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つまらない物語  作者: カラマツ冬美
3/7

記憶

この世に生を受けてから3年。家は下級貴族で少しならわがままも聞いてもらえるとわかった。

だが、世界に違和感が生じてきた。この世界に見覚えがあるのだ。正確には見覚えと言うか、断片的な記憶がある感じだ。だがそれも1年目の話だった。この頃はそれも収まり問題は無くなってきた。

(この感覚は何なのだろう。)

母さん達にこんな事を言ったって無駄なことはわかっている。だがどうしても引っかかるのだ。

記憶というのは不思議なもので1度気になりだしたら止まらない。

(もしかしたら向こうの記憶かなぁ。)


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



「アロリエ、夕食よ。」

母さんに呼ばれた。

「あい。きょーのごはは?」

....、ああ!恥ずかしすぎる!

いくら3歳児で子供っぽくしろって言ったって恥ずかしい!!

「アロリエ、今日のご飯はな!母さん特性リコン炒めだ!」

「おおー。おいちいやちゅだ!」

「いけません、アロリエ、喋れていませんよ。5歳までにはきちんと喋れるようにならなくては。」

「はい。失礼いたしました。以後、きをつけます。」

ってことはもしかして....赤ちゃん言葉で喋らなくていいだと!?天国か!

そんなこんなで食事は進み、就寝の時間となった。

「アロリエ、おやすみなさい。」

「おやすみなさい、お母様。」

その日、夢を見た。何故か沢山の人が私に向かって怒っているのだ。中には泣いている人もいる。言葉は聞き取れなかった。

「ア..エ、..なさい、アロリエ。」

この声は母さんか。

「ん、おはよう、母さん。」

「母さんじゃなくてお母様です。アロリエ、なぜ泣いていたのですか?悲しいことが、夢見が悪かったのですか?」

え?泣いてる?手で目の近くを拭うと確かに濡れていた。あの夢のせいか。でも...母さんに迷惑は掛けられない。

「いえ、大丈夫です。お母様の言った通り少し夢見が悪かったようです。」

「そう、ならよかったです。」

あ、そういえば。

「おはようございます、お母様。今日の予定はなんでしたっけ。」

「はぁ。覚えておくのが基本です。今日の予定は12の鐘まで学習、1の鐘から6の鐘まで訓練です。」

母さんは呆れたように言ったがちゃんと答えてくれたからお礼は言わねば。

「ありがとうございます。お母様。」

ほぼ毎日繰り返す会話だ。

そろそろここにも馴染めてきた。これからが楽しみすぎる。

アロリエは気づかない。自身が沢山のフラグを立てていることを。





リコン=ご飯 リコン炒めとはチャーハンの事。

時間は1の鐘から12の鐘が午前中、12の鐘から24の鐘までが午後になってます。

展開が早いのにあまり中身なくてすみません。

誤字脱字報告お願いします。

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