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エビフライは飛ぶ  作者: 藤原永遠


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1/3

揚げてくエビフライ

小さな時の夢をよくみる。

母親がエビフライをあげてくれてそれを食べる夢だ。

パチパチと線香花火のようにエビフライが揚がる、その音が小さい頃は心地よかった。

母親が

「はい、できたよ」

と言い、わくわくしてフォークをエビフライに刺し食べた。

僕は夢中で食べ、それを母親がにこにこと見守る平凡な日常だ、ただ一点を除けば。

普通、揚げ物には工程が多いから手順がかかる。そのため、晩御飯に最適だ。だがしかし、小さな頃は昼にエビフライがでていた。エビフライだけじゃない、ちゃんとほかほかの白米、暖かなたまごスープ。

小さい頃はこれが毎日あった。

ただ繰り返す、普遍の日常、なにもない普通の日常。



光が布を貫通する、光線のようにただ突き刺す。

その光線を受け、目が覚める。

体を起こし、右足をスリッパに変え歩き出す。エビフライ型の歯ブラシを手に持ち、ソースのように歯磨き粉をつけて、きれいにする。

ある程度終わったら流して、また部屋に戻る。


部屋につき深くおもいはじめた、夢をみる時きまって母親の他にもう1人いる。誰かわからない、名前も顔も髪もなにもかもわからない。

ただ、いる。

これだけがわかる。そして、母親。

母親の服が毎回違う、和洋中それぞれ多種多様な服装になっている。

ただ、普通の夢だと思った。

最初は・・・

もうかれこれ、3年間ずっとこの夢をみている。

疑問に思い、寺にも行ったが原因だけわからなかった。

心霊の類であると言われ、呪いなどの説もあると言われた。

僕は、

(エビフライの夢が呪いってイカれてるだろ、エビフライ好きにはただの祝福だろ)

と思った。

寺に行ったあたりだっただろうか、次の日朝起きるとエビフライが置いてある。

怖かった、まじで怖かった。だって、もう母親はいないんだよ。ボケてんの、死んだこと気づいてないの!

ただ、普通に母親がなくなったのは30代なのでまったくそんなことはないのだが・・・

まぁ、そのまま放置すると消費だけして社会貢献だけをしてしまうので、食べて自分貢献をすることにした。

口にエビフライを運び、一口かじる。

衣が口の中できれ、エビと分裂してエビとフライになった、味は塩っぽい。作ったやつ成仏してね。


エビフライ調理置き逃げ事件のことを思い返し、今日のエビフライを食べ始める。

一口かじる。

今日は、ソースが入っていた。

おかしくね、中になんで入ってんだよ、どうやってやったんだよ。

と心の中でツッコミをし食べていく。

食べ終わり、流しに食器を置き。

今日もまた出かける。

エビフライは気分を揚げてくれる。


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