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第一話 出会いと始まり

稚拙な文章となりますがご自愛ください。

僕にとって文学が全てだった。


幼少期から外で体を動かすよりも本を読んでいたためか今までに数え切れない量を読んできたが、どれも何か物足りない。


ある作家と出会ってからだ。


ある作家とは父のことで父の小説は他の小説と違っていて書かれているものが飛び出してきそうなほどリアリティーがある。


僕も父を見習って何作か書いてみたのだがそれは到底父に及ぶものではなく、恥ずかしすぎて実家に隠してある。


春から東京の大学に通うと上京してきたがこっちに来て一週間まったくだけどここでやっていけるか正直不安だ。


将来のことはあまり考えていないがとりあえず四年間通ってみてなりたいものが見つかればいいと思っている。がそんなことは問題じゃない。


友達が欲しい。本について語り合いたい。

今を楽しく生きることが今したいことなのだ。


でも周りは携帯とかサークルとか最近の子は本を読まないのか。と考えたりもするのだがいつも隅っこで本を読んでいる子がいる。


すぐに声をかけたいと思うのだが相手は女の子だ。実家の方でも女の子に縁がない僕が東京に来て女の子に声をかけることなんてできないだろ。


そんなことを考えている間に他の男子がその子に声をかけていた。

先越された、あー僕にはどうして勇気というものが足りないのだ。


「ねー君いつも本読んでいるけど面白い?そんなことより俺らと遊ばね?」


その子は清楚で静かめな女の子だ。そして多分他の人から見ても可愛い。華奢というか本を読んでいる姿が愛らしい。


この状況はいわゆるナンパなのか。合意のもとでならいいが、明らかに嫌がっているように見える。


ここはこの僕が、スッと現れてサッと助ける。よし完璧な計画だ。そして僕は歩み寄る。今しかないと思った。


「その本って藤村博幸の恋愛小説だね。バスケ部に入学した主人公が、先輩に対して恋心を抱いてバスケボールが跳ねている間に告白して結ばれる、なんか愉快な作品だよね」


「あぁ、なんだお前順番守れよな、今は俺のアピールタイムだ」


「えと僕はそんなつもりじゃ、ごめんなさい」


つい謝ってしまった情けない。ここは引くしかなさそうだな。ごめんよ僕じゃ君を....


「私もこの作品、おかしいなと思っていたんですよ。ただの恋愛ものじゃないって、他の作品もこの人が書いているものは少し違っていてそれは青春という甘酸っぱさをいかに表すかを模索してそれが作品に影響したそうです」


今までは本を読んでいる凛とした表情しか見たことなかったけど、今笑顔で本のことを語る彼女の姿は今まで以上に可愛いかった。


「ど、どうやら俺の負けのようだな、見直したぜ、よかったらお前も今度遊ぼうぜ」

なんだこいついいやつなのか、先に言えよもう!


「おうまた今度」

っとせっかく返事をしてくれた彼女を放ってしまった。すごい恥ずかしいそうな顔をしている。


「えっとほかにどんなの読むのかな」


「とりあえず場所変えませんか?」


周りを見るとさっきの恋沙汰を見られていたようでなんとも恥ずかしいのはこっちの方だとツッコミを入れつつ場所を変えることにした。


彼女の後についていき、大学の中にある図書館に入った。この図書館は全国の中でも蔵書数が多い。僕がこの大学を選んだ理由でもある。


彼女は、端の席に座った。僕は彼女の正面に座ったのだが彼女は僕の隣に座り直した。


そして小声で、

「もう、話しづらいじゃないですか。図書館で静かにするのはマナーですよ。」と言った。


すぐとなりに女の子がいる。すごく近い。ここまで普通に来たけど女の子と平然と話していることが考えられない。


なんなんだこの状況一体この後どうすればいいんだ。


「私、いつも本ばかり読んでて、周りと関わらないとなーと思いつつも少し怖くて、そしたらあなたがきてくれて、私あなたがどういう人なのか分かりましたよ。」


「ど、どんな人なのかな僕って」

これはもしかすると相思相愛、両思いなのか?


「ずばり読書通ですね!」


「ザッツライトーー!」

それでいいのだ。そんな上手い話あるわけない。東京に行くと決めたときに父から学んだ教訓だ。


「えっと自己紹介がまだだったね僕の名前は嶺岡柊(みねおかしゅう)、君の名前は?


一水栞いちみずしおりと申します。栞と呼んでください」


いきなりファーストネームで呼ぶのはハードル高めだけど、相手の希望とあらば呼ばないわけないだろ。


「えっと栞ちゃんは好きな作家とかはいる?」


僕がそういうと彼女は鞄から一冊の小説を取り出す。それは自分が見てきた本の中で一番馴染みのある本だった。


「私が、好きな作家は松陰宗生です!」

と言いながら一ページ目をめくろうとする。


その時一瞬だが頭に何かがよぎり奇妙な気分になったが、遅かった。


ページがめくられた瞬間、本の文字が浮かび上がり気づいたら図書館ではなく森のようなところに栞ちゃんと一緒に飛ばされていた。栞ちゃんは気を失っているようだ。


「これから君たちにはこの物語を完成させてもらう。簡単なことだこの物語を知っていれば解けるはずだ。」


どこからともなく声が聞こえた。人間の声ではなく加工されたような声で。


「お前は誰だ、ここはどこなんだ」

なんかそれとなく物語の主人公っぽい台詞をはきつつ謎の声に問いかけた。


「え、めんどくさいなーまぁいいかここは簡単にいうと本の中正確にいうと現実そのもの、私の正体は、今の君達じゃ分からないだろう。もう時間のようだ、それではいい物ができることを期待してるよ。」


全くわけがわからないやつだ。お、栞ちゃんが起きたみたいだ。


「ここはどこ?私はだれ?」






こんな感じの作品です夏までに目指せ10万文字!

はじめてですが頑張ります。

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