プロローグ〈不思議な夢〉
これは僕と君の不思議な物語
「ここは、、、」
目を開くときっと現実ではない空間が広がっていた。
そしてふと気づくと、僕の足元が水に浸かっていた。薄い水が全体にはられている。空は青と水色のグラデーション。雲がゆっくりと流れている。
「パシャ」水の音。何かが足にあたった。
「線路、、、?」
古びた線路が水中に続いている。見渡しても薄くはられた水の中にある線路しか無い。
「一体ここは何処なんだろう、、、、。」
とにかく行ってみよう。僕は線路の通りに進んで行った。すると、少し遠くに一人の少女を見つけた。
白いワンピースを着ている。ゆっくりと歩いて近づくと、僕は声をかけた。
「どうしたの、、、?こんな所で。」
すると、少女は振り返った。顔は何故か見えない。ん、、、、首に何かついている。何だろう宝石、、、?輪っかじょうのそれは黒ずんでいる。
「何で、、、ここに、、、。」
彼女は透き通るように透明で綺麗な声でそういった。すると急に雲の流れが早くなり、空は黒ずんできた。
「君は誰、、、!?」
「ワタシは、、、シーナ、、、」
彼女がそう言い終わったその時、突然ものすごい突風が吹いて僕は目を覚ました。
つづく