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つまらない物語  作者: カラマツ冬美
1/7

つまらないなんて言わせません!

プロローグ

「これもダメ....これもダメ....。ああ、つまんないのばっか。」

その女性の呆れたような声が編集社内に木霊する。

現在の時刻は11時丁度である。

「はぁ。ちょっと寝るかぁ。ふあぁぁ。」



ガラガラガラ....

がたんっ!ゴンッ!




それから女性はこの世で二度と目覚めることはなかった。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

「お、うま....!げんき....お....だ!」

(ん、んん?何が産まれたん?)

「うう、ううぁ?うあああー」

「あなた、この子の名前もうきまったのですよね?何にしたのですか?」

(この子?あぁ、子供が産まれたのか。)

「うううん?ああ、うああう。」

.............。

(んん!?あれ、私寝てなかったっけ?編集社で!あ、あれ?)

「ああ?ううあい?あうああ!あううあ?」

「あぁ、勿論だ。この子の名は、....『アロリエ=ピロマン』だ!」

オオオオオオォォォォォォォ!!!!

(ちょっと待って。私下川凛月。日本人のテンションじゃ、これついていけないって!)

いくら凛月が心の中で叫ぼうと出てくる声は、

「ホンギャホンギャホンギャ!!」

泣き声だけだった....。

「おお、丁度アロリエが大声で泣き出したぞ!ちょっと心配だったのだ。きっとこの名前が嬉しくて泣き出したのだな。くくっ、かわいい娘だ。」

そう言いつつ父アロバイ=ピロマンがアロリエを抱いた。だが!

アロリエからしたら、産まれたてで目も開いていない中、知らない男性に抱き上げられたのだ。

恐怖以外の何物でもないだろう。だからこそ....

「ホンギャホンギャホンギャ、ほんぎゃーー!!!」

更に泣いた。アロリエの気分としては最っ悪である。

(きゃっ!何か触られた。こっっっわ!)

「な、なんだ、アロリエ、そんなに泣くこと無いではないか。」

いい大人が不貞腐れていた。




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