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War of end world~落第殺し屋の岐路~  作者: 宝来來
四章 『御影』と『逢瀬』
42/63

2分24秒

片手に海藻をとりながら、反対の手で『冥土』がもつコールドスリープのようなものは背中にかかえられ、地に着くなりどすんと音を立てておく。


「酷いです『幽冥』。私たちが増援に来たのも、元はと言えばこの『白蛇』を届けるためなんですから」


『冥土』はコールドスリープのようなものを叩きながら不満げに言った。


それが『白蛇』だというのか?


「それよりよぉ、俺様が下に飴を取りに行ったときにスピードが上がったのはなんでだ?」


「そこ気にするんですね。はい、私です。ちょっと意地悪がしたくなりまして」


「ギャハハハ!俺様じゃなきゃ死んでたな」


「本当にっ、死ねばよかったのに」


この会話怖い。『逢瀬』も呆れ、俺に話しかけてくるくらいには落ち着いたようだった。


「で、本当にこれが『白蛇』さんなの?」


「そうだぜ、俺様が運んできたやったんだからな。丁重に……………………ってめぇ!あの野郎!マッドサイエンティストめ!あいつが準備したトラックに乗ったらこれだ!くそ、思いついたらムカムカしてきた」


やばい。『幽冥』の感情の起伏が大きすぎる………。急に大声出して怒鳴るわ、驚いてしまう。

怒る『幽冥』背後には『冥土』が電話をしていた。俺と目が合うと、スマホの電話をスピーカーにし、こちらに向けてくれた。


『やあやあ、『幽冥』くん!どうだったかね、トラックの乗り心地は!』


こちらも、『幽冥』に劣らずのハイテンションでの一言目。


「どうもこうもねぇよ!最悪だよ!」


『はっはっは!『白蛇』はどうだい?傷ついてなかったかい?そこが私は心配でねぇ……』


「大丈夫ですよ、『再開発』。傷一つありません、実験成功ですね」


実験?実験っつったか?


まさか、このトラックの大爆発も『白蛇』が入っているコールドスリープのようなものの強度実験だってのか?イカれてる…………


『良かった良かった!』


「俺様そんなこと聞いてねぇ!」


『『冥土』にしか言ってないからね』


電話越しの『再開発』に怒鳴り散らし続ける『幽冥』はどこが面白くて、笑うのをこらえてしまう。


『まあ。急ぎだったから、手頃にあるトラックを改良して自滅確定のスポーツカーにしたよ』


「急ぎ?いそぎってどうゆうことですか?」


黙って聞いていた『逢瀬』が口をだす。俺の場合、最近、急ぎっていう言葉をよく聞くから見逃しそうになった。


『急遽、『白蛇』をねらう輩が増えてしまってねあと2分24秒後に来るからね。1分前になったらまた電話するから安心したまえ』


そこで電話は途切れる。2分24秒後に敵がくると、『再開発』はいったか?


「と、言うことなので第4棟に『白蛇』を運びましょうか」


「だな」


何故、2人は納得し、信じ、行動をするのか。意味がわからなかった。突如伝えられた今の状況を伝えられ、『再開発』の言葉を信頼して動ける『冥土』と『幽冥』が俺にはわからなかった。


俺は自分が危機に陥った時、どうしていいのか分からない。信じられないし、納得できる説明が欲しい。それこそ、長年の経験を積んできたふたりが正しいはず、だけど俺は信じられない。


これが俺の役目だと思ったことは無い。いつも、何となく、削られていく精神に、堕ちていく心に無関心で……………


「!」


「私も同じ…………けど、やらなくちゃ」


立ち止まる俺に『逢瀬』は肩を叩く。その手は『逢瀬』は、震えていた。


「ああ。それが俺がやるべきことだ」


吹っ切れてはいない。まだ心につっかえたまま。

けど、後悔だけはしてはいけない。


「やって後悔しないが1番だからな」


責任は俺と『逢瀬』にある。1度決めたことを貫け。


「その意気だよ。私も後悔しない」


先輩である『冥土』『幽冥』と共に第4棟へと『白蛇』を運んだ。


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