表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/5

第五話 謎の体.......

ホラー編突入!

チックタク....チックタク....チッチッチッ。時計の針のような音が聞こえる。辺りは暗く何も見えない。


歩くスペースはあるようだが、正直歩けているかと言うと歩けてないと思う。足に感覚がなからだ。


痛みのような感覚があるのならまだしも何にも感じない。首を噛まれた気がする。


ジンジン、首から何か感じる。液体が滴っているのか。歩くたびに音を立てている。


ピチャ....ピチャ....。数分後に音は消える。


眼球が動いているのか。それとも動かされているのか。腕は残っているのか。


指は全て揃っている。けれど何かがないようだ。ヒリヒリすると言うか染みているのか何か。もう一歩歩くと気を失う。


そして気がつくと足の感覚がある。時計の針の音は聞こえない。


暗くて辺りは見えないが、歩くたび何かにぶつかるそれもたくさんある。ゴツゴツとしているがグニャリと柔らかい部分もある。


ピチャピチャ音を立てながらとにかく進む。進むにつれて足にぶつかる何かは少なくなっている。


前が見えないので頭から何かにぶつかった。おそらくかべのようなものだ。取手のようなものにもぶつかったのでこれはドアかもしれない。


開けようと伸ばそうとしたが腕がないのである。そのあとまた気を失う。先ほど聞こえていた音が聞こえない。


今度は耳自体がないのだ。とりあえずまた歩いてみる。歩いて何になるのか不思議に思いながらも物を考える脳みそはあるのだと感心する。


体中が痒いので血がドバドバ出るくらいかきむしる。今度こそさっきのドアを開けようと足にぶつかるものを便りに進む。


けれど同じように歩いてみるが一向にドアにつかない。さっきとは別の場所に向かっているのではないかと思う。


暗い中で何か光るものを見つける。それに近づけば近づくほど、ピカッピカッと光が強くなり。ドロドロと顔を滴っている。


どうやら目が溶けたようだ。そしてまた気を失う。ドアと光の場所に行きたい。その先に何かがあるはずだ。


でもどうやらどこにも行けないようだ。足がないのだから。歩けない苦しみに耐えられず、自分の首を絞める。


最初は苦しいと思うはずだが、何も感じづつそのまま落ちる。次に気がつくとチックタク、チックタク音が聞こえ、歩くことができ、辺りは暗い。


また首を噛まれて体中に引っ掻かれている。もういっそのこと走ってみた。足に何かがぶつかり当然そのあと転ぶ。


転んでみるとそれは湿っていた。ピチャピチャと音を立てているのはわかっていたが、その液体はドロッとしていてなんだか気持ち悪い。


はじめてここを出たいと思った。すぐに起き上がり走り始める。走ってはまた転んで走ってはと何度も繰り返す。


そしてようやく目当てのものを見つけた。ドアに体がぶつかかった。今度は腕もしっかりあるので開けようとする。


ふと後ろを振り返る。振り返るとそこには、さっきの光があるのだ。ドアを開けるか光にまた近づくか。

二つあっては選びようがないここはとにかく死んでおく。死んで起きてみると今度は体はあるが顔は鼻以外何もない。


鼻があると言うことは臭いが分かったりするのではないか。と思うよりも先に、吐きそうになるくらい臭いが漂ってくる。


これは鉄のにおいがする。ここは工場か何かなのか。鼻が無い方がいいと思った。鼻以外何もないのでまた進んでみる。


進むとドアがあった目がないので光に惑わされない。やっとの思いでドアを開けた。目がないのでそこに何があるのか分からない。


ドアを閉めるとここからは鉄の匂いがあまりしない。手を伸ばしてみると棚のようなものと道が先にも続いているようだった。


目が欲しい。何があるのか見てみたい。また死んだら次は、どこがあって何がないのか。でも鼻だけでは把握しきれない。


棚の角に頭を思いっきり打ちつけた。そして起きる。今度は完璧だった。体中、全ての部位が揃っている。手も見えるし足もある。


この目でハッキリ、クッキリ見えるのだ。もう怖いものなしだと思ったがそれは違っていた。辺りの光景を見てショック死しそうだったが何とか耐えた。


今まで足にぶつかったりグニャグニャ、ゴツゴツしていたものは、人間の死体だったのだ。その死体の一つ一つに目をやると足がなかったり腕や手がなかったりしている。


溶けて腐っているものもあれば、形が比較出来綺麗なものもある。だがその数えきれないほどの死体には共通点があった。全て首がないのである。


頭部だけがない死体がゴロゴロと転がっていてまっすぐ行ったところには、さっき入ったドアがある。目にみる光景と漂ってくる匂いに耐えられず、ドアまで駆け出した。


中に入ってみると棚にはナイフと非常食のようなものが少しあった。お腹が空いたと思ったわけではないが、それを試しに食べてみる。


味がしない。どうやら体は完璧ではなく味覚がないのだ。食べても何も感じないのでナイフを取り先に進む。


蛍光灯にクモの巣が張っていたり床が錆びていたりと相当古い建物のようだ。そのまま進んでいると壁に文字が書いてある。


「ミギニマガルカヒダリニマガルカ」

アクセス数が日に日に伸びている気がするのでこれからも続けたいと思います。ご愛読ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ