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War of end world~落第殺し屋の岐路~  作者: 宝来來
四章 『御影』と『逢瀬』
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理解不能

それから10分ほどかけて第4棟の場所確認をし、5分前に港へと到着した。来る途中に50棟程の倉庫を見た。一体全体総数はどのくらいなんだろうか。


あいにく今日は海は荒れていて、高く波打つ。潮風も強風となり、長髪を持つ身としては鬱陶しいかぎりだ。


「ここに『白蛇』が来るんだよね?」


「ああ。あってるはず」


すると、車の騒音が聞こえてきた。波音で聞こえにくいが、うっすらと見える陰から大型のトラックと見える。だんだんと近づいてくる。

けど、港の通路は少し狭い。なのでギリギリで今にも落ちそうで…………運転士の技術がスゴすぎる。


「トラック?…………ていうかこっちに突っ込んでくるんじゃあないよな?」


見た感じ時速50は出てるよな?止まる気は………無さそうだ。ん?おいおいおい。

ふざけるなよ、正気か?


「まっさかぁ……………大丈夫だよね?」


俺と『逢瀬』は顔を見合せ、顔をひくつかせる。でも、トラックは止まる気はなさそう………それに時間もない。


無抵抗でトラックに引かれて死ぬってか?

クソ喰らえだ。対処法はある。


俺と『逢瀬』はトラックを前に食い下がらず、近づいてくるトラックを待つ。


とうとうトラックはぶつかる直前。


前頭部分に俺は右、『逢瀬』は左部分に手を添えて押す。バコリと頑丈な鉄は凹み、その勢いで荷台に乗る。そして荷台を駆け、元の場所に着地。

そして大型トラックは海に突っ込んで、落ちた。その重荷のせいか、巨大な音と波を立て波飛沫がこちらにも散ってきた。


「…………なんだったんだ?」


「それより、ここから離れた方がいいよ『御影』。この音で警備員が来るかも」


「そうだな」


俺はトラックが落ちたところを見る。じわりじわりと落ちていくのがうっすら見える。


「……………あれ、どうゆう原理?自動運転なの?」


思い出したように『逢瀬』は考えながら言った。

多分、あのトラックに運転手がいなかったことだろう。一瞬見たが、アクセル部分は前回に踏まれていた。

何も、誰もいないはずなのに。


「ん?ああ、そうかも。でもそれにしては違和感が……………………………………」


「どうしたの?」


運転席には誰もいなかった。自動運転

なのだろう。でも、あのハイスピードで、暴走することを前提にした無茶苦茶な作りに多分なっていたはずだ。それに耐えきれないトラックは、爆発する可能性が大。


それに、さっきトラックを飛び越えた時のエンジンからは黒い煙と強烈なガソリンの匂いがした。漏れていたのだろう。これは確実に大爆薬。


そしてそんなものが作れるのは、かのマッドサイエンティスト『再開発』しかいないではないか。


ズドォォォォン!!!


沈むトラックは爆発する。第二波の爆発。波はもっと高く激しくなる。


「なに考えてるんですか、『再開発』………」


爆発と波、そして強風。吹き飛ばされぬように踏ん張り、手で顔を隠す。薄目でその様子を見る。

そして俺は見た。海面から手が、港の地へとしがみついていることに。誰だ、こいつは。

俺も『逢瀬』も息を飲む。


「あっの、マッドサイエンティストめ!!忌々しい、狂った野郎め!この俺様を騙しやがった!!危うく、怪我するところだったじゃねぇか!!!」


声を荒らげ、文句をぶつくさゆう男。

水浸しで、服が切り裂かれたかのようにビリビリでツギハギで。群青の長髪の半裸の。それでも無傷だ。荷台の中にいたのか?


俺が聞きなれた声、見知った顔。その男は


「お、御坂!増援に来てやったぜ」


俺の兄であり、党首の右腕『幽冥』薙灘戒だった。

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