あるバイト いつの
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「ここと、ここにハンコを押して貰って……はいこれで本契約完了です。」
「いやね、三台合わせて三日で約三万円浮いてね、この調子なら借金も三年以内に余裕で返せるし、来年にはローンで新車が購入できるよ、良い物作ってくれて本当にありがとう最新の技術って凄いんだね。」
あれ？と言う事は一台一日三千円弱か、長距離でエコ運転してたトラックだと効果が薄いのかな？
月十万円では契約出来ない訳ですね。(´・ω・`)
となるとやはり月一万円が限度かな、宅急便だから盆暮れ以外基本毎日仕事あり、ドライバーはローテーションで走っているだろうからえーと……一台一ヶ月十万弱しか浮かないのかこれでは浮いた分全部よこせといってるようなものか、流石にこれじゃあ無理も言えないよなー。
「ええ、まあ、ちょっと効果が薄いのでガッカリしてます、ちょっと計算が甘かったようで申し訳ない。」
「まあうちは元々ギリギリまで燃費をケチってたからね、宅急便だから積載重量もそこそこだし効果が薄いのは仕方ないさ。
でもウチも含めて自転車操業でヒーヒー言ってる弱小会社にしてみたら夢の機械だよこれは、そうだ良かったら同級生が経営してるダンプ会社を紹介してあげるよ、あいつの所も経営は火の車だろうからね。」
「それはありがたいです、ぜひ紹介してください。」
「その代わり来年新車を購入したらもう一台分契約ヨロシクね、いや頑張れば二台いけるかなハハハ。」
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「電話で話は聞いてるよ、本当に燃費が良くなるなら、願ったり叶ったりなんだが問題はシガーソケットの方はウチは無線で埋まってるンだよね。」
「ああなるほどではヒューズボックスから電源が採れるよう先端がヒューズ型のを持ってきますね。」
「備え付けの電源プラグ型24Vソケットは皆イロイロ個人で使ってるからね、ウチは個人にトラックを預けて改造オッケーでやってるから直接ヒューズボックスから電源を取る形が良いと思うんだよ。」
ポチ、改造は可能か？
お任せです、もう終わってますよ(＾∇＾)
スマホを取り出し後ろを向きかけるフリをする。
「うん、そう在庫状況は？あああるのね、わかりました。」
「ヒューズ型のも在庫有るそうです、一ヶ月程無料のお試し期間がありますから使ってみてもらえますか。」
「あいつの話だと効果あるみたいだしすぐに持ってきてもらえるかな、俺も効果があったらすぐ契約するから。」
「ありがとうございますすぐにお持ちしますね。ではちょっと失礼します。」
ポチ、会社の裏に転送可か？
周りに人の反応無し……いけます！転送開始！(ΦωΦ)
早いな、気合が入ってるのか……いや欲望に忠実なのか。
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噂が噂を呼び、収拾不能になるまでさほどかからなかったとか。
合掌。
