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救出と欠損

ガンオンやってました(白目)


これからこのペースなのか……たまげたなぁ……


たぶんそうだと思います。

「あれ、奴はどこに行った?」


「……ああ、雇い主なら先ほど捕縛した盗人を見に行ってるよ」


「帰ってもらうように言われたのだが、いいか?」


「そうさせてもらうぜ。こいつがよって仕方ない。あ、あの娘、かなり乱暴にやっちまったからこの回復薬使って治しといてくれ。扱いやすくしておいたとも言っててくれ」


「そうか。任された」


「よろしく言ってくれよ」


バタンとドアが閉まるのを聞いた後、被っていたフードを脱ぐ。


「焦ったな。ばれてもいいように構えていたけど、アイツら用心棒について把握してないみたいだな」


おかげで助かった。さて、さっき出てきた隠し扉を開けて、奥に進もう。


暗くジメジメとした地下へと続く階段を下ると、何とも言い難い、腐臭のような臭いが漂ってきた。


いくつもの牢があり、長居だけは絶対にしたくない。近くにかかっていた鍵を取って牢屋を一つ一つ……


「ッ!――ッ!」


ガタッと物音がした方向に向かう。その途中にも排泄物の臭いと腐乱臭が混ざり合ったような強烈な臭気に吐き気を覚えながら進む。


「―――ッ!」


一番奥の牢屋にたどり着くと、小さな悲鳴のようなが聞こえた。視線が自然にその方向に向かう。


「……助けに、きた」


そこには、片目を抉り出され、腹部に何かで切られた傷があり、手足に青痣ができている少女がいた。ひたすらに縛られた腕で目を塞ぎ、あふれ出る血を止めようとしているのだろう。縛っていた縄は血で赤く染まっていた。


「―――」


……鍵はさっき手に入れている。開錠しよう。


…………手が震えてなかなかうまく入らないな。はは、落ち着け。これから何回もすることだろうに。


ようやく開錠を終える。ギィと音を立てて開く牢の扉。少し無理やりだが、少女を引きずりだす。


「言語は通じるか?歩けるか?」


少女はコクコクと首を縦に振るだけで話そうとしない。


「話せないか?」


「はな、せる。はなし、たら、もっと痛い、ことするって、いってた、から」


「きみ、も、痛いこと、する?」


「しない」


「目、が、痛い、怖い、怖い、怖い怖い怖い怖い怖い怖い!」


「目の血は止まるから大丈夫だ。俺と来い、手当しよう」


少し強引だが、俺の上着を着せ、宿屋に向かった。夜遅くになってしまったから料金が多めになってしまった。これが人のためになるなら安いもんだけど。


この時点でこの少女のことがばれるとまずいし、受付を済ませ、素早く部屋に入った。


レティアさんに報告しなければ。いや、時間的にでなさそうだし、手当てを優先しなければ。


あの男からもらった薬を患部に塗りつけて包帯を巻きつけ、青痣や腹部の切り傷はいいだろう。


「ぐッ……」


目の傷がさっき言ってた『扱いやすく』か。回復薬に欠損を治すほどの効果はない。こればかりは治せないな……


「すまないが、失明は避けられなさそうだ」


「自分でも、解ってたから、大丈夫。覚悟は、してたから」


声が震え、今にも精神が崩れそうなこの少女を果たして俺は救えたのだろうか。身体、精神そのどちらも傷ついたこの子

は、この先に未来を見ることができるのだろうか。


「もう寝よう。精神がダメになってからじゃあ、体の治りが悪い。しばらくしたら同胞がくる。君はハーフだったね。

レティア、という人物を知っているかな?」


「うん、お母さんから聞いた。エルフを守るために活動してる人だって」


「なら、安心だな。その人がくる。一週間後だ。それまでここで体を休めるといい」


俺は床に着ていた服を敷き、そこに寝転がり、ゆっくりと目を閉じた。


「そのためには、なんでもするって……」


最後の言葉は、聞き取れなかった。








午前7時。暖かい日差しを顔面に受け、妙に冴えた脳みそに苛立ちを覚えながら起床する。


そういえば風呂に入ってないな。汗臭いだろうし、洗おうか。


部屋にある小さな風呂場に水を張り、まずは昨日着ていた服から洗う。


下着として着ていたタンクトップ、ぶかぶかのパンツ、ズボンと、数年前から使ってる表現しづらい服。


数年前に入手したこの服。今の身長でも普通に着られるような素材が分からない服である。しかも魔力を流すとラインが浮かび上がってくる。あと何故か左腕は長袖で、右腕は半袖である。半袖のほうには、石と鉄が混ざったようなさわり心地の腕輪がくっ付いている。邪魔。


などと考えているとすべての服を洗い終わり、使った水を流す。


流し終わり、新しい水を入れなおし、そのまま風呂に入る。火が使えないから仕方ないが、やはり寒い。


雷で何とかできないかと考えた。マイクロ波で温められるんじゃないか?と考えたが、マイクロ波の原理を知らないし、電子レンジで猫を殺した事件なんかも聞いていて怖かったのでやめた。


「ふぅ……」


朝早くからの水風呂もまたアリかもしれない。いや、アリだ。


あの子はぐっすりだし、そろそろ市場に顔を出して何があるのかとか、みたいなぁ。


「ウォーターボール」


右手に水のボールを作り出し、ふわふわと浮かせながら玩ぶ。指でつついたり、形を楕円形にしたり。


いつもやっている練習だったりする。あんまり魔法が得意ではない俺はひたすら練習を重ねることによって自分の下手を

カバーすることにした。実際あまりうまくなったわけじゃあないけど、初期に比べてはうまくなったはずだ。


「リラックスエレク」


体中が少し軽くなった。長いことレティアさんに隠れて練習した結果、自分だけでも死なない程度なら雷魔法を使うことができるようになった。

この魔法は筋肉痛に有効でもある。すっきりした気分になるし、昨日のことでもやもやしていた気持ちも少しはすっきりするだろう。


そろそろ風邪をひいてしまう。上がってしまおう。






うまく話にできないです。なんとかしたいなぁ。


あと、謎の設定盛り回でもあり。もっと表現がうまくなりたい!

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