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時間が飛び、夢とかそんなんじゃなくなってきた。

3話くらいは貯めてたので一日一話で投稿します。ネタに走りたい!だが走れない。早く本編まで持っていきたい。誤字などありましたら報告していただきたいです。

それから7年。よく覚えていない時期が3年。それ以降の幻覚あたりは覚えている。流石に俺も馬鹿ではないので、記憶がはっきりしてきた辺りで、あれ?

俺もう次の人生を歩んでいるんじゃ……と思った。ごくごく普通の一般家庭に生まれてきたが、幸いこの世界は風呂と言うものが庶民的であり、我が家にも狭い

がゆっくりできる風呂がある。


「ライ〜ご飯よ〜!」


「は〜い!まってて!」


ライ・マイス。それは俺の二つ目の本名であり、少し名乗りづらい名前でもある。理由は……まぁいい。

階段を降り、食卓に着くと、パンや野菜がたっぷりと乗せられていた。これもいつもの風景である。


「おはよう、ライ。寝坊はだめだからね?学校に入れるわよ?」


「学校はいいよ。だってあそこ嫌な人多いし」


学校なんて金持ちのイヤミ坊ちゃんが通っているようなところで、庶民てか平民な俺が突撃したところでいじめが起きる。絶対。親に心配だけはさせたくないものだ。


「そうかしらねぇ……いいと思うだけどな……」


「それより、今日はギルドで何か面白いことを探してくるよ」


「危ないことはしないでね?お父さんみたいになりたいって言うのはわかるけど、まだ7歳なんだから、危険な事はしないでよ?」


ギルド。まぁ、冒険者ギルドだ。ぶっちゃけこの町のギルドは汗臭くて、むさ苦しいけど、そこにいる人たちは優しくて、人情にあふれた人たちだった。

実は内緒で森にうさぎを狩りに行く依頼をしたことがある。まだバレてない。


「今日はレティアさんに魔法を教えてもらうんだ。火と風はダメだったけど、水ならできるかも!」


RPGなら定番だな。魔法。火、水、風、土、雷、白、黒がある。白、黒はなんと言うか。分からない。伝承だけで、どんなことが出来るとかが無い。伝承でも

ぼかされてよくわからん。風と水があれば雷になるんじゃ……と思ったが、今までそんなことしたやつがいねぇって話だし、雷使ってる段階でこいつ変な奴と

思われる。理由は知らない。感電はしないらしい。マジ分からん。


「がんばってね〜もし魔法が使えて、強かったら、家がもっと豊かになるかもしれないから!」


もぐもぐと食いながらの話なので、二人共ほっぺたを食べ物を多少含んでいる。正直汚い。平民はそれ気にしない。


「んぐっ…はぁ。んじゃそろそろ行ってきます〜」


「行ってらっしゃい」


今日も手ぶらでギルドに行こう。前より確実に楽しいのだから。








ギルドに入り、いつもの汗臭さを味わっていると、


「今日は早いわね。そんなにやりたいの?」


レティアさんはなぜここにいると言いたいくらいの美人さんである。歳は秘匿させてもらう。無言で火の玉打たれるのには飽きた。

ちなみに白黒以外の魔法は出来るエリート。どうしてここに居るかはしらん。


「じゃ、時間がもったいないし、始めましょうか」


「はい!よろしくお願いします!」


「今日は水だったかしら?まず、イメージをするの。水を生み出す感覚を覚えましょう」


「はい!…………」


具体的に水を生み出す……火や風なんかよりは簡単かもしれない。湧き出る感覚……ブワッと…(´;ω;`)違った。

温泉…間欠泉…ブッシャァァァって。


「すごいすごい、あとちょっと……イメージをより確かにして!」


褒めてくれる……なんていい人なんだ。ここ、ギルドの一角なんだけどな…勝手に水浸しにしていいんかな…いいや、めんどくせ。

溢れるように、溢れろ!土から水がじわ〜っと出るかんじ…


「できた!よくできた!今日は昼飯をお姉さんが奢ってやるわよ!」


「おお!使えるようになった!でも、じわ〜って感じ?」


「それは仕方ないの。初めはそんな物よ。この時間でできるのはいいことね。火や風の時よりイメージができたようね。」


「水はこう……湧き出る感じがイメージできたので」


初めて使った魔法は小さなものだったけど、それでも嬉しいものだ。昼飯……腹はまだ減ってないな…


「よしよし!あ、その目はまだ練習したいと言いたげね。でもダメよ。魔法はゆっくり自分の体に馴染ませて行かないと使えなくなるわ。」


マジか……今日はもうやめるべきなのか?


「始めなんてそんな進歩しないものよ。空いた時間、どこか行きましょうか?」


「特にいきたいところは……」


「じゃ、昼飯までお姉さんに付き合ってもらうわよ〜?可愛い弟子を放置するなんて考えられないね」


この人、俺以外弟子をとっていないらしい。何故そんな人が俺を弟子にしたかって?簡単さ。本音ぶちまけて、六歳の時の俺のショタっ子アピールを喰らえばこのくらい……嘘です。レティアさんがやってみない?って言ってくれたからだ。美人さに負けて弟子になった。後悔は微塵もない。


「了解です。どこに行くんですか?」


「アクセサリーショップとか?お揃いのアクセサリーとかもいいわね〜」


なんか光源氏的罠にハマってる気がする。……いやいや、そんなことはない。きっとそうだ。ペアルックは恥ずかしい。


「お揃いって誰とですか?」


「そこにいる愛弟子以外いないでしょ?私に男なんかいませんよ」


頼む……はよ、彼氏はよ…レティアお姉さまに彼氏はよ……俺が食われる……そう聞こえた……男に憎悪、愛弟子に凄まじい愛を感じた!


「はっはっは……早く彼氏作ってくださいね?」


「余計なお世話です!さ、行きましょ」


拝啓、この手紙、読んでいる未来のあなたは……どこで誰と暮らしていますか?レティアさんの思いが俺の思い違いであることを願います……


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