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突然月変異  作者: 檸檬
4/10

行動開始

2020/3/1/10:00:名古屋

 俺は起きてからずっと今回の能力の騒ぎと、自分の能力について考えていた。

 しかし、いくら考えてもわからなかった。ただ一つ分かったことはソ連(ソビエト連邦:現実のそれとは異なる)が怪しいということだ。

 ソ連はこの前無人ロケットを打ち上げた。それがちゃんと宇宙へとついたということは知っていた。でも、それ以降の動きはわかっていない。なぜ無人なのか。どこまで飛んでいったのか。何を積んでいたのか。そして、何のためにとばしたのか。考えていると、スマホに通知が来た。一回。

 TweeterとRINEだ。DMが届いていたので見てみたら、柑橘という人からの連絡だった。

≪初めまして。あんたのTweetをみました。わしも今回のこの騒動というかなんというかには裏があると思っとります。是非一度お会いしてみたいのですが2020/2/31/23:28≫

 文の雰囲気的に関西人だろうか。まあ、俺はそれに対して無視をした。

 RINEは和真からで、

≪俺ちょっと、体鍛えてくるわ10:05≫

≪だからなんなんだよ10:06≫

 俺は能力者を探しに出かけた。


===========================================


同時刻:京都

 わしは、ここに住んでる奴ら、おおよそ50人の能力の有無を見とった。能力を持っとったのが30人ほど、残りは筋肉ムキムキになっとった。

 ちなみにわしは能力者で、能力は多分時空を操る・歪める能力やろう。体の右半分で時間を、左半分で空間を操作できるはずだ。なんでわかったかちゅうと、右手でドアノブを回したとき、ボロボロやったのがさらにぼろくなったからだ。反対向きに回したら新品同様に戻ったんやが。そのあと、左手で試してみたらグニャっと変形してもうた。到底片手で変形させられるほどやわやなかったのに。

「檸檬、どうやった?」

「ああ、えらい強そうなのが多いで。あんたはどうだ?どないな能力や?」

「うちは、透明やとおもう。触れたものを透明にする、そないな能力。」

「いいな、それ」

 わしは、リーフちゅう人からの返事を待ってる。戦力になってくれることを望んで。


=一週間後=

 わしらは、一週間能力を最大限に活用できるように鍛えて鍛えて鍛えまくった。その甲斐あってか、えらい強なれた。ほんで、今、京都府警に出発する。

 侵入方法は、先ず、マンホールをつたって府警の近くに行く。ほんで麗愛の能力を使うて主要な場所を把握して、わしが空間を捻じ曲げて侵入する。

 決して簡単ちゃうが、そないにややこしゅうもあらへん。

「あんたら、短期で決めるで。作戦は昨日話した通りだ。警察を混乱させろ。ほな、いくで」

 わしらはマンホールの中に入り、府警を目指した。リーフからは連絡はなかったけど。


===========================================


同時刻:名古屋

 俺は、この一週間色んな能力者と会い能力の使い方を学び、使えるようになった。

「よお、和真。自警団はどんな感じだ?」

「おお、一葉!警察がカバーしきれてない事件を片っ端から解決してるぜ」

「そうか。」

 自警団というのは、政府非公認の組織ではあるが、街の治安維持にあたっている。知っている人は警察よりも優秀というがそんなことはない。

「どうした?浮かない顔をして」

「いや、俺は個人で結構な事件を解決してるじゃん」

「それはお前が強いからな」

「それで、警察から勧誘がずっと来ているんだ。俺は断り続けているんだが」

「知ってるよ。」

「でも、逃げ回ってるせいで金がないんだ。」

「そういうことか、かといって俺らも金があるわけじゃないんだがな」

「知っている。だから、一度警察に行ったんだ。警察に入る気はないが、協力ならすると」

「ほぉ。賢いな」

「そしたらな、京都に行けというんだ。こちとら金がないのに」

「京都?なんで?」

「あまり強い能力者がいないんだと。それで助太刀に行けだって。」

「待て、なんかおかしくないか?」

「おかしいよな?やっぱり。」

「ああ。なぜ、愛知県警が京都府警の能力者について知っているんだ?警察の連携が早すぎる」

「そうだな、一つ言えることは、政府と警察、国連は敵ということだ。恐らく何か隠している」

「ぽいな。で、結局どうするんだ?」

「まあ、警察を探るために京都に行くよ。」

「そうか・・・死ぬなよ」

「ふん。馬鹿にするな」

 俺はそう言い残し、能力を発動させた。体の脂肪を別の部位に動かして変形・変身する。これは、教わった能力の一つだ。

 俺は羽をはやし、空を飛び始めた。


===========================================


数時間前:愛知県警

「雪野警部」

「何かしら?」

「桐一葉なるものを京都に向かわせました。」

「そう。」

 私は、たった一週間で警部になりあがった。実力を認められ職員全員から慕われ、尊敬されている。そして、警視庁から愛知県の支配権をいただいた。つまり、私がこの県のトップよ。すべて、能力のおかげではあるがそんなことはだれにもわからないからね。

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