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駄冒険が!

 リリンや歴代の勇者との冒険で、世界の礎を作ったメロウスは、いよいよ自身に収める刀身を作る為に、神に異世界勇者の召喚を依頼した。


 そうしてやって来たこの勇者、漫画家、柴田亜美の書く勇者をモデルとした能力を持つらしいが……

 私ことメロウスは、伝説の剣レフトハンドソードの鞘として誕生したが、レフトハンドソードは私を置いて勇者と別の世界へと旅立った。世界に取り残された私は、伝説の剣レフトハンドソードを名乗り、この世界を幾度も救ってきた。

 

「そんな私にもついにこの時がキタ――(゜∀゜)――!!」


 今度こそ!今度こそ!伝説の剣を作り上げるです!


 今度こそ!今度こそ!今度こそ!今度こそ!今度こそ!今度こそ!今度こそ!今度こそ!今度こそ!今度こそ!今度こそ!今度こそ!今度こそ!今度こそ!今度こそ!今度こそ!今度こそ!今度こそ!今度こそ!今度こそ!今度こそ!今度こそ!今度こそ!今度こそ!今度こそ!今度こそ!今度こそ!今度こそ!今度こそ!今度こそ!今度こそ!今度こそ!今度こそ!今度こそ!今度こそ!今度こそ!今度こそ!今度こそ!今度こそ!今度こそ!


「おい、聞いてるか?おーい」


「あっ!なに?」


「あそこが目的の素材とやらがあるところか?」


 丘の上から、眼前の大森林のはるか向こうにある大樹が見え。その大樹の上の方に、赤い光がわずかに見えた。


 キテルキテル、あれは確実に千年分の力を蓄えて、確実に素材として成長してるわね~、くふふ…


「あの木の赤く光ってるのが素材か?」


「そうよ、まずはこの坂を下りたところにある村で、先代の勇者に教えを……って」


 メロウスは、勇者のりくんが赤く光る丸い球を持っているを見た。


「あの木から取ったんだがなにか?」


 大森林のはるか向こうにある大樹の上の方に、わずかに見えた赤い光が無くなっている。


「どうやって取ったのよ!!」


「ああ、こうやって」


 勇者のりくんは、遠近感を無視してもう一度、戻して取って見せた。


「なっ?」


 ドヤ顔をしている。


「なっ!なッッんなのそれは!?」


 今のは何?この世界の空間系の魔法とも違う?言うなれば、単純に取っただけみたいなの?まさか法則そのものを無視してる?


「まあ、取れれば早い方が良いだろう、あとは先代とやらに会えばいいのだろう?」


「えっええまあ…」


 私としては剣ができてしまえばいいわけだし、この勇者が魔王倒せなくてもいいし…いいのかな?


 道は綺麗に整備されているとはいえ、下に降りるまで、歩いて30分は掛かる。


「よし、ついたぞ」


「えええ~~~~~~!!!」


 まだ1分も経ってないんだけど?


「移動は割愛させてもらったぞ」


「えええ~~~~~~!!!」


 だから距離感をどこに無くしてきたんだコイツ~~~~~~~!!


 割と規模のある街で、人口は3万人に及び、割と人口が密集していた。


「僕のいた街より人通りがあるな」


「そうね、そっちの世界で言うなら、人口15万人規模の町くらいの人口密度かしら?」


「じゃあ早速何をする?」


「そうね街の中心に広場あるわそこで待ってるはずよ」


「ここか?」


 街の中心の広場に到着していた。


「だから早いって!!」


 広場の中心はただっ広く、そこを囲むようにベンチが配置されている。


 その真ん中に一人の男が立っている、年齢は30歳くらいの男性がたっている、長い黒髪をラフに後ろで束ね拳法着、完全に武道家のいで立ちだった。


「ようこそレフトハンドソード様、それと勇者のりくんでしたか?」


「うむ!その通りだが?」


「私は二代前の勇者ジョナサン、知っての通りレフハンドソード様は、選ばれし者でも抜けるとは限りません、私は試練の戦いの中、素手の戦闘を極めし者、通称ブレイバーアーツの使い手です。」


勇者闘技ブレイバーアーツ


 そう、彼は二代前の勇者ジョナサンは最初から素手を貫き、歴代の勇者たちが編み出した無手の技を体系化し武術へと昇華させた天才、素手では砕けない装甲の相手でも、一切問題とせず、関節技や投げ技をまとめた陸式、打撃や遠当てをまとめた波式、中でもガンマナイフの原理を応用し、体内の一部を破壊する術式は、病気などの治療にも応用されていた。


「勇者のりくん、アナタにはまず、素手であるものを取りに行って……」


「これか?」


 先ほど取った赤く光る丸い球を見せる。


「そっそれは英蛇の赤石ッッ!!」


 説明しよう、英蛇の赤石とは、もともと数本の木だった物が絡まりながら成長し、英蛇と言われる森の神木となった。その神木の上部の別れ目辺りに、樹液と魔力がたまり、魔石となったもの、それが1000年の時の間に、巨大化し、自然と名付けられたのが、英蛇の赤石というわけだ。


「じゃっじゃあ後は私と戦って勝利してもら…ヘブシッ!!」


 ジョナサンはカモメよりも空を飛び、ズッシャーという音と共に頭から地面に着地した。


「いっいきなり何を…」


 がっくしと完全に力尽きるジョナサンを後目に、勇者のりくんは、無表情のままやり遂げた感じを出していた。


「よっし!今回の冒険は終了だな!!」


 えっ?冒険ってこんなのだっけ?いや違う!絶対に違う!!


 サヤの中で、今までの冒険が思い出される。


 初めて素材の木まで辿り着いた日のこと…


 ブレイバーマップが完成した日のこと…


 騎士団長に就任した日のこと…


 父の死を告げた日のこと…


 そして歴代の勇者との冒険…


 今、アッサリとぶっ飛んだジョナサンも、歴代の勇者で言えば、三指に入る、いや、最強の強さと言っても、問題ないはずですある。


 それが、こんなあっさり?それを冒険だと?


 沸々と沸き上がる怒りは、やがて沸点を超え。


「コノッッッ!!駄冒険が!!!」


 メロウスの声が虚空に響いた。


 冒険がどんなだったか分からなくなりそうなメロウスは、気をしっかりと持ち直し、冒険者ギルドに向う。


次回 駄仲間が!!

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