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第四話 エルフの森終わり

第一話の冒頭部分を少し変えさせてもらいました。

みんな一体どこに。村は荒れていて村の人達の姿はなかった。エルナも村長もどこにいるんだ。家や建物一部などはオークに荒らされて壊れていたが、どうやら血痕というのはなく、襲われたようには見えなかった。


「マルク、これはどういうことですか」


「おそらく、オークに襲われる前に逃げたのか、一応辺りをみてみましょう」


彼女を一部と若いエルフを村へ残し、マルクと一緒に周りを見回ることにした。そして僕らは惨劇を見ることとなる。村の人達が転々と倒れているのである。


マルクの話では生きているものはおらず、オークの人攫いがあったと思われるが、なぜか村では戦闘が行われなかったのだ。


「マルク、僕達は村を救うことが出来なかった、本当にすまない」


「シュウ殿いいえ我々が不甲斐ないあまり村を守れず、本当に面目ない」


「あーぁ見なきゃ良かったのに」


その時頭がくらくらしてその場に倒れた。それは栞ちゃんも同様で僕達は、何にもない空間に倒れていた。


「はい、お疲れ様ー。いやぁ愚かだねーー。もう少しさぁやれることなかったの。君達救おうとする方向で動いてたよね。まぁ運命は変えられないか」


「柊君、物語のラストを思い出しました。結局村は救えなかったけど、村の人達に関しての言葉書いていませんでした。」


「うーんそうだねーまぁこれでも読んで落ち着きなよ」


一冊の本が空中に浮かんで僕達の前に現れる。それを手に取り話の最後を確認する。


そこには僕達が読んできた父の作品とは異なった展開が書かれていて、村を助けられなかった主人公はそのあと村のそばで死体を発見し物語が終わるようような話だった。


「こんなの嫌です。私達は村の人達を救うためにこれは完成したとは言えません」


「でも元々の話はハッピーエンドじゃないんだよ。これは君達が完成させた物語なんだよ。つまり村の人達を殺したのは君達ってことかな?」


こいつなんの説明もなしに本を完成しろとか言ってきて何がヒントだ。本の内容を忘れているじゃないか。


「いじめるのはここらへんにしてそろそろルール説明としようか。今のはチュートリアルね。これから君達には、松陰宗生の小説の世界に入ってもらって本を完成してもらう。

今回のように君達が入ったことで、話の内容が変わるし展開も君達の思いのままってわけ」


「僕達にこんなことをさせて何が目的なんだ」


「目的はそうだな、本を完成させないと君達を本の世界に閉じ込めてしまおうか。君達の目で見たものがそのまま文字に起こされる。今回のように余計なことまでしなければ救える命だってあったはずだよ」


「お前は最初にヒントがどうとか言ってたけどそれは....」


「彼女はうまく使えてたんじゃないのかな。気づくのは君自身だよ。てなわけで次回は、身の毛もよだつ、ホラーの世界の入ってもらおうかな。本の入り方は最初と同じく手に取ってページを開けば入れるから。

後逃げるのはなしだ。もし逃げるというのならこの世界を物語にして破滅というシナリオを刻んでやろう。物語も現実もそこまで大差はないから」


そうして奴は身勝手に姿を消した。気づくと図書館にいた。どうやらあっちにいる間は現実の時間は進んでいないらしい。と言っても夕方だ。話の整理をしたいけど今日は帰ろうと彼女に言った。

「あの柊君、このあと私の家に来ませんか?」


彼女も不安で仕方ないはずだ。僕はそのあと彼女の家に行った。彼女の家は大学から徒歩で10分くらいの場所にあった。


「お邪魔します」


「今お茶出しますね。その辺に座っててください」彼女は一人暮らしで、部屋は片付いている。


「じゃあとりあえず、整理してみるか。まず僕達は、図書館で本を開いたら本の世界に飛ばされた。そしてその世界は、僕の父、松陰宗生の小説の中で、謎の声が言う通り父の小説を完成させる。そしてそれを拒めば、この世界が物語にされて壊されてしまう」


「馬鹿げた話ですが、私達は非現実的な体験をしたので、信じないわけにはいきません。」


「あっそうだ、何でまっすぐ行けば村があるか知ってたの、ヒントと関係あるの?」


「えっと私もよくわからなくて、なんとなくまっすぐ行けばあると思って....」


「ヒントには期待は出来なさそうだな。とりあえず次のホラー小説の対策をしておこう。あっでも本の世界に入ると小説に関する記憶は無くなってしまうのか。」


「まぁでも一応、内容を把握しておきましょう。松陰宗生の書いたホラー小説は、初めから終わりまでずっと殺人鬼に追われるといった話です。主人公は、何故追われているのか分からず、最後は....」


ちょっと文字数が少ないのですが次回からホラー編スタートです。

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