貰えば大学キャンパスまでテレポートできますよ。(^∇^)」


「次元というか世界の壁を超えてテレポート出来るんだ。」


「時間軸にもアクセスできますから、三分位なら戻れますがそこから世界の分岐が起こりますので結局のところ自分の知っている歴史の改ざんは不可能ですけどね。(ΦωΦ)」


「変わった世界に居続ける事はできるのか?」


「その為のシステムです。同期して居続ける事が可能です。」


「なる程矛盾だらけで訳がわからんが改ざんして本流から離れたらその世界に弾かれる、んで同期してその世界の住人になるって事か、誰かの時空世界構造論にそんなのがあったな。」


「ええ、その場合は本人が二人になりますから、融合機で合体すれば万事OKですかね。(^∇^)」


「また融合機とか怪しげな単語が、よしスルーで。」


「次元航行には付き物ですけどね。(^∇^)そうこうしているうちにエネルギー充填率が五十パーセントを超えました、テレポート可能です。(ΦωΦ)」


「腹へったし、吉○家で牛丼食べて帰ろう。」


「テレポート先は大学キャンパス内で宜しいですか?(?_?;」


「うんそこで頼む、出てすぐに吉○家があるからな。」


「では本体よ暫しの分かれなのです(。>ω<。)ヾ(・ω・`)」


◆◆◆















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